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足をのばして欲張り旅 「青森エリア」

函館からフェリーで訪ねる青森県の下北半島


函館からフェリーに乗ってわずか90分で、北海道と向かい合う青森県の下北半島に到着します。さまざまな美しい自然風景と、「大間のまぐろ」をはじめとする美味しいものがある下北半島。函館から足をのばして、2泊3日の旅を紹介します。


【1日目:函館からフェリーで下北半島へ。佐井観光後、下風呂温泉へ】

◆津軽海峡フェリーに乗って青森県の大間へ!

今回の旅人は、台湾から函館にやってきたErica と Ian。友人のいる函館を訪問した際に、函館から気軽に行ける下北半島の小旅行に出かけました。

フェリーターミナル行きのシャトルバスは、JR函館駅から出ています。大間行きフェリーの朝の便は、9時30分発。
津軽海峡フェリー公式サイト

出航後にはデッキに移動して海からの景色を満喫。この日は青空が広がり、函館山のロープウェイが上り下りするのまで見えました。

90分で青森県大間町に到着。あっという間!さっそく大間名物のマグロのモニュメントの前で写真をパチリ!


◆レンタカーで佐井村へ。ウニ丼の量と味に感激

今回はORIXレンタカーで車を借りて、下北半島をぐるっと周遊します。大間のORIXレンタカーでは、フェリー会社と提携してのお得なプランがあります。海沿いの道を20分ドライブして、佐井村の「津軽海峡文化館アルサス」へ。

建物内の「まんじゅうや」で昼食。ここ佐井村はウニが名物です。このウニ丼、ちょっと盛り過ぎでは?! 熱々のご飯に、新鮮なウニがこれでもかというくらいにのっています。口に入れた瞬間にとろける感じで、ウニの甘さと海の香りが口全体に広がり、苦みなどはまったくありません。


◆仏ヶ浦行きの観光遊覧船に乗り、奇岩を堪能

午後は、佐井港から「仏ヶ浦海上観光」の観光遊覧船に乗り、仏ヶ浦に上陸。自然が作り上げた奇跡の芸術は、見飽きることがありません。

この観光遊覧船のチケットは、アルサスにある窓口で購入できます。往復2400円、所要時間90分。

仏様の横顔のように見える大きな岩や、動物のような岩もあります。

佐井港に戻ってから、アジ釣り体験にも申し込み、岸壁から釣りをすることができました。


◆本州最北の下風呂温泉で宿泊

下北半島の下風呂(しもふろ)温泉は、津軽海峡に面した旅情あふれる温泉郷です。佐井から「温泉旅館三浦屋」まで、車で約40分。

三浦屋の露天の天然温泉。硫黄泉で、打撲傷、神経痛、婦人病などに効能があるとか。

下北半島の海の幸をふんだんに使った料理がずらり並びます。


【2日目:むつ市内と尻屋崎をぐるりと観光】

◆薬研の森で、ヒバの香りに包まれて森林浴

宿泊した下風呂温泉から車で約30分。むつ市大畑地区にある薬研(やげん)の森に到着。ここには、日本三大美林の一つ「青森ヒバ」が生育しています。渓流沿いには約6キロの遊歩道があり、10月中旬の紅葉の季節には、色鮮やかな紅葉と渓流とのコントラストがとても美しいそうです。

薬研の森には「奥薬研修景公園レストハウス」という、総ヒバづくりのログハウスがあります。

レストハウスの外にある無料の足湯は、天然温泉かけ流し。

レストハウスに隣接して、「夫婦かっぱの湯」という男女別の露天風呂もあります。


◆むつ市で、食べ、遊び、買い物を楽しむ

薬研の森から車で約30分、むつ市内の「北の防人大湊(おおみなと) 安渡(あんど)館」へ移動してランチタイム。今話題の「大湊海自カレー」を味わいました。安渡館は、実在した海軍大湊要港部庁舎をイメージした建物で、明治大正の雰囲気を感じさせます。

「大湊海自(海上自衛隊)カレー」は、むつ市内10店舗で提供。艦艇ごとに異なっていたカレーが再現されています。

昼食後、ご当地土産で有名な「八戸屋」でせんべい焼きの体験。

下北最大級の土産店「下北名産センター」へ。


◆尻屋崎で天然記念物の寒立馬と対面

下北名産センターから車で約40分。尻屋崎で、青森県の天然記念物の「寒立馬(かんだちめ)」と対面しました。尻屋崎の牧草地で放牧されている寒立馬は、寒さに強いのが特徴。人懐っこくて、触れることもできます(馬の背後には絶対に立たないように注意)。


◆田名部の夜のまちあるで隠れスポットに

尻屋崎から車で30分、むつ市内田名部(たなぶ)の観光施設「むつ来さまい館」に移動。しもきたTABIあしすとが実施するまちあるきツアーに参加します。ガイド代と飲食店で使える2000円クーポンがついて料金3500円!田名部の歴史や自然について学びます。

どこか懐かしさが漂う「中野商店」は、昭和レトロなおもちゃやポスターでいっぱいです。

雰囲気のいい居酒屋も多くあります。地元のサラリーマンにも旅人にも、女将さんのあたたかい接客が嬉しいもの。

「居酒屋ほそ川」にも、小さい店内のカウンターに着物を着た女将さんがいて、手作りの家庭料理が次々と。

この日の宿は「むつグランドホテル」。温泉を楽しんで、明日の大間のマグロに備えます。写真は、むつ市の夜景です。


【3日目:大間町でまちあるき&マグロイベントを満喫】

◆青森ヒバ専門店「わいどの木」でヒバチップ風呂体験

お目当ての大間町に向かう前に、むつ市から車で50分、青森ヒバを使った商品を販売している木工所「わいどの木」へ。海辺のドライブは気持ちいい!

出迎えてくれたのはとても面白くて、親切なヒバおじさん。実は社長でした!ヒバのことなら何でも知っていて、効能をばっちり解説してくれます。

貴重な「ヒバチップ風呂体験」。ヒバには殺菌・抗菌効果があり、消臭・脱臭効果も抜群。カビやシロアリにも強く、除湿効果も。香りにはリラックス効果もあります。

ヒバに包まれて、リラックス。ヒバは本当にすごいと感心しました。


◆大間町の静かなお寺・普賢院で座禅体験

わいどの木を出て車で約15分、座禅を体験できる大間町の「普賢院」へ。座禅体験は本来は60分。住職さんから座禅の意味や目的、無念夢想の境地で精神統一するという説明がありました。座禅の間には、住職が木製の棒(警策)で肩をたたきます(単なるタッチではなく、ちょっと痛いくらい)。

大間町の普賢院。曹洞宗福蔵寺の別院になります。

宿泊施設も整っています。宿坊利用は1日1組限定。

ゆったりとした時間を過ごせる、大きな丸型の椅子もあります。


◆漁師町「大間町」をまちあるきガイドと散策

大間町は、町内のあちこちに見ところがいっぱい。Yプロジェクトの「まぢあるきガイド」との散策がおすすめです。

大間は漁業の町ということで、台湾の海上守護の女神「媽祖(まそ)」が祀られています。

毎年7月の海の日には、台湾のように「天妃様(媽祖)行列」も行われます。


◆お目当て「大間マグロ」を満喫するイベント

9月と10月の毎週日曜日に開催されるマグロの解体ショー「日曜日はマグロだDAY」。解体されたばかりのマグロを刺身定食でも味わえます。この日のマグロは重さ110キロ。日本では100キロ以上のマグロは珍しいけれど、大間ではよく獲れるそうです。大間では網を使わずに一本釣りでマグロを獲るため、体を傷つけることなく、最高の状態で市場に卸されて高値がつきます。

「この中で一番遠くから来た人は?」。なんとマグロ試食券のプレゼントがあり、記念写真も撮影。この大きさ、迫力満点です。

お昼は地元で人気の「浜寿司」で、マグロ丼定食。マグロ料理の小鉢つきです。昼時は行列でいっぱい。

こちらはマグロにぎり寿司。赤身は濃い赤色で、さっぱりとして旨味があります。大トロは口に入れた瞬間にとろけてしまいそう。濃厚な甘みが舌に広がります。


いかがでしたか。下北半島には繁華街や、便利な交通網、大きな百貨店やレジャースポットなどはありませんが、豊かな自然が生み出す海の幸や山の幸が豊富。温泉や地元の文化も楽しめます。函館からはフェリーで渡って、着いてからレンタカーを借りて回るのがおすすめ。帰りは大間発14時10分のフェリーに乗ると、函館に15時40分に帰着します。

※協力/Erica & Ian まとめ/編集室A マップ提供/大間町観光協会 2018/9取材、2019/9公開