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あなたのテーマでディープな函館 「市電・バス・船」

港まつりに花を添える、函館市電の「花電車」

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函館では例年、8月初旬の「函館港まつり」に合わせて、車体に色とりどりの飾りや電飾を施した「花電車」が運行されます。函館市電の花形である花電車、その活躍の様子をご紹介しましょう。


◆港まつりを盛り上げる電飾つき花電車が、7月下旬から走ります


8月1日からの函館港まつりを盛り上げる、函館市電の「花電車」。イベントの期間中だけでなく、7月下旬から、通常の市電のダイヤの間をぬって運行されます。まつりの音楽を流しながら、電飾をまとってにぎやかに走る花電車、街なかで見かけたらラッキーです。

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港まつりで運行されている花電車「装型」は3種類。1両ごとに異なるデザインで、車体には夜でも目立つ電飾と装飾が施されています。スピーカーから「いか踊り」や「函館音頭」といった祭りらしい音楽を流しながら走る姿は、今も昔も函館の夏の風物詩といえるでしょう。

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1934(昭和9)年の函館大火で亡くなった方々の霊を慰めるために「函館港まつり」が始まり、船をかたどった花電車が登場したのが1935(昭和10)年のこと。現在の車両は、旅客用電車の「300型」を、1972(昭和47)年に改造したもの。車体側面や窓、屋根が取り払われており、運転席がよく見えます。

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運行経路は日によって異なり、駒場車庫から谷地頭、函館どっく前、湯の川間を走ったり、港まつりのパレードに参加したりと、街なかをかけめぐります(運行ダイヤ)。昼も夜も電飾を煌々と輝かせ、連なって運行される花電車は、全国的にも函館でしか見られない光景でしょう。


◆3台の花電車のご紹介

3台は、2017(平成29)年に大幅デザインチェンジ。函館の歴史や文化をモチーフにした、それぞれ個性的な花電車になっています。

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両サイドで異なる、函館山を背景にした今と昔の風景が見られる車両。

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幕末に箱館にやってきたペリーの黒船を模した花電車。

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戊辰戦争終結150周年記念、青函ツインシティ30周年記念、北海道で唯一の国宝・中空土偶をPRする車両。


◆開業100周年記念で復刻された、大正時代の花電車

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ところで、函館の街に最初に花電車が運行されたのは、1914(大正3)年8月14日から15日にかけて。函館護国神社大祭に合わせて運行されたと記録されています。一般の電車の車体に造花や松葉、電飾を飾る程度のシンプルなもので、慶事に合わせての不定期運行でした(写真は大正11年の函館市市制施行記念の花電車)。

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祭りや皇室等の慶事に花を添える「花電車」は、これまで各地で見られましたが、現在では函館のほか東京、豊橋、広島、熊本、鹿児島で運行される程度になりました。2013年には、路面電車開業100周年記念として、一般の電車に飾りつけを行った当時の仕様で、その姿が復刻されて登場。(写真は基坂下の相馬株式会社前を走る、2013年のみの復刻花電車)

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レトロな外観や内装が人気の復元チンチン電車・ハイカラ號を、往時の花電車を模して旗や造花で装飾して走らせました。

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造花とともに函館市の旗と日本国旗を掲示。人を巻き込まないように設置されている救助網にも造花があしらわれました。

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この復刻花電車は2013年のみのスペシャルバージョンでしたが、箱館ハイカラ號(毎年4~10月の土日祝日中心に運行)は、毎年函館港まつりの2日目、3日目に、「ワッショイはこだて」パレードに参加します。

花電車についての問い合わせ 函館市企業局交通部0138-52-1273

※記者X 2013/6/30取材、7/3公開 ※編集室M 2019/7/25更新
一部写真撮影/記者TT 古写真提供/函館市企業局交通部