「ハード系パンならこの店」と地元でも評判の「天然酵母パン tombolo」。元町カトリック教会を少し下ったところに建つ自宅兼店舗は、1921年(大正10年)建築の和洋折衷様式で、函館市伝統的建造物に指定されています。淡いピンク色の外観の美しさもさることながら、木のぬくもりが随所に感じられる店内は心地よく、初めての来店でも、どこか懐かしい気持ちにさせられます。
定番のパンは6種類で、水、木、金は日替わりパン、土、日は季節のパイなどが加わります。一番人気は、いちじくとくるみのパン(上の写真、450円)。豊かな香りとほのかな甘みが口の中いっぱいに広がります。レーズンパン、メランジェ、くるみパン、バゲットは1個単位で販売、カンパーニュ(田舎パン)は量り売り(1g1円)です。自家製酵母、国産小麦、塩、水だけを使用して作ったシンプルなパンは、日持ちするのも魅力。パンの保存方法や、おいしい食べ方のアドバイスも随時行っています。クリスマスに欠かせないシュトーレンは11月下旬から予約開始です。また、西部地区までなかなか来られないという市民の要望に応えて、月2回、出張販売も行っています(柏木町1-9、桜ヶ丘通りぞい。第1・3金曜日13時より)。
夏は店先に新鮮野菜等が並ぶイベントを開催し、地域住民に好評のほか、「函館西部地区バル街」はじめ地域のイベントにも積極的に参加しています。和洋中どんな料理にも相性抜群で、ワインやビールにもピッタリの味わいが評判を呼び、地元で人気のバー「Post@Bar(梁川町)」で、tomboloのパンを使ったおつまみを不定期で提供中です。
若きオーナー苧坂淳(うさか じゅん)さんは、「天然酵母パンの草分け」として知られる東京の「ルヴァン」で技術を身につけた本格派。陶芸家である父、恒治(こうじ)さんのギャラリー「Studio Oval」を改築し、2010年6月に店をオープンしました。「tombolo」とは英語、フランス語で「陸繋砂州(りくけいさす)」を意味し、小島(函館山)と陸地とが繋がって生まれた函館の地形を指しています。また「膨らむ」という意味あいで使われることもあるそうで、函館で念願の店を持った、苧坂さんのパン作りにかける思いが店名に込められています。
カフェのドリンクはコーヒー、紅茶(2種)、自家製ジンジャーエールの4種で、テイクアウト可。使われる器はすべて恒治さんの作品。ひとつひとつ丁寧に描かれる「赤絵」と呼ばれる繊細な絵付けが見事です。作品は店内で展示、販売のほか、壺などの大型作品は恒治さんの自宅兼ギャラリー(船見町7-22)で展示、販売中とのことです。
先月観光で訪れた時、パンの焼ける良い香りと外観に惹かれふらりとお店に入りました。キッチンのレトロな雰囲気や陳列棚もお洒落で感激。いくつか購入したパンは今まで食べたハード系パンの中で一番美味しかったです。また絶対食べたい!!
ハード系のパンが初めての方にはびっくりされるかもしれませんが、
本当に味のある生地なんです。
気に入っていただけて、よかった! あたたかい雰囲気のお店ですよね。