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ナナカマドの実と紅葉が彩る、秋の大三坂の魅力

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石畳や、教会、洋館などがかもし出す異国情緒が魅力の大三坂。なかでも秋は、街路樹のナナカマドに華やかに彩られて、一年でもっとも美しくなる季節です。ナナカマドは、秋の深まりとともに色合いがドラマチックに変わっていくので、どんな風景に出会えるかも楽しみのひとつ。函館山のふもとにある坂の中でも特に人気がある大三坂を、じっくりとご案内しましょう。
※( )の日付は撮影日
 
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(2022/10/24)
 
◆「日本の道100選」に認定された風情満点の坂
 
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(2017/11/2)
函館市電の十字街と末広町の中間あたり、電車通りから函館山に向かってまっすぐにのびる大三坂。上り口のクラシックな外観の建物が、楽しい街歩きへの期待をかきたてます。
 
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(2017/11/2)
石畳の車道の脇には歩道が整備され、街路樹のナナカマドが四季折々の風景を演出。函館の街路樹ではプラタナスに次いで2番目に多いナナカマドは、「7度かまどに入れても燃えない」との語源から、大火の多かった函館の街路樹として多用されたのでしょう。
 
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(2022/9/9)
坂の中ほどにある「日本の道100選」の記念碑。石畳の美しさと異国情緒あふれる建物群によるエキゾチックな雰囲気が高い評価を受け、1987(昭和62)年に認定されました。
 
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(2012/10/29)
坂下を見ると、時折横切る路面電車やハイカラな街並みが目に入ります。古きよき函館らしさが残る一角といえます。
 
◆晩夏から初冬へ、その時期ならではのナナカマドの美しさ
 
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(2017/8/27)
ナナカマドは、長い期間にわたって函館の秋を彩るもの。その年の気候によって、また木によっても前後はありますが、8月後半になると、まず実が黄色からオレンジに色づきはじめ、秋の気配を漂わせます。
 
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(2020/9/19)
9月になると、赤い実が目立つように。緑の葉とのコントラストが鮮やか。
 
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(2022/10/24)
10月も後半になると、葉っぱがだんだん赤く色づいてきます。
 
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(2013/11/3)
11月に入ると、実も葉っぱも赤みを増して色鮮やかに。
 
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(2013/11/13)
函館の初雪の平年値は11月のはじめ。時には、紅葉と雪のコラボレーションが楽しめます。
 
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(2017/11/16)
11月後半には、ナナカマドの葉は枝を離れ、赤い実だけに。冬の間、鳥たちがこの実をついばみます。
 
(2022/12/2)
冬に入って雪が積もった日には、ナナカマドの赤い実に白い雪帽子がのっかった光景が見られることも。
 
 
◆個性豊かな建造物との取り合わせも印象的
 
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大三坂ぞいには、和洋様々な個性的な建物が並び、散策の目を楽しませてくれます。坂の下のほうから順番に紹介しましょう。(すべて2022/10/4撮影)
川越電化センター(旧リューリ商会)は明治末期の建築。電車通り側には3連アーチのバルコニーを持ち、板張り壁の美しさも特徴です。
 
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大正時代に保険会社の社屋として建てられた大三坂ビルヂング。なめらかな曲面や繊細なレリーフなど、細部の装飾が美しい。現在は飲食店などに利用されています。
 
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大正時代建築の古民家を改造したそば店、蕎麦彩彩 久留葉。純和風建築が、しっとりとした風情を感じさせます。
 
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こちらも大正時代の建築、和洋折衷建造物を利用した天然酵母パンtombolo。1階が引き戸の和風、2階が縦長の上げ下げ窓の洋風。
 
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大三坂でひときわ目を引くピンク色の壁の洋館、旧亀井邸。文学者・亀井勝一郎の実家で、波型の赤い屋根、窓のある曲面の壁などのデザインが個性的です。
 
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重厚な瓦屋根は、真宗大谷派 函館別院(東本願寺)。大正時代に建てられた日本初の鉄筋コンクリート造りの寺院で、重要文化財に指定されています。
 
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坂の最上部に建つカトリック元町教会。火災による焼失などを経て、現在の建物は大正時代に再建されたもの。鐘楼の凛とした姿は、大三坂のシンボルといえます。
 
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(2022/10/24)
多彩な建物と美しいナナカマドを眺めながら、のんびりと大三坂の散策をお楽しみください。
 
 
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2022/10/28公開

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