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函館駅前の観光スポット、「函館朝市」の楽しみ方

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約250軒の店舗からなる函館朝市は、海産物をはじめ、野菜、果物、お菓子、珍味など、北海道・函館のありとあらゆる味覚が集まる巨大な市場。場所はJR函館駅のすぐそば、鮮度抜群の海鮮丼が味わえる食堂などもあり、函館を代表する観光スポットとして知られています。
 
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外周を徒歩でひと回りするだけなら10分ほどしかかかりませんが、その中にぎっしりと店が詰まっています。そこで、「店が多すぎてどこに行けばいいかわからない」「おみやげを買う以外にも何が楽しめるか知りたい」という函館朝市初心者に向けて、押さえておきたい店や体験を大特集します。
 
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函館朝市全体図(函館朝市公式サイトより)⇒PDF
 
◆函館朝市名物「元祖活いか釣り掘」
 
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函館朝市でまず体験しておきたいのが、その日の朝に入荷した活イカを自分で釣り上げる「活いか釣り堀」。イカに狙いを定め、耳(エンペラ)に釣り針をひっかけるようにして釣ります。
 
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釣ったイカを掲げて記念写真を撮るのが定番の楽しみ方です。釣り上げた瞬間にイカが勢いよく水を吐き、服や荷物にかかることもありますが、それも旅の思い出になることでしょう。
 
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釣ったイカは、職人さんが見事な包丁さばきで刺身にしてくれます。おろし生姜を混ぜた醤油にゴロ(イカの内臓)を少し溶かして食べるのが函館流の食べ方です。
 
◆やっぱりカニ! 専門店を訪ねてみよう
 
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旅行者のかたに圧倒的な人気を誇る「カニ」。函館朝市にもカニを販売する店が多くあります。今回はその中から3軒訪ねてみました。
 
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函館朝市どんぶり横丁市場にあるカニ専門店「稲場魚介苑」。タラバガニや毛ガニが入った大きな生け簀が目を引きます。活ガニを1ぱい丸ごと購入すれば、その場で茹で・焼き・刺身にしてくれるサービスも。貝類やホッケなどの海鮮焼きも、店頭で味わえます。
 
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旬の時期のズワイガニの身と国内産のイカ、函館真昆布を白醤油で漬け込んだ、カニ専門店ならではの商品「蟹たっぷり松前漬」にも注目。おつまみにもご飯のおともにもぴったりです。
 
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カネダイ荒木商店」は、函館朝市ひろばの中に店を構える海産物卸問屋直営の小売店。カニのうまみをより引き出すため、茹でる際に函館真昆布(白口浜昆布)を使うのが独自のこだわりだそう。
 
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電子レンジにかけるだけでふっくら柔らかな「いかめし」が自宅で作れるセットなど、ほかにはないオリジナル商品も多数。気になることはどんどん質問してみましょう。
 
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良心的な値段でカニを売る「函館カネニ」(えきに市場内)は、函館市民に長年親しまれている海産物店。活ガニをその場で調理してもらって食べられるほか、生またはボイルで自宅まで指定した日に届けてくれます。
 
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オリジナルの松前漬各種はテレビショッピングで紹介されたこともあり、全国にファンが多い商品です。
 
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「カニ1ぱいはいらないけど、ちょい食べしてみたい」というかたにぴったりなのが、函館カネニのグループ店「カネニ藤田水産」の「かにまん」「かにじゃがまん」。
 
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ズワイガニのほぐし身をこれでもかと詰め込んだ、カニ専門店ならではの中華まん。いかにも「カニを食べた!」という満足感があります。
 
◆函館ならではの珍しい専門店に注目
 
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えきに市場内、活いか釣堀の真裏に店を構える「函館朝市 地(じ)ブリショップ」。近年函館で漁獲量が急増している「ブリ」のさまざまな食べ方を提案するアンテナショップです。
 
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ブリの濃縮エキスや「ブリ節」を使い、ブリチャーシューをのせた「函館ブリ塩ラーメン」。あっさりしているのに濃厚な魚介のうまみがあり、ブリの可能性を広げた新ご当地グルメとして人気を集めています。
 
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牛乳や昆布エキスで下味をつけたブリの切り身にころもをまとわせて揚げ、香味だれをからめた、函館オリジナルの「ブリたれカツ」。それをメインの具材にした「函館ブリたれカツバーガー」も、食べやすい&柔らかくておいしいと好評。小腹がすいた時におすすめです。
 
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小気味のいいリズムで刃を動かして昆布を薄く削っているのは、えきに市場内の昆布専門店「梶原昆布店」。削られた昆布は向こうが透けて見えるほど薄く、綿のようにふわふわです。
 
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職人技で手削りした昆布は「おぼろ昆布」として店頭で販売されています。
 
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香ばしく焼き目を付けたイカをローラーにかけて薄く伸ばし、食べやすいソフトな食感の珍味にしている「青山水産」(えきに市場内)。軽くて常温で持ち帰りできるので、おみやげに最適です。
 
◆朝から海鮮もよし、海鮮ランチもよし
 
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函館朝市巡りを存分に楽しんでおなかがすいたら、海鮮たっぷりの食事はいかがでしょう。函館朝市には食事ができる店も多く、そのほとんどで新鮮な魚介類をぜいたくに使った海鮮丼が楽しめます。
 
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通路の両側に19店が軒を連ねる「函館朝市どんぶり横丁市場」。そのほとんどが海鮮丼か寿司の店です。各店とも店頭にサンプルや写真を掲げているので、見比べてこれぞと思う店に入ってみましょう。
 
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店が多く、メニューの種類も多いので、見ているうちに迷ってしまうこともしばしば。絶対に食べたいネタを選んで、それを軸に考えるのもひとつの方法です。店の前でいろいろ考えていると、店員さんが「すぐ座れますよ」と声をかけてくれることもあります。それも縁だと思って素直に従うのもいいでしょう(写真は小皿の充実している「茶夢」)。
 
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「生ものは前の晩や朝に食べちゃった」というかたには、朝市ひろばの一角に店を構える海産物卸問屋直営店「海鮮料理と釜めし あらき」での海鮮釜めしランチがおすすめ。
 
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注文を受けてから1人前ずつ炊き上げる釜めし。木ぶたを開けると、ほかほかの湯気とともに香ばしい匂いが立ち上ります。昆布の優しいうまみが染み込んだふっくらつやつやのご飯と、厳選した海産物のうまみをお楽しみください。最後にだしを注ぎ、お茶漬け風にして「味変」を楽しむのがおすすめです。写真は「海鮮釜めし」。
 
◆食後は函館の歴史が香るコーヒーを
 
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食後のコーヒーも、函館朝市でどうぞ。ここには、北海道で最も早くコーヒー豆の販売を始めた老舗の直営店、「十字屋珈琲店」(えきに市場内)があります。
 
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農園単位で厳選したスペシャリティコーヒーだけを使い、自家焙煎したブレンドコーヒーは、香り高くて深みのある味わい。地元客もよく訪れます。水出しアイスコーヒーと、地元の定番・函館牛乳がグラスの中で2層になった「コーヒーミルク」も、函館らしさが感じられる1杯です(ホットもあり)。
 
 
函館朝市
所在地  函館市若松町9番19号 
アクセス  JR 函館駅 下車 徒歩1分
営業時間  5:00~14:00すぎ(店によって異なる/1月~4月は6:00~)
定休日  年中無休(店によって異なる) 
問い合わせ  函館朝市協同組合連合会事務局 0120-858-313  
 
 
2022/9/8公開 取材協力/saron17
 
 
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