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函館で見る&乗る、いろいろな電車ガイド

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函館旅行の楽しみは、夜景観賞やグルメや歴史散策ばかりではありません。2016年3月に北海道新幹線が開業して、函館や近郊でさまざまな種類の電車を見る楽しみが増えました。電車がお好きなかたや子どもたちもワクワク、函館で楽しめるいろいろな電車をご案内しましょう。(2021年10月現在の情報)
 
◆函館のマスコット的存在、路面電車(市電)
 
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函館といえば、中心市街地を路面電車(函館市電)が運行していて、観光の足として、また街並みに映える被写体として親しまれています。朝6時台から夜の11時ごろまで、日中は7~14分間隔で運行。沿線であれば、近くの歩道や停留所の安全地帯などから走る姿を見ることができます。
 
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もっとも人気があるのが、明治期の路面電車を復元した箱館ハイカラ號。レトロな車体は見た目にも魅力的なだけでなく、通常料金で乗車することもできます。4月~10月の土日祝日を中心に、期間限定運行(荒天時は運休)。運行状況はこちら参照。
 
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最新型の超低床電車らっくる号(9600型)。現在、9601号~9605号までの5本が運行しています。
 
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映画やドラマ、CMのロケにも引っ張りだこの、昭和20年代の路面電車の姿を今に伝える530号。一般のダイヤの中で運行している場合もありますので、見かけたらラッキーです。
 
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このほか、昭和30年代製造の710・800型、平成に入ってから製造された2000型・3000型・9600型、古い車両の部品を使って新しい車体と組み合わせた7000型・8000型・8100型など、バラエティ豊かな車両には1両ごとに異なる車体広告が施されていて、眺めているだけで楽しくなります。
 
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街なかを走っているのを見る以外に、市電の運行拠点である駒場車庫を訪ねてみるのもおすすめ(「駒場車庫前」電停下車、目の前)。車庫前の歩道から、電車が車庫に停まっているところや、出入りするところを眺めることができます。
 
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◆JR函館駅には、バラエティにとんだ電車が集合
 
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JR函館駅は、札幌方面行きの特急列車や普通列車、北海道新幹線へのアクセス列車「はこだてライナー」に加え、注目のローカル線「道南いさりび鉄道」の車両も乗り入れています。入場券(大人200円、小児100円)を買えば、駅が開いている時間いつでも改札を通って、ホームへ入って見ることが可能。なお、入場券では列車の中へ入ることができないので、ご注意を。
 
【函館~札幌を結ぶ、特急北斗】
 
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函館と札幌を結ぶ特急「北斗」。2020年4月時点で2種類の車両が運行しています。こちらは、1994年のデビュー当初から「スーパー北斗(当時)」専用の振り子車両として運行されている、キハ281系。振り子車両とは、急カーブを曲がるときに車体を内側に傾け、従来よりスピードを落とさないで走行できるものです。
※現在、この場所からの撮影はできません。
※キハ281系は2022年9月30日に引退しました。
 
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これは、2016年3月のダイヤ改正に合わせ、「スーパー北斗(当時)」で運行を開始したキハ261系(2020年3月のダイヤ改正に伴い、列車名は「北斗」に統合)。そのほか、普段は団体列車として運行している多目的特急車両「はまなす編成」「ラベンダー編成」など、個性豊かな車両が「北斗」や臨時特急「ニセコ」などとして投入されます。
 
【北海道新幹線へのアクセス列車、はこだてライナー】
 
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2016年3月の北海道新幹線開業に合わせて、函館駅と新函館北斗駅の間を結ぶアクセス列車として運行を開始した「はこだてライナー」。全車ロングシートで、普段は3両編成ですが、混雑時には6両編成で運行されます。
 
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片側に3か所ある出入り口の扉は「半自動式」なのに注目。寒冷地の車両ではよく見られるもので、発車まで開けっぱなしだと暖房効果が得られないのを防ぐための工夫です。乗り込む際には扉の脇にある「あける」のボタンを押して扉を開け、乗り込んで後続の人がいなければ「しめる」のボタンを押して扉を閉めます。発車の際には、開いている扉があれば車掌さんが遠隔操作で閉めるので、ご安心を。
 
【注目の絶景ローカル線、道南いさりび鉄道】
 
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新幹線開業と同時に、JR江差線(五稜郭~上磯~木古内)は第3セクターの道南いさりび鉄道へ運行が引き継がれました。「並行在来線」となっても、全ての道南いさりび鉄道の列車は五稜郭駅から函館駅までJR函館本線へ乗り入れていて、JR時代と変わらず、函館駅から乗り換えなしで木古内方面へ向かうことができます。一般車両はディーゼルエンジンを動力源とする気動車で、1~2両編成です。
 
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道南いさりび鉄道で注目の的が、地域情報発信列車「ながまれ号」。2両の気動車を改装して誕生した特別車両で、群青色の車体に「日没後の函館山のシルエット」「津軽海峡に煌めく漁火」「道南の街の灯り」「スターダスト」が描かれ、一目で見分けることができます。普段は普通列車として運行されていますが(運行予定はこちら)、団体列車となる場合は、各ボックス席に大型テーブルやヘッドレストを設置。沿線グルメも楽しめる観光列車として人気です。
 
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「ながまれ」というのは、みなみ北海道の方言で「のんびりして」という意味。車内には地元で産出される「道南杉」が使用され、木古内に向かう車窓からは津軽海峡と函館山の絶景が楽しめます。函館~木古内は片道約1時間、普通乗車料金は大人1170円、小児590円。
 
◆北海道新幹線「はやぶさ」を見に、新函館北斗駅へ
 
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北海道新幹線の終着駅・新函館北斗駅。駅2階の連絡通路から窓越しに新幹線を見ることが出来ますし、入場券を買ってホームに入れば間近で見ることもできます。函館から「はこだてライナー(所要時間20分前後。乗車料金大人440円、小児220円)」で向かう場合は、連絡改札で入場券を購入します(大人200円、小児100円)。
 
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北海道新幹線(新函館北斗~新青森)を走る新幹線のうち、JR北海道所属はH5系。車体の帯の色がラベンダー色なのが特徴です。JR東日本所属のE5系は、外観はほとんど同じで帯がピンク色なので、すぐにわかります。
 
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H5系にはシロハヤブサを模したシンボルマークが先頭車に描かれています。
 
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これから出発する新幹線を見るなら12番ホーム、到着する新幹線を見るなら11番ホームへどうぞ。H5系は4編成所属していますが、新函館北斗駅を発着するのは1日4便のみ。11番ホーム発のH5系は、はやぶさ10号(6時39分発)、はやぶさ28号(12時48分発)。12番ホーム着のH5系は、はやぶさ95号(10時7分着)、はやぶさ29号(21時48分着)。※運用の都合で車両が変更されることもあります。

運がよければ、12時31分に出線する東京から到着したはやぶさ7号(E5系)と、12時30分に入線するはやぶさ28号(H5系)が、わずかの間、隣同士で並ぶ姿を見ることができるかもしれません。※入線・出線時刻は状況によって変わることがあります。
 
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◆鉄道ファンにおすすめ、函館の隣駅・五稜郭駅周辺
 
【五稜郭駅】
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JR函館駅から札幌方面に向かう函館本線の1つ目の駅が五稜郭駅。鉄道に関する見どころスポットが多いので、鉄道ファンにおすすめです。列車の到着の5~10分前に改札口が開く「列車別改札」となっているので、入場券を買ってもいつでもホームへ入れるわけではありませんが、駅の外からも、道南いさりび鉄道の車両やJRの特急・普通・はこだてライナー、貨物列車を見ることができます。
 
 
【五稜郭駅の北側と市立函館病院を結ぶ跨線橋】
 
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五稜郭駅から国道5号線を函館駅と逆方向に3分ほど歩き、ガソリンスタンドと家電量販店「ヤマダ電器」に挟まれた細い路地へ左折すると、函館本線を越えて駅の裏側にある市立函館病院へ渡る跨線橋があります。跨線橋の上からは五稜郭駅に停車する列車の姿を一望できるほか、五稜郭駅に隣接するJR北海道五稜郭車両所(※2023年3月閉所)も眺めることができます。
 
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そのほか、港町埠頭(旧有川桟橋)の一角にあるJR貨物五稜郭貨物駅へと伸びる有川支線も五稜郭駅から分岐しているので、運がよければ出入りする貨物列車が見られるかもしれません。
 
◆番外編・こんな乗り物にも注目!
 
 
道南トロッコ鉄道
廃線になったJR江差線の線路を生かしたトロッコ体験。北海道新幹線・木古内駅から車で約5分。春~秋の土日祝中心に運転。
 
 
函館公園のミニ遊園地「こどものくに」を走る、北海道新幹線風の「はやぶさ号」。園内にはほかに、観覧車や飛行機などもあり。
 
鉄道には「乗る」「見る」「撮る」と、いろいろな楽しみ方があります。函館へお越しの際は、今回ご紹介したスポットに、ぜひとも足を運んでみてください。
 
2016/5/31公開

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