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自然と縄文文化を満喫、大沼・鹿部・南茅部ドライブ

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函館を中心とした「みなみ北海道」には、史跡や歴史的建造物、雄大な自然など、数多くの観光名所が存在します。その中でも、2018年に北海道遺産に登録された鹿部町の間歇泉や、国宝の中空土偶で有名な南茅部地域の縄文文化は、ぜひ体感したいものです。みなみ北海道の自然と縄文文化の見どころをギュッと凝縮した、大沼・鹿部・南茅部の周遊ドライブルートをご紹介します。
(冬道の運転は充分にお気をつけください⇒冬道運転ガイド
 
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▲大沼・鹿部・南茅部ドライブルートマップ 周遊約100km・運転時間約1時間半
 
◆雄大な景色を楽しめる大沼公園に立ち寄り
 
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函館を出発して、間歇泉のある鹿部町方面へ向かいますが、せっかくですから大沼公園に寄り道してみましょう。ラムサール条約登録湿地であり、草花や木々、水鳥など、訪れた季節に応じた顔を見せてくれる大沼湖畔は、景色を楽しんだり写真撮影にぴったりのスポットです。湖の正面に望む名峰・駒ヶ岳からは、北海道らしい雄大さを感じることができます。
 
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湖畔には、湖へ通じる木道も設置されています(大沼湖畔一周道路)。春になると、周囲の湿地にはミズバショウやスイセンが群生し、白樺の木々や草花たちが湖へと誘ってくれているようにも感じます。木道から見る湖と駒ヶ岳の眺めは秀逸。路肩には駐車スペースも設けられていますので、ドライブの途中でぜひ立ち寄ってみてください。
 
◆鹿部町の新北海道遺産・間歇泉を間近で見られる道の駅
 
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大沼湖畔から車を走らせること約20分、鹿部町の市街地を抜けたあたりに道の駅・しかべ間歇泉公園があります。こちらは、2018年に北海道遺産に認定された間歇泉を間近で見られるとともに、新鮮な魚介類を中心とした鹿部町の食文化を楽しめる複合施設になっています。駐車スペースは45台分あるので、混み合う観光シーズンでも安心です。
 
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間歇泉は道の駅の施設内にあります。受付で入園料(大人300円、小・中学生200円)を支払い、園内へ。ゲートをくぐると、間歇泉を間近で見られるスペースが広がっています。広場の中央に植えられているクロマツも、味があっていい雰囲気です。海沿いにある「眺望の館」からは、噴火湾が一望できます。
 
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こちらが北海道遺産に登録された鹿部町の名物、間歇泉です。約10分ごとに地面から温泉が噴き出して、15メートル以上の高さにまで上がります。全国的にも珍しく、その勢いは自然の力強さを感じさせます。遠くから眺めるだけでなく、柵ぎりぎりの所で噴き出す温泉のパワーを感じるのもおすすめです。
 
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間歇泉の温度は約100℃。タンクで冷やした後に足湯に流されています。神経痛や筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性、健康促進等の効能がある足湯につかって、リラックスしながら、噴き上がる間歇泉を眺めるのも格別です。足ふき用のタオルが常備されていますので、手ぶらでOK。
 
◆鹿部名物・浜のかあさん食堂の定食で、おなかも満足
 
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早朝に函館を出発して、大沼経由で鹿部入りし、間歇泉で元気をもらったら、時間はそろそろお昼どき。道の駅には、鹿部町の名産である新鮮な魚介類を食べることができる浜のかあさん食堂が併設されており、鹿部漁業協同組合女性部の「浜のかあさん」たちが、鹿部で水揚げされた海産物を使ったメニューを提供してくれます。
 
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いちばんのおすすめは「鹿部プレミアムたらこ御膳(税込1000円)」。鹿部町の名産品である無添加・無着色のたらこが、みなみ北海道産のふっくりんこのご飯にどーんとのっています。煮つけの魚は、鹿部でその日水揚げされたもの(この日は脂ののったホッケ)。みそ汁もつけあわせもすべて地物で、鹿部の名産をとことん味わえます。
 
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食堂の隣には、地元食材を使った一品料理を提供する総菜店「こいたのおかず屋」が、さらに、鹿部で水揚げされた海産物を販売する「道の駅のさかな屋」があります。地場のわかめを使ったうどんやそば、刺身など、その場で食べられるように調理してくれるので、いろいろな海の幸を少しずつ食べたいという人にぴったり。
 
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道の駅には、「鹿部たらこ」をはじめとした鹿部町の水産加工品や、近隣市町の特産品、おみやげ品がずらりと並んだ物産館「食とうまいもの館」もあります。地方発送も可能なので、鹿部の味を自宅で楽しんだり、友人&知人に鹿部の海産品を味わってもらうことも可能です。
 
◆噴火湾を眺めながら縄文文化の里・南茅部へ
 
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道の駅を出発し、噴火湾を左手に見ながら南茅部方面へ。しばらくは海岸線に沿っての道路で、噴火湾のパノラマビューを満喫しながらのドライブです(わき見運転は厳禁)。暖かい季節なら窓を開けて、海鳥の鳴き声や潮騒をBGMにしても楽しいですね。途中にパーキングが何カ所かあるので、車を停めての写真撮影にもぴったりです。
 
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函館市の南茅部地域に入って少し行くと、縄文中期(約5000~4000年前)の竪穴建物の跡を見ることができる、国指定の史跡・大船遺跡があります。全国的に見てもかなり大規模な集落跡で、縄文時代にこの地に多くの人が住んでいたことを実感できます。太平洋を望む丘の上にある遺跡で、開放感も満点。
 
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大船遺跡から10分ほど走ったところにある函館市縄文文化交流センターは、北海道唯一の国宝に指定された中空土偶をはじめ、南茅部地域で発掘された縄文時代の出土品が展示されています。併設の道の駅・縄文ロマン 南かやべ は、日本で唯一の「国宝のある道の駅」として有名です。
 
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センターには、函館市内で発掘された石器や土器、装飾品など約1500点を展示。漆工の技術、ヒスイなどの装飾品を見ると、現代でも通用するであろう高い技術力が伺えます。展示品を見ながら、縄文時代の生活を想像してみるのも一興です。
 
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こちらが、国宝の「中空土偶(愛称/茅空(カックウ)」。高さは41.5センチと、中空の土偶としては国内最大で、農作業をしていた主婦が1975(昭和50)年に発見。頭の飾りと両腕が失われていますが、大部分は原形を留めています。高い芸術性と高度な技術が垣間見える、縄文時代ならではの作品を、ぜひその目で確かめてみてください。
 
◆おみやげは、江戸時代から続く伝統の南茅部昆布で決まり
 
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市の中心部に戻る前に立ち寄りたいのが、川汲山道の入り口にある南かやべ漁協 直販加工センター。函館市の南茅部地域は、国内昆布生産量の15パーセントを占める日本一の昆布産地です。
 
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南茅部産の真昆布は、松前藩が朝廷や将軍家に上納していたことから「献上昆布」とも呼ばれるもの。江戸幕府からは「天下昆布」や「昆布の絶品」と賞賛され、重宝がられました。店内のスタッフは全員が昆布のプロ。質のよい昆布の選び方や便利な使い方、美味しく食べられる調理メニューもレクチャーしてくれます。
 
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この昆布は身が厚く、その切り口が白く見えることから、北前船の時代から「白口浜こんぶ」と呼ばれ、上浜ものとして区別されてきました。その上等な昆布を使用しただし昆布や早煮芽昆布、とろろ昆布、おぼろ昆布、真昆布だし調味料や昆布茶、おやつ昆布や真昆布クッキーなど、数多くの商品が販売されています。
 
2019/1/24公開

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