みなみ北海道物産コーナー アイヌアートの店Rapu(買い物スポットへ移動)
函館空港2階の手作りアイヌ雑貨のお店。木やエゾシカの角などの自然素材から作られた品々は、やさしい温もり。エゾシカ革バッグのブランドMaWの商品も取り扱っている。



空の玄関口・函館空港2階、お菓子などの土産品を売る売店奥にあるのが、アイヌの手作り雑貨を扱うお店ラプです。ラプとは、アイヌ語で「はばたき」の意味。
店内には、自然の素材を活かした品がカラフルに並びます。昔ながらの木彫りの熊などもありますが、昨今は、アイヌの手仕事をアートとして発展させ、伝統的に受け継がれてきた手法を普段の暮らしの中で使いやすいアイテムに施すといった、新しい表現がなされているようです。
素材は、木彫りであれば道産の、作家の住まいの周辺で手に入れられる木材を使って作られています。良質な道産木材は、建築用として輸出が増えているのだとか。ふと、繊細な細工のネックレスに目が止まりました。ハシプンカラ(つるのえだ)ネックレス(税込1620円~)。これは形が植物のつるに似ているために付いた名前。木彫りのものを作った際に出てくる小さな木屑が、うずを巻いて美しい形をしていたことから、こうしてアートの素材として使われているそう。
ラプで一番人気の、ここでしか買えない商品があります。函館のゆるキャラ・イカ長老(エカシ)Tシャツ(2100円)。なんとも素朴な味わいのある長老の顔を見ていると、なごやかな気持ちになります。「これを着て、ぜひ港まつりでいか踊りを踊ってほしいですね」とスタッフの菅原さん。
壁には細かな紋様が刺繍されたタペストリー(4500円~)が飾られ、華やかです。刺繍の雑貨は、手頃なしおり(420円)から芸術性の高いものまで様々。アイヌの女性たちは着物に心をこめて刺繍し、それを男性に贈り受け取ってもらえると結婚できるというロマンティックな風習があったそうです。幾何学的なアイヌ紋様の意味合いには多説あり、「自分たちの手の及ばない星や風といった自然をモチーフに刺繍し、身の回りに置くことで神(カムイ)として崇めた」との説が有力。豊かな自然を身近に感じることができる一品を、函館の旅の記念にいかがでしょうか。
詳細情報
直販店 |
函館市高松町511番地空港ビルディング2F |
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主な販売場所 |
函館空港売店
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https://ja-jp.facebook.com/ainuart.shoprapu |