函館四天王像

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明治期の函館の発展に尽力した4人の財界人、今井市右衛門・平田文右衛門・渡邊熊四郎・平塚時蔵のブロンズ像。元町公園の開園に合わせ、1982(昭和57)年10月に設置。

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元町公園のだれでもトイレの隣に建つ四天王像は、明治期の函館の経済や教育、医療の発展に私財を投じて尽力した今井市右衛門・平田文右衛門・渡邊熊四郎・平塚時蔵の功績を後世に伝えるもの。1982(昭和57)年10月の元町公園の開園に合わせて設置されました。いずれも本業の傍ら街づくりに貢献し、互いに連携して明治期の函館の街を作り上げていく原動力となりました。

(向かって左から)
今井市右衛門(石川県能登出身)1836~1887
1864(元治元)年、函館最初の洋物店(西洋雑貨店)を開業。箱館戦争後の資材、用品不足に助けられ大いに繁盛し、函館屈指の大商人となりました。明治に入ると北海道最初の新聞社「北溟社」を渡辺熊四郎・平田文右衛門らと設立。医師と共同で福祉事業の育児会社や恵まれない人のために鶴岡学校を運営しました。

平田文右衛門(函館出身)1849~1901
呉服太物商を営み、他の四天王とともに造船所、器機製作所、学校、病院、新聞社の設立等を主唱し、計画・実行。函館の将来のためには港湾の整備、船渠の完成、奥地に通ずる鉄道の敷設が急務であると考え、函館・小樽を結ぶ函樽鉄道株式会社(現在のJR函館本線のうち、函館~小樽間)の創設に努力したことでも知られています。

初代・渡邊熊四郎(大分県竹田出身)1840~1907
1869(明治2)年に金森洋物店を開業し、のちに書店や船具店、海運業、倉庫業などを展開。函館病院の再建に尽力しました。2019(平成31)年に閉店した棒二森屋デパートは、末広町で開いた金森森屋百貨店が前身。現在は観光スポットとして知られる金森赤レンガ倉庫も、初代・渡邊熊四郎の設立した金森商船が建てた倉庫をリノベーションしたものです。

平塚時蔵(青森県田名部〈現・むつ市〉出身)1836~1922
呉服太物、西洋雑貨の販売を業とし、1875(明治8)年には渡邊熊四郎、平田文右衛門、今井市右衛門等と協力して書店・新聞閲覧所を設けたほか、1878(明治11)年には函館新聞社を創立。函館公園の開設にも関わり、第一公立病院の創立、弥生小学校の大火からの再建など、慈善事業にも貢献しました。

カテゴリー

  • 元町・函館山
  • 銅像・記念物
  • 街歩き
  • ゆかりの人
  • 歴史好きに
  • 車イス対応トイレ

詳細情報

住所 函館市元町12-18
アクセス情報

市電 「末広町」電停 下車 徒歩8分

問合せ先 函館市観光案内所
電話番号 0138-23-5440
駐車場

なし(周辺に有料駐車場あり(函館市元町観光駐車場 最初の1時間200円、以降30分ごと100円))

関連リンク 四天王像(南北海道の文化財)

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