足をのばして欲張り旅 「大沼・七飯・森・鹿部・北斗エリア」

秋の茂辺地川に、鮭の遡上を見に行く

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「函館近郊で、鮭が川を上がってくるのが見られるところは?」と、よく尋ねられます。函館のお隣、北斗市の茂辺地(もへじ)川は、鮭の遡上風景が間近に見られる川として有名。ローカル線・道南いさりび鉄道の駅からも歩いて5分ほど、ハードな山歩きをしなくても気軽に川に近づくことができる、人気の観察スポットです。

毎年文化の日には、河川敷で「北斗市茂辺地さけまつり」も開催されています。その年の気候などによって、遡上する時期や数などに変動があるようですが、茂辺地川で鮭の遡上が見られるのは、9月上旬~11月中旬とのこと。紅葉も見ごろとなった2011年11月3日の「さけまつり」当日、茂辺地川を訪ねた様子をお伝えします。


◆函館湾から茂辺地川へ、鮭がふるさとの川へ帰ってきます

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茂辺地川は函館湾に流れ込む河川。すぐ上を国道228号線が通る河口付近からは函館山の裏側が見えます。

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鮭が多く見られる場所は時期によって多少異なるようですが、流れの激しい河口付近よりは、少し上流側にいることが多いようです。この日は国道の橋よりも少しだけ上流側で、河原からたくさんの鮭を見つけることができました。


◆目の前の川で、鮭の姿をじっくり観察

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長い旅をしてふるさとの川に帰ってきた鮭。ウロコがはがれているのか、ところどころが白っぽく見えます。川に上るとすぐに産卵するようなイメージがありますが、意外にも川の中で一定の範囲をぐるぐると泳ぎ回っています。よく観察してみると、オスとメスがそれぞれ互いに近寄っていったかと思えば離れていくのが何度となく繰り返されています。産卵のパートナーを探しているんですね。

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運がよければ、ペアになって産卵場所を決めた2匹が、勢い良く尾びれで川底の石を掘るのを目撃することができます。静かな河原に突如としてバシャバシャと響く水音。そして激しく巻き上がる水しぶき。最後の力を振り絞って子孫を残そうとする鮭たちの姿が、とても尊く見える瞬間です。


◆「鮭見橋」から、遡ってくる鮭を一望

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茂辺地川にかかる、その名も「鮭見橋」。

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橋に上がってみると、紅葉がひときわ美しく迫ってきます。川に映りこんでいる色まで、とても鮮やかです。さて、下のほうに目をやると......! !

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澄んだ川の水のなかに、遡上をつづける鮭たちのシルエットがはっきり見えるのにびっくり。奥の海の方から、手前の上流に向かって平行になり、いっせいに川をさかのぼってくる姿は感動的です。


◆11月3日の「さけまつり」は、まさに鮭づくしの一日

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この日は「北斗市茂辺地さけまつり」が開催されていたため、河川敷は来場者で大にぎわいでした。抽選に当たると無料で参加できる「鮭のつかみ取り」は、長蛇の列ができる人気ぶり。

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水槽に放された生きのいい鮭を追って、長靴持参でやってきた子どもや大人の大歓声が上がっていました。

IMG_3518.JPG「鮭鍋」の無料ふるまいも、長蛇の列の大人気。

111103k01.jpg鮭の特価販売も行われ、まさに「鮭を見て、買って、食べて」と三拍子そろった、鮭尽くしの一日でした。


◆2016年7月からは、隣接地で寝台列車「北斗星」客車の展示も

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茂辺地川の堤防わきの旧茂辺地中学校のグラウンドには、2016年7月から旧JRの寝台列車「北斗星」の客車2台が保存・展示され、新しい名所になっています。

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周囲から外観を眺められるほか、11月3日までの毎週日曜日10~15時には内部の見学もできます。

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また、川をはさんだ丘には、志苔館跡と並ぶ室町時代の和人の館の遺跡、国指定史跡の茂別館(もべつだて)跡(矢不来神社)があります。関心のあるかたは、散策してみてもいいでしょう。


◆茂辺地川へのアクセス

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函館駅から約30分、「茂辺地駅」下車。徒歩5分。片道620円(写真は、JR時代のもの)

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函館駅から101系統茂辺地行きで40~50分。または函館駅から小谷石行きで約60分。茂辺地大橋下車。徒歩5分。片道590円

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車で
(1)函館ICから函館江差自動車道経由で北斗市富川ICまで約12.6km(約15分)、富川ICから国道228号経由で約6km(約10分)。
または、国道5号線から国道227号線に入り、そのまま国道228号線へ(約30分)。
(2)「茂辺地川」先を右折して市街に入り、すぐ右折。突き当りを左折、道なりに行くと右手に「さけ公園」の表示。

●新函館北斗駅から、「北斗市観光タクシープラン・鮭遡上見学コース」もあります(詳細


※記者K、編集室M 2011/11/3取材、11/5公開 2016/10/25更新