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五島軒本店 レストラン雪河亭のポタージュ
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「うわあ、美味しい」
「ああ、懐かしい」
「これだよ、この味だよ。僕の洋食の味の基本は五島軒のポタージュだったんだ」
「いや、この店、ほんものだ」

五島軒本店のこのオーソドックスなポタージュは、洋食の味の基準といっていいだろう。子供のころに食べて「ポタージュとはこういうものだ」と刷り込んだ味。滑らかな舌触り、熱すぎない温度、しっかりとした野菜の香りと食べ応え。お腹の調子を整えてくれる落ち着いた味。食事の準備ができて、「さあ、これからコース料理をたっぷり食べるぞ」と、身体が立ち上がる滋養の味だ。

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店は市電の「十字街」電停から歩いてすぐ。二十間坂を登る中腹にある。古い猫足の椅子。水色の織り模様が古く、豪華だ。港側の窓は見晴らしがいい。奥のテーブルでは、品のいい女性が大きな皿のボタージュを食べている。函館は何ともこういう風景が絵になる街だなあと思う。年配のギャルソンの接客に安心感があり、店を落ち着かせている。

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初めての人にはこれを食べてもらいたい。明治の洋食&カレーセット。カップのポタージュスープ、カニクリームコロッケ、海老フライ、ビーフシチュー、イギリス風カレー、サラダ、菓子、コーヒーと、少しずつ、五島軒の伝統料理を一度に楽しめる。コロッケのホワイトソースも、これこそ洋食という感じ。変わらずに美味しいってことはとても難しいと思うのだけど。時々無性に食べたくなる味だ。

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