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春の楽しみ、遺愛学院ホワイトハウスのクロッカス

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函館の3月から4月にかけては、春を告げる花の便りでにぎやかになります。街なかで、毎年楽しみにしている人が多いのが、市電・杉並町電停前にある遺愛学院の旧宣教師館(通称ホワイトハウス)のまわりに咲く、白と紫のクロッカスの花。前庭は花のじゅうたんのようになります。一般の学校の敷地内ですが、見学希望の方は、学校の開いている時間内に正門わきの警備室へ届け出ると、立ち入り可能です(平日・土曜日9~15時ごろ)。
※例年の見ごろは3月末から4月中ごろまで。2021年は3月下旬に咲きはじめ、4月上旬が見ごろとなりました。上の写真は2018年3月31日撮影。
 
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210401TT04.JPG(2点とも、2021年3月31日撮影)
 
◆毎年顔をのぞかせるクロッカスの大群生
 
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「遺愛のクロッカス、もう咲いたかな」「そろそろじゃない?」。
毎年春になると、函館市民のあいだでそんな声が聞こえてきます。電車通り沿いにある遺愛学院の女子中学・高等学校は、春はクロッカス、夏はホワイトハウスの公開、秋は黄金のイチョウ並木、冬はクリスマスツリーなど、市民にとって身近な存在です。特に春の訪れを告げるクロッカスは、観光でいらっしゃるかたや写真愛好家のかたにも、とても人気があります。
 
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このクロッカスは、1950(昭和25)年にアメリカからやってきた宣教師が植えたものが、長年のあいだに数を増やして、今では約2万株もの大群生になっているそう。映画『星に願いを』のロケが行われた場所でもあり、こちらのクロッカスのシーンが印象的に登場しています。ホワイトハウスの気品ある姿と花々の取り合わせは、まるで物語の世界のようです。
 
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クロッカスは紫と白の2色で黄色は混じっておらず、全体にシックな雰囲気。昼間開いて、夕方閉じます。人工的に造られた花壇ではなく、庭の至るところに自然に生えているので、落ち葉の間から顔を出す力強さも感じられます。
 
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クロッカスのほか、あたりには純白のスノードロップの群生や、福寿草の黄色い花も見られ、春の息吹きがいっぱいです。
 
◆国指定の重要文化財・ホワイトハウスも素敵
 
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遺愛学院には、重要文化財の建物が2つあります(現在工事中の正門正面の本館と、敷地の奥の方にあるホワイトハウス)。クロッカスが前庭に咲くホワイトハウスは、アメリカから教育のために来函した宣教師の住居として1908(明治41)年に建てられました。
 
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西野カナさんの「君って」のミュージックビデオでも使われたロマンチックな雰囲気の建物で、花に囲まれた姿は本当に素敵です。ふだんは外観のみ見学できますが、ホワイトハウス内部は例年7月末に一般公開されます。
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年は中止となりました
 
◆正門正面の本館は改修工事中 
 
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もうひとつの重要文化財である本館は、正門から入って正面の突き当たりにあります。こちらも1908(明治41)年に建てられた現役の校舎で、映画「PとJK」や、SKE48のミュージックビデオ「キスだって左利き」にも登場した愛らしいデザインが人気です。
本館は、2018年夏から全面改修工事が行われています。工事期間は5年半ほどになる見込みで、この姿を見ることができるのは2023年度後半になりそうです。
 
2012/3/31公開
 
 
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