旧金森船具店

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明治末期に建てられたレンガ造り2階建ての元船具店。ルネッサンス風の重厚なデザイン。美術館、大学のサテライトオフィスなどに活用されていた。市景観形成指定建築物。

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ベイエリアに建つ旧金森船具店は、渡辺熊四郎(初代)が1878(明治11)年に仲浜町(現在の大町)で興した店が1907(明治40)年の大火により焼失したため、1911(明治44)年に現在地に建てられたもの。函館山のふもとのエリアは、明治から昭和にかけて幾度も大火が起きたことから、1879(明治12)年の大火からの復興に合わせ、当時の北海道開拓使は市街の区画整理と不燃質家屋を奨励し、市内には多くのレンガ造りの建物が建てられました。

この建物は、レンガ造りでありながら、外壁は上から漆喰が塗られ、1階両脇の戸袋や2階部分の後退、大きく立ち上げた袖壁などの様式は、日本の土蔵造りの町屋の構造が取り入れられています。1階には2本のトスカナ式鋳鉄柱や大ぶりな鋳鉄製のブラケット、2階には上部に三角形のペディメント(破風)がついた上げ下げ式の窓が5つ並び、後退部にはベランダも設置。袖壁は目地を切って石造風の仕上げを取り入れるなど、洋風の造作が施されています。

1988(昭和63)年までは船具店として使われ、翌年から2009(平成21)年まではフランスのバカラ社の高級クリスタル製品を展示する「金森美術館バカラコレクション」として一般公開されていました。2013(平成25)年からは函館大学のベイエリアサテライトとして活用されていましたが、2022年9月で閉館しました。

現在は外観のみ見学可能です。市景観形成指定建築物。

カテゴリー

  • ベイエリア
  • 歴史的建造物(外観は見学可)
  • 街歩き
  • レトロ
  • 明治・大正の建物
  • 異国情緒、教会・修道院
  • 指定文化財等
  • 市電から徒歩5分以内

詳細情報

住所 函館市末広町22-17
アクセス情報

市電 市電「末広町」電停 下車 徒歩3分

電話番号 0138-23-0350
駐車場

なし

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