丸善 瀧澤商店

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函館に今なお残る風習をしっかりと受け継ぐ、酒屋の建物内にある立ち飲み屋。低価格ながらこだわりのメニューを提供。地元の常連、観光客、出張客で、いつも賑わっている。

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函館では、かつて当たり前だった酒店での立ち飲み。今なお残るその風習をしっかりと受け継いで、いつも賑わっているのが「丸善 瀧澤商店」。カウンターは10人も入れば肩が触れ合いそうな、こじんまりとした広さ。その距離感ゆえ、店全体がひとつの話題で盛り上がることもあれば、2~3人が顔を寄せ合って、声のトーンを落としながら人生談義が始まることも。そこにいるのは、地元の常連、観光客、一度来店してすっかりファンになった出張客まで様々。客層、話題、会話の流れが混沌として、ダイナミックに展開するのが、瀧澤商店の醍醐味です。
 
戦後から立ち飲みとして、当初つまみは缶詰や乾きものでスタートしましたが、平成になってから飲食店営業の許可を得てメニューを拡充。焼き魚や揚げ物、漬け物に刺身に麺類まで、多種多様です。ビールは各種瓶ビールに生ビール、日本酒、焼酎、ウィスキー、ブランデー、人参酒からウォッカまで、何でもありの品揃え。酒店だから当たり前と思うなかれ、これだけのメニューを揃えている立ち飲み店は、そうそうありません。そして、その安さ。目を疑うような価格のメニューがずらりと並んでいますが、それぞれに味わいとこだわりがある品々です。
 
「トバ(600円)」は、しょっぱ過ぎることなく、鮭の旨みが凝縮された自家製。鮭一匹そのままをじっくりと2カ月干して、注文のつど食べやすい大きさに切り分けてくれます。トバとしては柔らかい食感が特徴で、ぜひ食していただきたい一品。「塩サバ焼(400円)」も自家製、丁寧にひとつひとつラッピングして冷凍しておいた切り身を焼いてくれます。麺類も、そうめん、うどん、ラーメンと揃っていて、関西風の薄味の「うどん(250円)」は、さっぽりとした汁に細めの麺がよく合って、締めに最適。しょうゆ味もあります。
 
遠洋漁業の衰退や青函連絡船の廃止に伴い、かつての賑わいはなくなったものの、往時の雰囲気をしのばせる空間。そののれんをくぐり、美味しいつまみと酒を片手に、マスターや常連客との会話に身を任せてみませんか。

カテゴリー

  • 函館駅前・大門
  • 居酒屋
  • 飲食店
  • 酒類
  • ランチタイムに営業
  • ディナータイムに営業
  • 市電から徒歩5分以内

詳細情報

住所 函館市若松町19-7
アクセス情報

市電 「函館駅前」電停 下車 徒歩2分

電話番号 0138-22-3623
利用時間

10:00~22:00

休日

日曜日

駐車場

なし

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