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あなたのテーマでディープな函館 「ランニング」

眺めのいいコースを7000人が激走、2017函館マラソン

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毎年7月の第一日曜日に開催される函館マラソン。海や山、美しい街並み、おなじみの観光スポットを眺めながらのコースと、沿道の熱い応援、そして多彩なエイドフードが評判の大会です。2017年は7月2日に行われ、これで2回目となるフルマラソンと、有望招待選手が多数参加したハーフマラソン、合わせて6963人が初夏の函館を駆け抜けました。はこぶらスタッフ8人による、大会の渾身レポートをお届けします。


◆スタート/ゴールは千代台公園陸上競技場

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スタート/ゴールの陸上競技場がある千代台公園。7時をすぎるころから、続々とランナーのみなさんが集まりはじめ、公園内でウォーミングアップする姿も。

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陸上競技場では、選手がフル/ハーフと申告タイム別にインフィールドの芝生と全天候型舗装のトラックに整列。マラソンゲート方向には、頂上に霧をまとった函館山が遠望できました。

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競技場内でも、思い思いにウォーミングアップ。ストレッチしたり、トラックをジョギングしたり、準備に余念がありません。(撮影/編集室SY)

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メインスタンドは立入自由。ランナーと応援のかたが、時間まで一緒にすごすこともできます。

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2017年のゲストランナー。(右から)函館出身タレントで、はこだて観光大使の福島和可菜さん。NHKのランニング番組でもおなじみのプロ・ランニングコーチ、金 哲彦さん。モデル、タレントの西谷綾子さん。フルマラソンの芸能人女子最速記録を争う2人が、夢の参戦です。福島さんと金さんは、2018年もゲストランナーとして参加します。

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スタート直前。約7000人の参加ランナーが集まると壮観!(写真提供/HN)

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昨年の土方歳三コンテスト優勝者が、ランナーたちを見送ります。

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2017年からは、ハーフとフルが時間差でスタート。9時にハーフのランナーがスタート。マラソンゲートを勢いよく駆け抜けていきます。フルのランナーは10分後のスタート。ゲート脇では、応援のかたがランナーを見送ります。

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マラソンゲートの上のブリッジからも観覧可能。ランナーに手をふったり、名前を呼んだり、拍手を送ったり。距離の近さが魅力です。

【千代台陸上競技場取材担当・編集室A】
朝、集まったランナーたちの緊張感と高揚感、そしてゴールしたランナーたちの達成感の雰囲気がとってもよくて、自分が走ったわけでもないのに「非日常」の特別な一日が過ごせました。開会式では工藤寿樹市長がランナーに歓迎の挨拶。「今年は昨年の3倍の応援団が、沿道から皆さんを精一杯応援します!」。


◆湯の川温泉街までは、ハーフとフルが並走

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競技場を出ると、ランナーは繁華街の道路をぐるりと回って、いっせいに街なかへ。ハーフの一団のあと、フルの一団が追いかけるように走っていく様子は壮観です。(写真提供/実行委員会事務局)

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競技場から7キロほどの地点が湯の川温泉街。大きなホテルが建ち並ぶなか、応援もひときわ多くなり、ランナーたちの足取りも軽快です。

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湯の川プリンスホテル渚亭の前では、オフィシャル応援団「YOSAKOIソーラン祭り南北海道支部」の演舞が行われて、ランナーたちを鼓舞!(写真提供/yansyu)

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根崎交差点近くで、ハーフランナーは折り返し。フルランナーは直進して、長い旅に出ます。このあたりは、特に応援する人が多く、盛んに歓声が上がっていました。

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汐見橋付近のエイドステーションでは、2017年からエイドフードとして加わったトラピスチヌ ホワイトミルクチョコレートの提供も。修道女のみなさんが心をこめて作ったチョコに、疲れも一気に吹き飛びそうです。

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ランナーの服装の規定は「走ることに適した服装とする」ということ。趣向をこらしたウェアで快走するランナーに、沿道からも熱い声援が飛んでいました。

【湯の川温泉街取材担当・記者X】
ハーフのトップランナー、フルのトップランナー、ハーフの折り返し、フルの折り返し......とランナーの波が途切れることなく、楽しく応援できます。温泉街は海沿いのため、風が吹くと夏でも肌寒く感じることも。羽織れるものが1枚あると安心でしょう。

【ハーフマラソンに初出場・編集室SY】
陸上競技場から出ると、車が走っていない道路の中心を自分の足で走っているのが新鮮! 最初は緊張しましたが、徐々に楽しくなってきて、いつもより軽快に走れる自分に驚きました。海沿いの道では強風が吹きつけ、帽子が飛ばされそうになるほど。でも、気温が高かったので、ひんやりした風が心地よく感じられました。


◆フルマラソンの単独コース、函館空港~旧戸井線

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前半にあるフル単独コースは、函館の中心街を離れて、函館空港周辺のアップダウンのあるエリアを行きます。ハーフと別れて上り坂が続き、足が重くなるところですが、フル第1折り返し付近では地元のかたの心強い声援が。

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旧戸井線に差し掛かるとまた平坦になるとともに、ひたすらまっすぐな道、しかも行って帰ってくるという単調さのなか、途中の橋で景色が開け、津軽海峡が覗くのが楽しみになります。

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最東端のフル第2折り返し。最後のほうでランナーが少なくなる時間帯まで、一生懸命応援する沿道の人の姿に、ランナーも元気をもらって走っていきます。

【フルマラソンに出場・制作室YY】
漁火通りでは折り返してきたハーフ出場の仲間とあいさつしたり、ずっと先を折り返してきてすごい勢いで走ってくるフルの先頭集団とすれ違ったり、変化のあるコースを楽しんでいました。そのうち、折り返しで最終制限ランナーが見え、追われる気持ちで焦りが出てきましたが、応援してくれる人たちに感心するとともに、「もう少し頑張ろうかな」という気持ちになりました(第5エイドを通過したところで力尽き、収容......)。


◆海沿いの漁火通りを、一路函館山に向かって

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正面に函館山、左手に津軽海峡を見ながら、高低差の少ない長い直線道路を走る漁火通(いさりびどおり)。函館ならではの景色が続く、海沿いの道です。

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この時間は、気温・湿度とも高いうえに、かなりの強風。向かい風を受けて力走するランナーを、沿道の熱い応援が後押しします。

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途中の海辺にある啄木小公園では、このあたり(大森浜)の風景を愛した石川啄木の銅像が、ランナーたちを見守ります。

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ここでもオフィシャル応援団が、ランナーたちを盛り上げます。元気いっぱい、市立函館高校チアリーディング局。

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海風に似合う、鼓隆塾元流派の和太鼓。ランナーたちも手を上げて、応援に応えます。

【漁火通取材担当・編集室N】
海沿いの平坦道で、調子がよければ、ここで少しでもペースを上げたいところですが、今年も向かい風に苦戦したかたが多かったようです。函館山の上のほうも雲に覆われてしまいました。晴れた日には美しい光景が広がる快適な道なので、来年こそ、皆さんに最高の景色をお見せしたいですね。


◆住民の声援が熱い、函館山のふもとの市電通り

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漁火通に別れを告げて、東雲通(しののめどおり)を進んでいくと、函館山がぐんぐん近づいてきます。正面には、あさり坂と、すき焼きの老舗「阿さ利本店」。ここで左に曲がって、市電通りに入ります。(撮影/編集室SY)

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レース中は市電の運転はストップしていますが、線路をはさんで起伏のある道を往復します。

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「青柳町」電停に向かっては、かなりの上り坂。ハーフマラソン、フルマラソンとも難所といわれているところで、ランナーの表情も苦しそう。ここでハーフは折り返し、フルはもう少し先で折り返しです。

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市電2系統の終点「谷地頭」電停で、フルの折り返し。

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青柳町、谷地頭界隈は昔からの住宅地。下町のような温かい雰囲気で、住民のかたによる声援が熱い地域です。いったん歩き出したランナーが、力を振り絞って再び走り出す姿も。

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函館山を背にして、次のエリアへ進みます。

【青柳町・谷地頭取材担当・記者TT】
坂道を上り下りして疲れが出てくるランナーに、「頑張れ!」「ファイト!」と地元のかたの熱い声援が聞こえくるエリア。また、ランナーと観客との距離が近く、足音や息づかいなども直に聞こえてくるのが、このエリアでの観戦の醍醐味だとあらためて思いました。

【ハーフマラソンに初出場・編集室SY】
沿道から終始、たくさんのかたが声援を送ってくれて、とても励みになりました。雰囲気にのまれそうになったときにも、「マイペースだよ!」と声をかけてもらったおかげで、リラックスして走ることができました。また、小さな子どもの精いっぱいの応援や、お年寄りの温かく見守ってくれている姿にも感動。改めて、人から支えられているありがたみを実感しました。


◆フルマラソンのみの過酷&絶景スポット、函館湾岸のともえ大橋

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ハーフとフルの並走コースから、一足先にハーフランナーたちが陸上競技場に戻ったあとには、再びフルの単独コース。30キロをすぎて、函館湾岸のともえ大橋にさしかかります。その前のエイドステーションで、チーズオムレット(ペイストリー スナッフルス)とカステラ饅頭の函館散歩(千秋庵総本家)で栄養補給。函館の人気スイーツで元気チャージです。

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ともえ大橋の上り口。かつて、ペリー艦隊がこのあたりに錨をおろしたことから、応援団にペリーらしき姿も見えました。

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再度函館山のふもとをめざして走り、ベイエリアを巡って戻ってくるという、終盤の山場。ランナーは車道を走り、海側の歩道から観戦できます。歩道から見ると、往路のランナーは奥、復路のランナーが目の前を走っていきます。

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横風にも、アップダウンにも負けず、力走するランナーたち。港の絶景は目に入っているでしょうか。

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時折ガッツポーズを見せながら、ランナー1人ずつに「つらいけどがんばってー!」「行ける!絶対できる!」と、熱い声援を送る女性もいました。

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ともえ大橋で応援する場合は、函館駅前の青函連絡船記念館摩周丸前のらせんスロープから上がります。トイレは、スロープ下のともえ大橋下にある公衆トイレを利用可能。

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橋の上に出て、左手に少し歩いていくと、海はすぐ下。函館港の眺望を楽しみながら、ランナーを応援することができます。

【ともえ大橋取材担当・記者K】
アップダウンのきつい「ともえ大橋」はフル後半の山場であり、ランナーにとって沿道からの声援が何よりほしい場所。2017年は、前回よりも観客が増えたばかりか、ランナー1人ずつに松岡修造ばりの大声援を送る人もありました。それを見て思わず笑顔になったり、「ありがとう!」「すごい応援だね」と声を掛けて走り去っていくランナーも多く、素敵な光景でした。


◆ひときわギャラリーの多いベイエリア、緑の島のエイドもお楽しみ

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ともえ大橋を下りて、石造りの七財橋を渡ると、観光スポットとしておなじみの赤レンガ倉庫が見えてきます。ここからは、ベイエリアを巡る花形エリア。

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海外からの観光客のかたも、思いがけないマラソン大会に興奮! メガホンやフラッグを使って、楽しそうに声援を送っていました。(撮影/編集室A)

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赤レンガ倉庫群を抜けて、西波止場へ。往路・復路のランナーがすれ違います。

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函館大学のベイエリアサテライトの前では、ランナー1人1人のナンバーカードを読み上げて、熱烈応援。番号を呼ばれると、ランナーたちが嬉しそうに手をふって応えていました。

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港に面した道では、さまざまな観光スポットが現れます。旧桟橋北海道第一歩の地碑

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函館山を背に建つ旧函館区公会堂と、そこに続く基坂

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明治時代に建てられたハイカラな建物がいろいろ(カフェMOSSTREESなど)。

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重要文化財に指定されている重厚な建物は、TACHIKAWA CAFÉ RESTAURANT MAISON。函館の特徴的な街並みが続きます。このあたりは、観光しながら応援するにも市電で行きやすいので、お勧めの観戦エリアです。

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フルの35キロ付近、第4折り返し。メインのエイドステーション、緑の島までもう少しです。

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緑の島には橋を渡って入ります。海風が吹き抜け、カモメが飛び交う気持ちのいいロケーションです。

170702M10.JPGオフィシャル応援団の「郷土芸能 函館巴太鼓振興会」が、途切れない和太鼓の演奏で迎えます。

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待ちに待ったお楽しみ、夕張メロンのふるまい。2017年は後半に日差しが強まり、暑い日になったので、ランナーたちもひととき足を止めて、みずみずしいメロンにニッコリです。

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メロンのほかに、函館名物をアレンジしたメニューも提供。小さな器に盛られた冷たいスープの塩ラーメンは、チャーシューやうずらの卵入りの本格派。このほか、うにやいくらがのった函館朝市の「漁り火がごめ丼」も大人気でした。

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エネルギーを補給して、フル第5折り返しを回ったら、ゴールの陸上競技場へもうひとがんばりです。

【ベイエリア取材担当・編集室M】
いわゆる観光スポットのど真ん中を駆け抜けるエリアということで、応援も盛ん、景色の変化もあって、ランナーのみなさんも気持ちよく走れたのではないでしょうか。前半の津軽海峡、後半の函館港、2つ合わせて、海の街の魅力も感じられるフルマラソンだと思います。エイドステーションでは、お箸で丼やラーメンをかきこむ姿が楽しそう。「とても食べられないけど、せめて写真だけでも」とスマホを向けるかたもあり、楽しみにしていたことが伺えました。


◆ゴールの陸上競技場では、健闘をねぎらう「おもてなしフェスタ」も

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ハーフのランナーがスタートして1時間をすぎたところで、大きな歓声に迎えられて1位の選手がゴール。そして、次々に力強い足取りのランナーのみなさんが戻ってきます。

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ゴール後は、夕張メロンがランナーたちを癒していました(競技場での提供は、制限時間内にフィニッシュしたハーフの選手分)。激走後のメロンの味は格別でしょう。

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函館マラソンの参加者や応援者を、北海道の食でおもてなししようという特設会場「おもてなしフェスタ」。競技場外の千代台公園多目的広場は大にぎわいでした。

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走り終えたランナーへのふるまい、函館牛乳には終始長蛇の列。すっきりした味わいの冷たい牛乳が好評でした。また、がごめ昆布のみそ汁も提供されました。

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そのほか、ジャンボおにぎり、大福、いか飯、じゃがバターから一品選んでのふるまいも。がんばったごほうびのおにぎり、美味しそうです。(提供/編集室SY)

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フィニッシャーズタオルを掲げる完走者のみなさん。いい笑顔です。ちなみに、2017年の記録は次のとおり。
エントリー フル3766人 ハーフ4364人 合計8130人
出走   フル3303人 ハーフ3653人 合計6963人
完走   フル2780人 ハーフ3597人 合計6380人
完走率  フル84.2% ハーフ98.5% 平均91.7%
(データ提供/実行委員会事務局)
2016年より完走率がやや下がって、過酷だった2017年のレースを物語っています。ランナーのみなさん、応援のみなさん、おつかれさまでした! 2018年のランナーのかた、応援のかた、いいレースになりますように!

※まとめ/編集室M
取材/記者X、記者TT、記者K、制作室YY、編集室A、編集室N、編集室SY、編集室M
2017/7/2取材、7/21公開 2018/6/29更新