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箱館戦争終結から150年超、五稜郭の見どころご案内

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函館の代表的な観光スポット、特別史跡 五稜郭跡。江戸幕府の役所として幕末に造られた星形の西洋式城郭で、現在は自然豊かな憩いの場として親しまれています。
 
五稜郭が築造されたのは1864(元治元)年で、2014年に築造150年となりました。また、2019年は五稜郭が舞台のひとつである箱館戦争(戊辰戦争最後の戦い)が終結した1869(明治2)年から150年、さらに注目が高まりました。
 
歴史、桜、散策、冬のライトアップなど、見どころ満載の五稜郭。また最近は、映画「燃えよ剣」、大河ドラマ「青天を衝け」、コミック「ゴールデンカムイ」などの舞台としても、注目が高まっています。函館を訪れて、五稜郭でドラマチックな歴史の空気を体感しませんか。
 
 
【箱館奉行所】 五稜郭の「本丸」で、幕末や箱館戦争を体感
 
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五稜郭は、開港を控えた幕府が北方防備のために築造を計画。1857(安政4)年から、じつに7年がかりで完成しました。星形の土塁と堀に守られて、中央に建てられたのが箱館奉行所(箱館御役所)。4年ほど役所として使われたのち、箱館戦争で旧幕府軍の拠点となり、戦争終結後、1871(明治4)年に解体されました。
 
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現在は、同じ場所に同様の設計・工法・サイズで建物の約3分の1が復元され、風格ある姿が甦っています。内部を見学できるので、当時の匠の技や最高級の建材を駆使した建築を堪能したり、幕府の役人や旧幕府軍のメンバーがすごした歴史の舞台を体感したりもおすすめ。幕末や箱館戦争に関する資料室もあります。
 
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瓦や装飾なども古写真から忠実に再現。
 
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4間からなる72畳の大広間。
 
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設計者・武田斐三郎の顕彰碑も近くにあります。「彼にあやかって頭がよくなるように」と、修学旅行の生徒さんなどが触るためか、お顔がピカピカ!
 
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【函館随一の桜の名所】 桜の下を散策したり、展望台から眺めたり
 
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箱館奉行所が解体された五稜郭は、1914(大正3)年から五稜郭公園として一般に開放されて、憩いの場として親しまれています。特ににぎわいを見せるのは、4月下旬から5月上旬のお花見の時期。堀の内外に植えられた1600本以上のソメイヨシノが花開くと、あたりは桜の海のような華やかさになります。隣接する五稜郭タワーから、桜に彩られた五稜郭の全貌を見ることができます。
 
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堀の周囲や土手の上などでは、花の下を散策するのも楽しみ。
 
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桜を眺めながら、手漕ぎボートで堀を巡ることもできます。
 
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夜桜のライトアップ。指定エリアでは、函館流お花見のジンギスカンを楽しむこともできます。
 
【自然を楽しみながら散策】 春の桜以外にも、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪景色
 
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五稜郭公園は、堀の外周が約1800メートルの散策路になっていて、四季それぞれに豊かな自然を楽しむことができます。夏は緑がさわやか。
 
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秋には桜の木の紅葉が鮮やか。
 
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冬は凍った堀に積もった雪が、木の影を映します。
 
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また、公園内では桜が終わっても様々な花が目を楽しませてくれます。二の橋の先にある見事な藤棚。
 
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土手の上には色鮮やかなつつじの花。
 
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裏門付近の堀には紅白のスイレンが群生。
 
 
【五稜郭タワー】 高さ90メートルから見渡す五稜郭は圧巻
 
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星形の西洋式城郭である五稜郭ですが、公園内を歩いていてもその全貌を実感することは難しいもの。隣接する五稜郭タワーの展望台に上がると、美しい姿が一望できます。
 
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五稜郭タワーは、五稜郭築造100周年を記念して建てられ、現在のものは2006年に新設された2代目のタワー。高さ約100メートル、展望台の2階は90メートルの高さになります。展望フロアの周囲は360度ガラス張りで、眼下には五稜郭、反対側には函館山や港、そして、ぐるりと函館の街並みが見渡せて、圧巻です。
 
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展望フロアには、五稜郭ゆかりの土方歳三の座像があるほか、五稜郭の歴史がわかる展示コーナーも充実しています。
 
 
【五稜郭公園に隣接するカフェスペース】 豊かな自然を感じながらひと息
 
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「五稜郭探検」の仕上げは、なごみのカフェスペースで、公園の木々を眺めながらのひと休みはいかがですか。自家焙煎コーヒー ピーベリーは、窓から四季折々の五稜郭が楽しめるカフェ。公園でピクニックをしているようなテラス席も。
 
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六花亭 五稜郭店は、人気菓子メーカーの直営店&喫茶室。公園に面した大きなガラス窓が、自然を描いた額縁のようです。
 
 
【五稜郭を舞台にしたイベント】 心躍るスケールの大きさは必見!
 
五稜郭を訪ねるなら、築造当時からある堀や土手などを活用した、スケールの大きなイベントもぜひ体験したいもの。歴史を再現したり、美しい星形を際立たせたり、ユニークな演出は必見です。
 
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5月の箱館五稜郭祭は、戊辰戦争最後の戦いの舞台、五稜郭の歴史を伝えるイベント。特設舞台では、大砲や鉄砲のパフォーマンスを交えた開城セレモニーが行われます。
 
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夏の市民創作 函館野外劇は、函館のドラマチックな歴史を描き出すステージが魅力。
 
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冬の五稜星の夢(ほしのゆめ)では、五稜郭の星形がイルミネーションで彩られます。五稜郭タワーから見おろす幻想的な風景が見ものです。
 
 
【五稜郭関連のガイドツアー】 歴史や見どころをもっと知りたいときに
 
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五稜郭タワー「五稜郭歴史ガイドツアー」
五稜郭観賞に人気の五稜郭タワーの展望台で、エレベータースタッフが五稜郭の歴史をわかりやく解説しながらガイド。展望料金プラス200円で利用可。通年で毎日実施中です。※休止中
 
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縁ジョイ倶楽部 五稜郭無料ミニガイド
「函館に来た人にenjoyを!」をモットーに活動する市民ボランティアグループが、五稜郭公園内の一の橋付近から箱館奉行所まで、約20分の無料ガイドを行っています。4~10月の毎週土曜日(雨天の場合は翌日曜)10~16時。
 
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函館における土方歳三の足跡を伝えるボランティアガイド。五稜郭のほか、駆け抜けた最後の道コース、市中見回りコースなど。実施日や内容は要相談(ガイド料は無料)。
 
 
四季それぞれに見どころいっぱいの五稜郭。激動の歴史の空気を体感するもよし、豊かな自然を愛でながらのんびり散策するもよし、映画やアニメの世界を満喫するもよし、函館・五稜郭にぜひお越しください。
 
 
2014/1/5公開

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