トップに戻る
足をのばして欲張り旅 「大沼・七飯・森・鹿部・北斗エリア」

道南いさりび鉄道と沿線サイクリングの旅

190319sato20.jpg

函館駅を発着する人気ローカル線、道南いさりび鉄道(通称いさ鉄)。2016年3月の北海道新幹線誕生とともに開業し、函館市、北斗市、木古内町を結ぶ37.8キロの路線です(五稜郭~木古内のキロ数。函館~五稜郭はJR線への乗り入れ)。通勤・通学の足として、また北海道と本州の物流を支える交通機関として活躍しています。

JR北海道から引き継いだキハ40系の車両を、「ながまれ号」はじめとするユニークな色に塗装しなおしたこともあり、鉄道ファンの間からも人気の路線。今回は、函館駅から道南いさりび鉄道を利用して、途中下車で撮影スポットに寄ったりレンタサイクルを楽しんだり。鉄分多めののんびり旅をご案内します。
路線図.png
(色つきは今回乗車・下車した駅)


◆旅のスタートは函館駅

190913sato01.jpg

函館駅周辺はホテルの建設ラッシュで、旅の利便性がアップしています。駅前広場の「oyako(親子)」のモニュメントと新しいホテルとの風景は、函館の新しい顔といえそうです。この日は幸い天気にも恵まれ、「鉄旅」への期待が高まります。

190913sato02.jpg

函館駅舎内です。道南いさりび鉄道の乗車切符は、JR北海道の券売機とは反対側の、改札口に向かって左側の券売機で購入できます。

190913sato03.jpg

ホームには、青色の「ながまれ号」が停まっていました。いさ鉄のシンボルともいえる車両で、幸先よし! 車両の運用予定は、公式ページのお知らせ欄参照。

【函館9:02発→上磯駅9:25着】
◆上磯駅で下車して、景色を楽しむ

190913sato04.jpg

まずは、各駅停車で6つ目の終点・上磯駅で下車。まっすぐ海側に向かうと太平洋セメント上磯工場の海上桟橋が視界に飛び込んできます。湾の対岸に函館山を望む桟橋の風景はここならでは。日本最長の海上桟橋には、上磯工場で作られたセメント製品を輸送船に運ぶためのベルトコンベアが設置されています。

190913sato05.jpg

続いて、戸切地川に架かる戸切地橋へ。国道228号線を函館方面へ少し歩き、ハセガワストア上磯店の次の交差点を左折し、少し歩きます。ちょうど、いさりび鉄道の山吹色の車両が通過しました。秋は鮭の捕獲の様子とともに撮影できるスポット。春には桜越しに、冬は羽休めをしている白鳥と。

190913sato06.jpg

次は、戸切地橋から旧国道を函館方面へ1キロほど歩くと、大野川にかかる上有川橋(通称赤橋)に着きます。ここは、車両4両を一度に撮影できるスポットです。この写真は、春(山吹色)夏(濃緑色)秋(濃赤色)冬(白色)の4両が順番通りそろった時のものです。


【清川口11:01発→渡島当別駅11:23着】
◆茂辺地~渡島当別の車窓を楽しむ

190913sato07.jpg

下車した上磯駅から1駅戻り、北斗市役所に隣接する清川口駅へ。2018年に「ながまれ号」と同色に塗装され、yahoo!ニュースでも取り上げられた人気の駅です。運よく、ながまれ号が到着したところを撮影できました。ここから再び乗車して、次の目的地の渡島当別駅へ向かいましょう。

190913sato08.jpg

木古内行きの車内の様子。上磯駅から先に行く木古内行きは本数が限られているので、多くの乗客でにぎわっています。茂辺地から先は、特に風光明媚な海岸線が続くので、車窓は要注目です。


◆渡島当別駅からレンタサイクルでトラピスト修道院へ

190913sato09.jpg

渡島当別駅で下車し、レンタサイクルで沿線巡りへ。木古内方面に歩いてすぐの国道沿いに、レンタル自転車の看板が目印の中田商店があります。中田さんの軽快なトークとおもてなしで、リピーターも多いとのこと。4時間まで500円、1日1000円で利用できます。電動自転車のほか、マウンテンバイク、チャイルドシートのついた自転車もあり。

190913sato21.jpg

自転車を借りる人のお目当ては、トラピスト修道院。駅から約2キロ、海沿いの道から右折して、上り坂をしばらく走ります。ほどなく並木道が現れ、荘厳な雰囲気に。海外からの観光客も訪れ、ロケーションフォトの撮影に使われることもあります。

190913sato11.jpg

自転車を借りたら、ぜひ行ってほしいのが裏山のルルドの洞窟です。電動自転車なら、坂道もスイスイ。つたが紅葉する秋が、特におすすめです。

190913sato12.jpg

ルルドの洞窟付近から、遠くにまるで島のような函館山が望めます。海峡を通る船舶や、晴れた日には函館の下海岸(戸井方面)や青森県の下北半島まではっきりと見ることができます。

190913sato22.jpg

トラピスト修道院に来たら、はずせないのが修道院の直売店で売っているソフトクリーム。クリームの濃厚な味と、トッピングのトラピストクッキーが、つかれを吹き飛ばしてくれます。


◆自転車で足をのばして、撮影スポットの踏切へ

190913sato13.jpg

トラピスト修道院をあとに、海岸沿いの国道228号に戻ります。渡島当別駅から西に広がる北斗市の三ツ石地区は、どこか異国情緒がただよい、南フランスの景色に例えられることもあります。

190913sato14.jpg

渡島当別駅に戻る途中に、カフェNAMIKOI JAPAN(ナミコイジャパン)があります。2019年6月オープン、近代的な外観と抜群のロケーションが魅力です。

190913sato15.jpg

立ち寄って、お茶を飲んだり、軽食をとったりもいいでしょう。函館湾を通過する船を見ていると、ゆったりとした時間を過ごせます。


【渡島当別15:55発→木古内16:16着】
◆終点木古内まで車窓の絶景を満喫

190913sato23.jpg

木古内に向かう途中、釜谷駅前後の函館山の風景はこの路線の見どころのひとつ。ながまれ号の車両デザインは、この辺りからの函館山の姿をモチーフに考えられたそうです。

190913sato17.jpg

終着駅の木古内で下車。人気の道の駅「みそぎの郷 きこない」は駅舎の目の前です。折り返しの列車の時間まで、立ち寄って地場産の野菜やみやげものをチェックできます。

190913sato24.jpg

道の駅の中にある、「ぱくぱく塩パン」で人気の行列のできるパン屋さん「コッペん道土」。売り切れることもしばしばですので、予約がおすすめです。1本遅い電車にすれば、人気のレストラン「どうなんde's」で食事を楽しむこともできます。

【木古内16:32発→函館17:32着】
【木古内19:00発→函館20:00着】

冬にかけて、日暮れが早くなると、刻々と変化する函館山の夕景や、上磯駅付近の太平洋セメントの工場夜景などを楽しむこともでき、車窓からの景色には目が離せません。季節や時間によって様々な表情を見せる沿線の風景を楽しみながら、函館からのプチ日帰り旅を楽しんでみませんか。


170726G03-thumb-500x317-39879.jpg
道南いさりび鉄道には、9両のキハ40系が運行しています。ながまれ号、春・夏・秋・冬以外に、国鉄色、急行色を含めて全7色(イラストの5色がオリジナル)。何色見ることができたか数えるのも楽しみです。


※記者YS 2019/9/13取材、10/25公開