函館市縄文文化交流センター

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国宝 中空土偶を常設展示する博物館。函館市内の遺跡から発掘された、縄文時代の石器や土器、装飾品などの遺物約1500点を展示。

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国指定の史跡大船遺跡史跡垣ノ島遺跡をはじめ多数の遺跡が発見され、縄文文化がおおいに栄えていたことで知られる函館市南茅部エリアに2011年にオープンした、縄文文化を今に伝える博物館。1975(昭和50)年、農作業をしていた主婦によって偶然発見された「中空土偶」をはじめ、函館市内で発掘された石器や土器、装飾品など約1500点を常設展示。中空土偶は2007年に国宝に指定されており、併設の道の駅 縄文ロマン 南かやべは、国内唯一の「国宝のある道の駅」でもあります。

高さ41.5cmの中空土偶、愛称「茅空(カックウ)」はその名のとおり中が空洞の土偶で、頭の飾りと両腕が失われていますが、大部分は原形を留めたまま出土しました。中空の土偶としては国内最大。頭から足の先まで繊細な造作で、大変高度な技術で作られたことがわかっています。また、全身に施された細かな文様からは、縄文人の高い芸術性が伝わってきます。

出土した土器や石器などの遺物からは、当時の人々の暮らしぶりをうかがい知ることができます。国の重要文化財に指定されている「足形付土版」は、子どもの足形などを押しつけた粘土製の板。幼くして亡くなった子どもの足形や手形をとり、紐を通して住居に飾って、その親が亡くなった際に一緒に埋葬したとみられています。また、現代にも通じる漆工技術やヒスイなどの装飾品からは、高い技術と精神性を持って、芸術性を追求できるほどに豊かな生活をしていたことがうかがえます。

函館をはじめとする「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、自然と共生しながら定住化を実現し、大規模な争いもなく1万年続いた希有な先史文化として世界から注目され、2021年7月、世界文化遺産に登録されました。ここ南茅部に住んでいた縄文人もまた、豊かな海の幸と山の幸の自然の恵みを享受しながら、精巧な技を駆使した土器を製作したり、津軽海峡を越えた交易を行ったり、アクセサリーで着飾りながら、仲間たちと楽しく暮らしていたのでしょう。

縄文人のそんな生活の一端は、センターでの「ものづくり」を通して体験できます。体験メニューは縄文ペンダントづくり、組みひもアクセサリーなど。所要時間20~90分(材料費は100~400円)。

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  • 雨や雪でも楽しめる
  • 無料駐車場
  • 車イス対応トイレ
  • オムツ替えスペース
  • 英語看板

詳細情報

住所 函館市臼尻町551-1
アクセス情報

「垣ノ島遺跡下」バス停 下車 徒歩7分

電話番号 0138-25-2030
利用時間

9:00~17:00(4~10月)、9:00~16:30(11~3月)

休日

月曜日(祝日の場合は翌日)、毎月最終金曜日、12月29日~1月3日

利用料金

一般300円、学生・生徒・児童150円(団体割引あり)

駐車場

無料駐車場あり(普通車33台、大型車4台、身障者用2台、妊婦優先1台)

関連リンク 函館市縄文文化交流センター
備考・補足

車の場合は、JR函館駅から約60分

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