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山野草の花いろいろ、歩いて登る春の函館山

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函館山といえば、「夜景を見るためにロープウェイで上る」というイメージが一般的ですが、じつは歩いて1時間ほどで登れて、手軽に山歩きが楽しめるのです。4月中旬から5月下旬にかけては、登山道にさまざまな春の花が咲きこぼれ、豊かな自然が満喫できます。山頂に到着したら、夜景とはまた違う広々とした絶景のごほうびが! 函館山に歩いて登る、とびきりの体験はいかがですか。


◆まずは、函館山の登り口の「ふれあいセンター」へ

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函館山歩きのスタート地点は、ロープウェイの山麓駅近くにある函館山管理事務所「ふれあいセンター」。函館駅前からは、函館バスの「函館山登山バス」で「登山口」バス停下車か、「元町・ベイエリア周遊号」で「ロープウェイ前」下車で、どちらも上り坂を歩いて7~8分でふれあいセンターへ(ダイヤ等詳細は函館バスホームページ参照)。また、市電の「宝来町」電停からは徒歩20分ほどです。

函館山MAP.jpg最寄りの市電電停・バス停から、ふれあいセンターへの道のりです。地図はクリック(タップ)すると、拡大します。

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ふれあいセンターへの坂道。護国神社の敷地を左に、函館山展望台を正面に見て上がっていきます。

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山小屋風のふれあいセンター。年末年始(12月29日~1月3日)を除いて開館していて、トイレを利用できたり、中で休憩もできます。

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函館山散策路のパンフレットを常備。インターネットからもダウンロード可能です。

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函館山で見られる花や鳥などの情報もわかります。職員がいる時には、わからないことがあれば気軽に尋ねてみましょう(4~11月は水~日曜日。祝日後は臨時の休みあり。12~3月は土日祝日以外)。前もって予約をすれば、ボランティアガイドスタッフに案内も頼めます。⇒函館山・ふれあいセンター情報


◆メインルートは旧登山道コース。山頂展望台へは約1時間

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函館山には整備された11の散策路があります。そのなかでも、もっとも利用する人が多く、山頂展望台に直結しているのが旧登山道コース。片道3キロ弱で、ゆっくり登って1時間ほどの道のりです。

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ふれあいセンター横からスタート。特別な登山用の準備は必要なく、スニーカーのような歩きやすい靴ならOK。虫よけのために、夏でも長袖、長ズボンが安心です。飲み水を持って出かけましょう。

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歩行者用の旧登山道は、最初のほうは車道と交差しているので、気をつけて横断します。3回横断したら、いよいよ車道と別れて、スギ林の中へ。

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登山道の途中には、「二合目」などと標高が記された標柱があり、安心。

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道の両脇には、可憐な春の花があちらこちらに咲いています。これだけ市街地に近いところで、貴重な山野草が見られるのは嬉しいことです(花の一覧は最後に掲載)。

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函館山が要塞として利用されていた時代(明治中期~昭和中期)の石積みが、ところどころに見られます。この中にシマリスが巣を作っていて、ときどき姿を見せることも。

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足元にピンクの花びらが落ちているのに気づいて、見上げてみると、ヤマザクラの木がありました。山腹のサクラの木は、4月下旬から5月中旬が見ごろです。

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旧登山道は、よく整備されて歩きやすい道ですが、時々現れる段差には注意が必要。これは、山に降った雨を速やかに配水するための、要塞時代からの仕掛けだそうです。

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道端には観音さまの姿も見られます。函館山には、江戸末期に端を発する函館山三十三観音が配置されています(現在の観音は第二次大戦後に設置されたもの)。

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約100万年前に活動していた火山であった函館山には、なごりの溶岩が露出しているところも。激動の歴史が感じられます。

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入口から五合目まで、1.5キロほどで約30分。ところどころにベンチがあるので、休憩しながら歩きましょう。ここで、千畳敷に向かうコースと別れて、山頂を目指して右に進みます。

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旧登山道コースは、ヘアピンカーブを繰り返しながら、山頂へ。すれ違う人同士が「こんにちは」と言葉を交わしていきます。

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少し道が開けて、山頂展望台が見えてくる七合目。左手はつつじ山駐車場です。ゴールまでもう少し!

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ここから展望台までは階段で。途中、2カ所で車道と交差するので、注意して横断しましょう。

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山頂のいさりび広場に到着しました。ここからも、街並みが眺められます。

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展望台建物内のフードスタンドで、特製ソフトクリームをゲット。体を動かした後の甘いものは格別です。なお、山頂ではカラスが食べ物を狙っているので、ご注意を。

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函館山展望台から見た市街地。広々として、夜景とはまた違った清々しい景色が広がっています。 初夏には、霧が煙って幻想的な雰囲気になることもあります。

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下山は、来た道を戻るほか、ロープウェイも利用できます(下り片道780円)。約3分、あっという間に山麓駅に到着です。おつかれさまでした。


◆登山道で出会った春の花を紹介します

2017年5月7日、旧登山道コースで見かけた山野草の花を紹介します。おおむね花期が早いものから順に並べましたが、花の咲き具合は年によって、また場所によって違い、花が終わっているか、まだ咲いていない場合もあります。管理事務所がブログに投稿する「函館山通信」もご参考にどうぞ。なお、函館山の植物の採取は自然保護のために禁止されています。

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カタクリ

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キクザキイチリンソウ(キクザキイチゲ)

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エゾエンゴサク

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エンレイソウ

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タチツボスミレ

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ニリンソウ

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ヒトリシズカ

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ムラサキケマン

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シラネアオイ

いかがでしたか。約1時間の山歩きで、これだけの花に出会えた自然豊かな函館山。鳥の声も聞こえて、手軽にトレッキング気分が味わえます。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

※編集室M 2017/5/7取材、5/9公開