海の香り堪能! カキやホタテの貝鮮浜焼き
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この冬、漁師料理を代表する「浜焼き」を手軽に味わえる施設が、函館近郊に相次いでオープンしました。近海で獲れた大粒のカキやホタテを豪快に焼いて、シンプルに味わう幸せ。新鮮な貝ならではのプリプリした食感と、くさみがなくストレートに舌に伝わる旨みが堪能できます。貝鮮浜焼きを満喫できる店をご紹介しましょう。


◆函館近海はおいしい貝の宝庫

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函館近海で獲れる貝の多くは、北海道のほかの地域、もしくは北海道外の海でも獲れていますが、漁師さんたちはこぞって「ここで獲れたものがうまい」と言います。津軽海峡は大量のプランクトンを含んだ海流同士が交わる海で、さらに山林からミネラル豊富な水が注ぎ込むため、貝の生育には最適。荒波にもまれて育つため、身の締まりもいいといいます。

160209k02.jpgカキ(牡蠣)
生のちゅるんとした食感も、火を通した時のふわっと柔らかな食感も、それぞれに魅力的なカキ。殻に横たわる大粒の身と、エキスたっぷりの「海のスープ」は何よりのごちそうです。函館近郊では、潮の流れの速い外海での養殖にいち早く取り組み、技術を確立させた知内町の「知内かき」が有名。北斗市にも新ブランド「峩朗(がろう)ガキ」があり、話題です。

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【ホタテ(帆立)】
刺し身や寿司ネタとしてもおなじみですが、熱を加えたほうが丸ごと食べられるので好き、という方もいらっしゃるのでは? 柔らかな貝柱はもちろんのこと、味わい深いひもの部分や、フォアグラに似ているとも評される卵巣・精巣(舌のような部分)も美味です。渡島半島東側の噴火湾一帯と、津軽海峡に面した木古内町などで獲れます。

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【ホッキ(北寄)】
北海道では寿司ネタとして昔からおなじみ。函館近海では、爪のついた長い棒を小船から海底に突き刺し、貝を探りながら獲る独特の漁法を行っている北斗市のホッキが有名です。火を通すと「ベロ」の部分が赤く色付き、ほど良い弾力とほんのりした甘みが生まれます。ちなみに、北斗市公式キャラクター「ずーしーほっきー」は、このホッキがモチーフです。

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【ツブ(螺)】
北海道ではかなり一般的に食べられている巻貝。市場やスーパーの鮮魚売り場に並ぶことも多く、居酒屋メニューやイベント会場の貝鮮焼きでもおなじみです。生の状態ではコリコリ感がありますが焼くと柔らかくなり、貝らしい歯ごたえとスッとした歯切れを楽しむことができます。香ばしく濃厚な味わいが特徴。

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【エゾアワビ(蝦夷鮑)】
北海道でアワビといえば、黒アワビではなくこのエゾアワビ。大きくても7~8cmほどと手ごろな大きさですが、身の締まりと味のよさは高級品と言われる黒アワビに勝るとも劣りません。活アワビを火にかけ、動かなくなったらもう食べごろ。「アワビは固い」との概念をくつがえす柔らかさと、ふわっと広がる旨みを存分に味わってください。


◆実践レポート 「貝鮮焼 北斗フィッシャリー」で貝の鉄板焼き

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まずは鉄板に貝を平らな面を下にして並べ、鉄製のフタをして蒸し焼きにします。

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2分経ったらいったんフタを外して貝を裏返し(ホッキは貝が開いているので、そのまま。ツブもそのまま)、再びフタをして焼き上げます。「北斗フィッシャリー」では、スタッフがひっくり返してくれます。

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裏返してからは、ホタテとホッキは2分、カキは6分が焼き上がりの目安。ホタテとホッキは貝が平たいので、カキより早く焼き上がります。ツブは裏返さず、貝から出た汁が沸き上ってきたらOK。どれも焼きすぎたり、冷めたりすると固くなるので、タイミングをのがさないように。なお、ホタテの黒っぽいところは内臓(ウロ)といって、春から秋にかけては有害成分が発生している可能性があるので、除いて食べるほうがベター。

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カキの殻を開ける際は、うまみたっぷりの汁をなるべくこぼさないようにしたいですね。殻の間にナイフを差し込んで身を切り離し、そっと開きましょう。

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あつあつをいただきま~す!

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函館駅から車で15分ほど、北斗市にある漁協直営のイートイン型直売施設。テーブル備えつけの鉄板で、カキ、ホタテ、ホッキ、ツブなどの貝を蒸し焼きにして味わいます。


◆セルフ貝鮮浜焼きが楽しめる店

上でご紹介した店のほか、函館市内や近郊でも、自分で焼いて食べる貝をメニューに載せている店が多数あります。北海道・函館の海産物といえばカニやイカのイメージが強いかもしれませんが、ぜひ「焼き貝」もお試しください。

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函館から車で1時間あまり、知内町特産のカキをふんだんに味わえます。、テーブル備えつけのコンロで、自分で調理。焼きかき、蒸しかき、焼きホタテ、焼きツブ、焼きホッキなど。


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函館駅から車で5~6分の、水産会社直営の海鮮・焼肉居酒屋。テーブル備えつけのロースターで、活アワビや活ホタテを焼いて食べられます。刺し身盛り合わせもおすすめ。

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函館駅前・大門横丁のすぐ近く、火鉢席のある居酒屋。四角いタイプの火鉢の周囲に縁をつけた「関西火鉢」がテーブル代わりで、ホタテやカキを焼いて食べるのがお楽しみです。

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市電「五稜郭公園前」電停から徒歩2分の居酒屋。漁港の雰囲気のにぎやかな店内で、自分の席に運ばれてきた七輪に魚介や焼き鳥、野菜をのせて、炭火焼きが楽しめる。料金もリーズナブル。

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市電「十字街」電停近くの電車通り沿いにある、いろり焼き居酒屋。落ち着いた雰囲気の小上がりで、ホタテやカキなどの海鮮、干物、肉などを焼くのがおすすめ。北海道や青森の日本酒といっしょに。

※記者K 2016/1/15~22取材、2/18公開、5/10更新

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