舶来居酒屋 杉の子

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港町函館の老舗バー。時代の移り変わりとは関係ないかのように存在しつづける名店。どんな人でも気楽に楽しむことができる雰囲気と料金は、脈々と受け継がれている。

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函館駅前の大門地区にある老舗バー。1958(昭和33)年の開業後、56年目の2014年に前店舗での営業を一旦終了し、2015年3月に大門横丁向かい、大門仲通りに面する店舗で再開。最初は国鉄購買部倉庫として建てられ、その後中華の名店「汪(わん)さん」が長年にわたって営業していた歴史ある店舗に、それを受け継ぐかのように歴史あるバーが灯りを点けました。はっきりとした建築年は不明ですが、引き継いだときに90年以上たっていると聞いたとのことです。
 
半世紀を超える店を語っているともいえるカクテルが2つあります。赤いカクテル「海峡の光(850円)」は、先代の店主・杉目泰郎さんが函館出身の作家・辻仁成の小説をモチーフに創作したもの。鮮やかなブルーのカクテル「海炭市叙景(850円)」は、先代の娘である現店主・青井元子さんが、同じく函館出身の作家・佐藤泰志の、映画にもなった小説をイメージして作ったもの。どちらも港町函館を彷彿とさせる、思いのこもった味わいがあります。
 
また、開業当初から現在まで根強い人気を保っている「ラムハイボール(300円)」も、ある意味このお店を表している存在でしょう。手ごろな価格のラムハイボールを1杯だけ飲んで帰る人も、入手困難なスコッチを楽しんで飲む人も、ここではみんな同じ杉の子のお客様なのです。それは、地元の常連も旅人も同じように迎え入れる、このお店が持っている暖かさなのかもしれません。杉の子で飲むために函館を訪れるお客さんもいるくらいです。
 
このお店で楽しむためには、気取ったり身構えたりする必要はありません。ただ美味しいお酒の酔いに任せて、店内の雰囲気の一部になればいいだけなのです。「杉の子はお客さんが作ってきた店なんですね」。そう話した時、店主の元子さんは大きく頷きました。ふらりと寄ってみたあなたも、きっと、57年目からの杉の子の歴史の一部としてお店の空気に染み込んでいくことでしょう。

カテゴリー

  • 函館駅前・大門
  • バー
  • 酒類
  • 眺望がいい
  • 個室
  • ディナータイムに営業
  • 22時以降も営業
  • 市電から徒歩5分以内
  • 電源使用可

詳細情報

住所 函館市松風町8-5
アクセス情報

市電 「函館駅前」電停 下車 徒歩4分

電話番号 0138-23-4577
利用時間

19:00~23:00(LO22:45)

休日

日・月曜日(土日月の3連休の場合は、月・火曜日休み)

駐車場

なし

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