足をのばして欲張り旅 「青森エリア」

函館からフェリーで、青森立ち寄り旅

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函館旅行といえば、まっすぐ函館に来て、1泊か2泊してそのまま帰路に着くというかたが多いのでは? でも、せっかく函館まで来たら、その足で海をはさんだ「隣町」である青森に足をのばしてみてはいかがですか。函館との共通点とともに文化の違いが感じられ、旅行の楽しさの幅が広がるはずです。

今回は、函館から深夜に出港するフェリーで青森に向かうプランを、はこぶら記者が体験。早朝に到着して、そのままたっぷりと青森を堪能できます。関東や東北からいらしたかたは、そのまま新幹線で帰るのがおすすめルート。夕方までにうちに着くことも可能でしょう。

フェリーに乗って青森へ! 欲張り・立ち寄り旅の始まりです。

◆函館~青森は、3時間40分の快適フェリー旅 

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今回乗船するのは、函館を深夜3時10分に出発し、青森港に朝6時50分に到着する、津軽海峡フェリーの「ブルーマーメイド」。2014年4月に就航したばかりの新造船で、客室は、カーペット敷きの「スタンダード」のほか、進行方向を向いたリクライニングシートの指定席「ビューシート」、マットレスを敷くタイプの洋室「コンフォート」などの中から、予算や用途に合わせて選ぶことができます。

中でも特筆すべきは、バス・トイレ付きのツイン個室「スイート」。適度な硬さの広々としたベッドで、約3時間40分の船旅の間、ぐっすりと眠ることができます。船内には、売店や自動販売機、テレビのあるエントランス、シャワールームなども完備。周囲が明るくなってからは、デッキに出て海風を感じることもできます。

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ツイン個室のスイート、海を眺めるビューシート、テレビもあるエントランス

なお、出発時間までは、深夜までやっている飲食店やネットカフェなどで待機するほか、もちろん、フェリーターミナルの待合室も利用できます。ターミナルへの交通手段は、日中ならバスがありますが、夜間なのでタクシー、または自家用車となります。
函館発3:10、17:30、青森発10:00、22:25 所要時間3時間40分 
津軽海峡ロード(函館~青森)は、ブルーマーメイドを含む計4隻、一日8往復、16便運航 ※運賃詳細はこちら
問い合わせ 津軽海峡フェリー0138-43-4545(函館支店)


◆青森早朝到着、まずは青森魚菜センターで新鮮「のっけ丼」 

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快適な船旅を終えて、6時50分に青森上陸。フェリーターミナルから青森駅前までは、タクシーで約10分の移動になります(お得な定額料金のタクシーサービスあり。要事前予約)。駅から徒歩5分ほどの「青森魚菜センター」へ直行。お店を回ってご飯に好きな具材を載せていく「のっけ丼」で朝ごはんにしましょう。

のっけ丼は、5枚つづり(税込540円)と10枚つづり(税込1080円)の食券方式。まずはオレンジの旗の店で、どんぶりご飯(普通盛り食券1枚、大盛2枚)をもらいます。あとは市場内をぐるぐる巡り、食券と引き換えに食べたい具材をのせるだけ。むきたての地物のホタテや、脂ののったマグロの大トロなどを次々に選んでいき、オリジナル海鮮丼の出来上がり。朝に入った魚介類をその場でさばいているので、どれも新鮮そのもの。とろけるようなうまさに感動です。

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青森市古川1-11-16 017-763-0085(青森魚菜センターのっけ丼案内所)
のっけ丼営業時間 7:00~17:00(10月からは16:00まで。店舗により異なる、ご飯がなくなり次第終了) 
定休日 火曜日、1月1・2日


◆港を散策、青函連絡船つながりで「八甲田丸」を見学

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青森の海の幸を堪能したら、青森駅前を通ってゆっくりと港へ向かいます。青森駅周辺には、「ねぶたの家 ワ・ラッセ」「A-Factory」などの観光施設が立ち並んでいますが、まずは函館ともゆかりのある「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」に向かいます。

船体の黄色も鮮やかな八甲田丸は、歴代の青函連絡船の中で最も現役期間が長かった船。函館にある摩周丸より1年早い1964年に就航し、青函連絡船が廃止された1988年に、摩周丸を含む他の連絡船とともにその使命を終えました。

ここでは、摩周丸では公開されていない、鉄道車両を積むための車両甲板やエンジンルームなどの設備を見ることができます。

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また、2011年9月まで東京のお台場に係留されていた「羊蹄丸」にあったジオラマ、「青函ワールド」が移設展示されているのも見どころのひとつ。昭和30年代の青森駅前が人形とたくさんの展示物で再現されており、青函連絡船が活躍した時代の情景を身近に感じることができます。

青森市柳川1-112-15地先 017-735-8150
開館時間 9:00~19:00(11~3月は17:00まで)
休館日 12月31日、1月1日、3月第2週の月曜から金曜まで、11~3月は毎週月曜(祝日の場合は翌日)



◆青森といえばねぶた! その熱気を「ワ・ラッセ」で体験

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青森市が一年のうちで最も盛り上がるのが、8月の「青森ねぶた祭」。その雰囲気を一年中体験できるのが、青森駅前の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」です。実際に青森ねぶた祭に出陣した大型ねぶたが、受賞作品を含めて5台展示されています。

近くで見上げてみると、大きさもさることながら、今にも動き出しそうな迫力に見とれてしまいます。内部がどのように作られているかを示す展示もあり、細かい造形を組み合わせて巨大なねぶたを作り上げる、ねぶた師の仕事ぶりの一端を学ぶことができました。

ホールでは前回のねぶた祭りの様子を収めた映像を大型スクリーンで上映するほか、土日祝日には、祭りに参加している団体によるねぶた囃子の実演と、ハネト(踊り手)体験も行われます。祭り気分に思う存分浸っちゃいましょう!

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青森市安方1-1-1 017-752-1311
開館時間 9:00~19:00(9~4月は18:00まで) 休館日 12月31日、1月1日、8月9・10日


◆「帆立小屋」で、ホタテ釣りに挑戦! その場で焼き帆立に

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そろそろお昼時。「ワ・ラッセ」から歩いて1分ほど、青森駅前にあるユニークなお店「帆立小屋」に向かいます。ここでは、生け簀に入った青森特産のホタテを、釣り針に引っ掛けて釣り上げる体験ができるのです。釣り体験は3分間500円(税込)で、これまでの最高記録はなんと13枚とのこと! もし釣れなくても、2枚は必ずもらえます。

釣り上げたホタテは自分の席で焼いて食べることができるほか、無料で刺し身や握り寿司にしてもらうことが可能です。さっそく挑戦してみましたが、意外に難しく、釣果はわずか1枚......。気を取り直して、2枚を焼き帆立でいただきます。さっきまで生きていたホタテをグリルで焼くこと約10分。プリップリの焼きホタテにかぶりつくと、凝縮されたうまみがじゅわっと口の中に広がります。

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追加で、10時から14時限定の「おまかせ日替わり弁当(税込500円)」を注文。
青森名物の「ねぶた漬」やホタテの子和え、刺し身などが入ったぜいたくなお弁当でした。
青森市安方1-3-2 青森ビル1F 017-752-9454
営業時間/10:00~22:00 定休日/12月31日、1月1日


◆青森のおみやげを買って、帰路に...... 

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青森での半日観光もそろそろ終わり。何か青森らしいおみやげを買って帰りましょう。おみやげ処はいろいろありますが、今回は、青森駅周辺の2カ所と新幹線の新青森駅の物販施設に寄ってみました。

青森駅周辺の2施設はどちらも駅から徒歩圏内なので、無理なく買い物を楽しむことができます。青森駅から新青森駅までは、JR普通列車で約5分。新幹線で南に向かうなら、余裕をもって新青森に向いましょう。新青森駅の物販施設も幅広くみやげ品がそろっています。

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建物内の工場で醸造している青森県産リンゴのシードル各種は、原料のリンゴそれぞれの風味が生きていてさわやかなのどごし。高級感のあるラベルで、おみやげに最適。その他、県内の特産品がまんべんなくそろっています。
青森市柳川1-4-2 017-752-1890
開館時間 9:00~21:00(店舗により異なる)
休館日 不定休
   
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海沿いにそびえる巨大な三角形の建物。展望台からの景色も見もの。みやげコーナーには、飲食物に加えて県内の工芸品なども多数。おいしい県産リンゴやリンゴジュース各種が一堂にそろう、JA全農あおもりのショップも必見です。
青森市安方1-1-40 017-735-5311
開館時間/9:00~22:00(施設により異なる)
休館日/12月31日、1月第4週の月・火・水
   
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青森県の特産みやげコーナーと、和洋菓子やリンゴの専門店、郷土料理店などが集積。新幹線に乗る前に、たいていのものはそろいます。他の施設ではあまり見かけない「田酒酒粕なめらかプリン」など、持ち帰りスイーツコーナーが魅力。
青森市大字石江字高間140-2 017-752-6557
開館時間/9:00~20:00(飲食ゾーンは21:00まで、コンビニは6:30~20:30)
休館日/無


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今回の旅は、15時台の新幹線で東京方面に帰ることを想定して青森市内を巡りました。少々急ぎ足ではあるものの、朝7時から約8時間、たっぷりと青森の食べ物、景色、文化を満喫。移動中に仮眠を取りつつ朝早くから現地で遊べるのは、フェリーならでは。特に、函館を何度か訪れている函館マニアにはぜひお勧めしたい楽しみ方です。

※記者K 2014/6/7取材、7/22公開、8/13更新