レトロでなごみの「古建築カフェ」案内
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函館を旅する人が共通して驚くこと。それは、古い建物が当たり前のように、街並みの一部としてそこに存在していることです。明治時代や大正時代に建築された建物が、大火の歴史をくぐり抜け、戦争の空襲にも遭わずにそのまま残り、函館山のふもとにある西部地区の街並みを形成しています。

そんな素敵な古い建物で、今、カフェとして誰でも気軽に入れるところがたくさんあるのも、函館の魅力。中を見てみたいと思う憧れの建物に入り、日常では経験できないゆったりとした時間の流れを、美味しい珈琲やカフェメニューとともに味わってみませんか。

古きよき時代の雰囲気が残る、明治から昭和初期の建物を利用したカフェ20軒をご紹介しましょう。
※各写真をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます

左・昭和初期の建築物を生かしたCafe&Deli MARUSEN。高いしっくい天井、大きなアーチ窓など、レトロモダンな雰囲気が素敵


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旧特定郵便局を利用した、古建築の再活用カフェとしては全国的にもさきがけであると思われる存在。昭和50年代に開店すると市民がこぞって訪れ、それまでになかった別空間を体験しました。アメリカンスタイルの店内の雰囲気は、今でも多くの人にノスタルジーを与え続けています。
末広町23-15 0138-22-0643

   
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甘味茶房 花かんろ(大正10年)
大正10年の大火直後に建てられた元雑貨店を、甘味処とした和風建築物。広い玄関戸なども和風である反面、窓や外壁などが洋風という、函館ならではの和洋折衷建築様式のひとつです。大正ムードが漂う室内で作りたてのあんみつを頬張るのも、またノスタルジー。伝統的建造物。
元町14-6 0138-22-9213
   
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明治末期の土蔵を改造したショップ。1階がカフェ、2階が雑貨・フリースペースという、若い女性に人気のスポット。土蔵でありながら、壁を漆喰ではなく珪藻土の塗り壁にし、いにしえと現代を調和させたお洒落さが、来る人の心をつかんでいます。 ⇒HP
大手町3-8 0138-24-6361

   
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茶房 ひし伊(大正10年)
明治と大正築の2つの土蔵からなる、茶房とアンティークショップ。函館には珍しい黒漆喰の外壁もさることながら、石川啄木夫人が通った元質店というように、店内にも繁栄の陰にあった人々の営みが染み込んでいます。人生模様を珈琲に映しながら飲むもまたよし。 ⇒HP
宝来町9-4 0138-27-3300
   
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まるたま小屋(昭和初期)
聖ヨハネ教会の並びにある、築80年の民家をリノベーションしたカフェ。傾斜のある路地に合わせるような長屋凮の造りが、どこか懐かしい雰囲気を醸し出しています。白い木のぬくもりがあるインテリアに、マトリョーシカやロシアの可愛い雑貨が並び、ご自慢の焼きピロシキや手作りケーキが味わえます。⇒Facebookページ
元町2-3 0138-76-3749
   
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JOE&RACCOON(明治18年)
煉瓦造の旧海産商の建物。まさしく明治の函館の栄華を象徴するような存在のひとつ。まるで欧州を連想させる建物の前を馬車鉄道が走り、紳士淑女が行き交う......そんな空気がそのまま残っている建物から窓の外を眺め、新島襄の夢を追ってみてください。景観形成指定建築物。
大町9-14 0138-23-5655
   
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茶房 菊泉(大正10年)
大正時代に建てられた旧酒問屋別邸。町屋的な趣の妻入りの玄関戸を開けると、土間と続き間が視界に入る、昔ながらの和風建築。田舎のどこかの家を訪れたような感覚を呼び起こしてくれる懐かしさのまま靴を脱ぎ、囲炉裏ばたでぜんざいを味わえます。伝統的建造物。
元町14-5 0138-22-0306

   
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茶房 旧茶屋亭(明治末期)
函館を代表する和洋折衷建築物のひとつ。イギリス式の下見板張や2階の上下開閉式の窓、花台に対して、平入り商家の1階の意匠の調和は見事なもの。明治末期に建てられた旧海産商の建物で抹茶を飲むことも、函館の思い出になるはずです。伝統的建造物。
末広町14-29 0138-22-4418
   
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もみのきDINING(昭和初期)
和洋折衷建築物が多い西部地区の中で、建物全体が洋風であるという、貴重な現存するもののひとつ。昭和初期の建築といわれており、修繕が丁寧に施されているために、その可愛らしい外観は健在。函館市歴史的景観賞受賞。以前の雑貨店は閉店し、現在「もみのきDINING」が営業中(食事のみ)。
元町14-16 0138-83-1955
   
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Cafeマリオドール(昭和10年)
函館に多く見られる元海産商の和洋折衷建築物。アンティークショップを経営していた店主が、その趣を生かすようにリノベーションして開店したカフェ。ソフトクリームやパフェなどのアイスクリーム類で人気のお店には、心地よいノスタルジーがあふれています。
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MOSSTREES(明治末期)
明治末期に船具店として建てられた、アメリカ風を思わせる洋風建築物。その雰囲気は、店内をくまなく見ると天井や梁などの造りから発見できます。建物の古さを引き立てるかのようなアンティークな装飾品なども、自然と私たちを古きよき函館の時代へと導いてくれます。
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煉瓦造の旧イギリス領事館内にあるティーショップ。英国の優雅さを表現しているアーチ状の窓のある部分を、店舗として利用。テーブルにつくとローズガーデンが視界に入り、それを眺めながらゆったりとしたティータイムを堪能できます。函館市有形文化財。 ⇒HP
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茶房 無垢里(明治時代)
明治時代に建てられた蔵が客席となっている純和風建築物。その豪華さから、竣工当時は元松前藩家老家だった施主の名前をとって「下国御殿」と呼ばれたものでした。奥ゆかしき店内で味わうぜんざいやしるこに、函館という日本を感じられることでしょう。冬期休業。
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ROMANTiCO ROMANTiCA(大正5年)
函館の北洋漁業の一時代を築いた日魯漁業の前身、旧堤商会の建物。この時代の木造としては珍しい3階建の洋館で、水産関係の社屋と思えないお洒落な造りは、当時の函館のセンスを物語っています。現代風にアレンジした店内は女性に人気。景観形成指定建築物。 ⇒HP
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TACHIKAWA CAFE(明治34年)
国指定重要文化財となっている煉瓦造の旧米穀店。威風堂々とした構えと重厚さを残す内部の造りは、圧巻そのもの。他の和洋折衷建築物とは一線を画した、ここでしか味わえない雰囲気の中でのお茶は、またひと味違ったものとなるでしょう。景観形成指定建築物。 ⇒HP
弁天町15-15 0138-22-0340


 
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Cafe&Deli MARUSEN(昭和9年)
まさしく函館の北洋漁業のシンボルであった日魯漁業が、ニチロビルディング2号館として建築した建物。その栄華を再現したかのような高い天井と広い店内の空間には、ヨーロッパの気品までをも感じさせてくれる雰囲気があります。モダンな佇まいのカフェとして再生。 ⇒HP
大手町5-10 0138-85-8545
   
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カフェ三日月(大正5年)
明治時代に建造された土蔵に併設されているカフェスペースは大正5年の建築。ある程度の年齢のかたであればどこか懐かしさを、若い方には見知らぬイメージを喚起させてくれる空間。時に作家もたむろする店で、珈琲を飲みながらアートに包まれてください。 ⇒HP
弥生町23-1 080-6073-4455

   
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トルコ喫茶Pazar Bazar(昭和初期)
二十間坂沿いに、まるでこの店のためにポツンと残しておいたような、可愛い小さな建物を改造して作られたトルコ喫茶。狭い店内ながらも、懐かしい温もりをもつ独特の雰囲気の中で味わうトルコ料理と飲み物には、函館の文化の広さと深さを感じざるをえません。 ⇒HP
末広町17-19 0138-83-8606

   
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外国人墓地に隣接した元函館検疫所台場措置場。現在も残る廊下などに、その名残を感じます。また、海側のテーブルに座って見る、海にできた「夕日の道」を横切る船舶の光景は、海に囲まれた函館の中でも最も美しいとも言われています。景観形成指定建築物。
船見町25-18 0138-85-8824


 
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きんぎょ茶屋(大正初めごろ)
築100年以上とも言われている古建築物を利用した甘味処。明治・大正・昭和の生活骨董品に囲まれながら食べる和洋のスイーツは、いにしえと現代を行ったり来たりする感覚を呼び起こすかもしれません。岐阜出身のオーナーさんが営業。⇒facebookページ
末広町20-18 0138-24-5500

※記者J (一部の写真/hakobura staff) 参考資料/函館市HP、関根要太郎研究室@はこだて 
2014/1/12公開、2016/1/7更新