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復元工事中に訪ねた箱館奉行所

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箱館奉行は江戸時代に幕府が設置した機関で、北海道全域と南樺太まで含めた範囲を管轄し、蝦夷地開拓と諸外国との応対を担当しました。現在の五稜郭公園内にある箱館奉行所は 1864(元治元)年に完成し、同年6月から1868(明治元)年4月までの間使用され、その後1871(明治4)年、北海道開拓使本庁の建設を期に壊されました。2010(平成22)年に部分復元が完成、内部が公開されています。
 
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「慶応4:1868年撮影の箱館奉行所庁舎古写真」(函館市中央図書館所蔵
 
当時の箱館奉行所庁舎は全体で約3,000平方メートルの規模があり、1866(慶応2)年には200名を越える御役人がそこで勤めていました。今回の復元の対象となったのは庁舎の主要部分約1,000平方メートルです。
 
復元工事は、株式会社文化財保存計画協会の設計・監理の下で、本州から宮大工を招いて実施。柱の位置や、使用する瓦の枚数などを、各種資料と発掘調査の結果を付き合わせながら、精度の高い復元を目指しました。江戸期の建築様式、伝統工法を知る上で、全国的に見ても極めて価値の高いものといえるでしょう。
 
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復元中の様子、2009(平成21)年6月一般公開時に撮影
 
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2009/9/15公開

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