ギャラリー村岡

120524j01.JPG

元町教会群の一角、洗練された空間に溶け込むように静かに佇むギャラリー。確かな目で選択された作品は、全て作家と店主の思いが一致したものばかり。

210105G11.jpg
120524j02.JPG
120524j04.JPG

元町が最も元町らしい場所。ヨハネ教会下のとても狭い街角の、お洒落な店が集まる一角。その中でシンボル的な存在として1990年にオープンした「ギャラリー村岡」。この店の放つ香りが、この周辺を大人が楽しむことのできるエリアにしたといっても過言ではありません。

オーナーである村岡武司さんがギャラリーの世界に入った大きなきっかけは、旧函館郵便局をリノベーションして「ユニオン・スクエア(現・明治館)」という複合商業施設の運営に加わったこと。その時に知り合った情熱溢れる作家さんたちの作品を紹介したいと、現在の店舗を構えたそうです。入店すると様々なジャンルの工芸品が並んでおり、「店内で展示する物の基準は何ですか?」と尋ねると、「自分が欲しいと思うようなもの」が基準だと答えました。

作家も道内が主流ですが、例えば、道外からふらりと旅行に来て、函館やこの場所が気に入り、置いてほしいと望んだ作家さんの物も置いてあるとのことです。「この場所を気に入っていただいたので、それに合うものを創ってくれるわけですから」「作家さんは想像もできないくらいの手間ひまをかけて作品を完成させます。そういう作品が伝えるものを見ていただきたい」。

そして、村岡さんはステンドガラスの方を向いた。江別在住のステンドガラス作家・石戸谷準さんの作品でした。「彼の作品の繊細さは目をみはるものがある」「世界のステンドガラス作家を紹介している海外の本で、彼が日本で唯一掲載されています」。なるほど、彼の作品にはまるでガラスをキャンパスの代わりとして絵を描いたような、繊細で優美なものがある。ずぶの素人でも、完成までには計り知れない細かな作業の積み重ねがあったのだなと容易に想像できます。

どこか函館の建築物を思わせる木工作品は、中学・高校を函館で過ごし、その後アイルランドでエッチングと木工を学んだ梅里進さんのもの。だいたい手のひらサイズで、木の色味や模様を生かして、とても細やかな細工がされていて、教会の窓にはステンドグラス風の色ガラスがはめ込まれています。窓際に飾ると、小さな窓から美しい色味の光が差し込み、魅力的です。

そんな、作家の思い入れが込められている作品が適度な間隔で配置されている店内。気楽に買い求めることができるものから、この作品であればこのくらいの価格は当然だと納得させられる逸品まで、肩を張らずにバロック音楽のBGMを聴きながらゆっくり見て楽しむことができます。元町の雰囲気と共生しているギャラリー、知って決して損はない存在です。企画展は月に1~2回の割合で開催されます。

カテゴリー

  • 元町・函館山
  • ギャラリーショップ
  • 免税対応
  • 無料Wi-Fi

詳細情報

住所 函館市元町2-7
アクセス情報

市電 十字街 下車 徒歩6分

電話番号 0138-27-2961
利用時間

10:00~19:00

休日

水曜日(祝日の場合は翌日)

駐車場

なし

関連リンク ギャラリー村岡

近くのスポット

近くの宿泊施設

このサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにCookieを使用しています。引き続き閲覧される場合は、当サイトでのCookie使用に同意いただいたことになります。 承諾する