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あなたのテーマでディープな函館 「写真・アート」

ハコダテトリエンナーレで、街とアートが一体に

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2009年、函館開港150周年記念の年に市民有志によって初開催された美術展「ハコトリ」。本来のイベント名は「ハコダテトリエンナーレ」ですが、第1回は正式名称を使用せず、「ハコダテでトリあえずやるだけやってみようか」との勢いで開催。「美術展は美術館かデパートかアートギャラリーでやる」という常識を覆して行われたこのイベントは、大人気と高い評価を得て幕を閉じました。

そして、3年後の今年。函館に根づくイベントとするべく、名称を「第2回ハコダテトリエンナーレ」として、9月7~30日に開催することになりました。旧い街並とアートが一体となる「ハコトリ」の世界へご案内しましょう。

◆函館トリエンナーレとは、どんなイベント?

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3年に一度開催されるイタリアの「トリエンナーレ」という美術展があります。それをなぞって開催されるこのイベントは、地元函館の作家のみならず、関東・関西・東北・海外などから、今後を期待される実績を残している若手作家を招聘。函館特有の古建築物に、自らの作品をインスタレーション(架設展示)してもらいます。

作家は古建築物の持つ独特の背景と自分の作品のマッチングを試み、鑑賞者は会場を移動しながら西部地区の街並みを楽しみ、会場では作品と古建築物のマッチングの妙を堪能できる......。そんな趣旨で会場が設営されます。

舞台は、歴史的な建築物が数多く残る西部地区(函館山のふもと)。まさしく函館の街並みとアートが一体となったイベントといえます。
(写真は前回の展示風景。末広町の民家)


◆趣ある建物での開催を支える「廃屋クリーニングアクション」

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このイベントを企画運営しているのはアートフェスハコトリ実行委員会。全てボランティアで活動しています。
メンバーは地元の作家、美術館の学芸員、デザイナー......と、日常的にアートを愛してやまない者ばかり。
函館特有の古建築物のよさも充分理解し、HCA(廃屋クリーニングアクション)を敢行しているのも特徴で、
使用されていない建物を蘇えらせ、会場として使用できるまでに修繕・清掃する作業も、メンバー自身で行っています。
まさしく有志が手作りで行うアートイベントといえるでしょう。(写真は旧大黒湯でのHCA)


◆アートの舞台となる会場を紹介します

●旧大黒湯(函館市弁天町14)
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1907年開業。道内で2番目に古い銭湯でしたが、2010年に惜しまれながら廃業。現在も建物はそのまま状態で残されています。
洗い場と脱衣場を作家がどのように背景として利用するか、楽しみのひとつといえます。

●ギャラリー三日月(函館市弥生町23)
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大正時代に建てられた蔵を利用したギャラリー。前回の開催時にHCAによって見事に再生されました。
蔵の持つ重厚感と土間などを利用して、どのような展示のパフォーマンスが見られるでしょうか。

●弥生町長屋(函館市弥生町8)
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昭和初期に建築された木造長屋。この建物の周りを囲む、明治時代に造られた煉瓦造の防火塀が見る者の目を釘づけにし、
一気にノスタルジックな世界へといざなうでしょう。今回、HCAによって大幅に修繕されて使用可能となった会場です。


◆インスタレーションに挑む10人のアーティストたち(下線のある人はクリックするとホームページが見られます)

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●旧大黒湯
内海聖史(油絵/茨城県。写真左)
中根ちえこ (絵画/大阪府枚方市。写真下左)
広野じん(木彫/宮城県仙台市)
●ギャラリー三日月
大島慶太郎(映像/ドイツ・ケルン)
紀 あさ(写真・手回しオルガン/神奈川県横浜市)
コイズミタイチ(木彫/宮城県栗原市)
●弥生町長屋
飯田竜太(彫刻/青森県八戸市。写真下右)
石川 潤(平面/北海道七飯町)
ささきようすけ(北海道函館市)
佐竹真紀(映像/ドイツ・ケルン)

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期間 2012年9月7日(金)~30日(日)11~17時 木曜休
会場 旧大黒湯(弁天町14)、ギャラリーみかづき(弥生町23)、
    弥生町長屋(弥生町8)
(左のマップをクリックすると大きく表示されます)
問い合わせ 実行委員会 0138-83-7721 (小春日和内)

開催初日9月7日のイベント「函館西部地区バル街」とのコラボ)
●紀 あささんによる手回しオルガン演奏と踊りのパフォーマンス
函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4-19)にて
●湯の浜ホテルのRUSSIAN HOUSEが、旧大黒湯にてバルメニューを提供。アートを見ながらバルも楽しむ、楽しさが2倍に!

※記者J 2012/8/27公開

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