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大正ロマンあふれる「銀座通り」散歩
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市電の十字街電停前から津軽海峡方面に向かう長さ約200mの通りには、大正10年の大火後に建てられた鉄筋コンクリートやレンガ造りなどの耐火建築が、今も多く残されています。ニ十間(約36m)ある道幅は、防火線の役割も担っていました。
華やかな洋館や赤レンガ倉庫などの建ち並ぶ元町・ベイエリア地区に比べると、一見地味な印象がありますが、往時はモダンなカフェや商店などで賑わった繁華街。優れたデザインの建物が多く残された、大正ロマンの雰囲気あふれる街並みを歩いてみましょう。

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銀座通りの入口に建つ旧梅津商店は、十字街電停前でひときわ存在感を示すお洒落な洋風建築。昭和9年の大火で焼失した前身のコンクリート建築の外観デザインを踏襲し、建て直された木造2階建ての店舗併用住宅でした。木造建築とはとても思えない重厚感がありますね。 ※現在は、はこだて工芸舎として営業


旧ホテル中央荘と函館たばこ会館no02.jpg

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左の旧ホテル中央荘は、大正10年の大火後に建てられた鉄筋コンクリート造りで、昭和の大火をくぐり抜けた建物。
函館たばこ会館の1階は、洋食店になっています。 ※現在はピザ店


梅津商店倉庫とラッキーピエロ十字街銀座店no03.jpg

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右手には、大正時代に建てられたモダンな3階建ての耐火建築が並んでいます。右の梅津商店倉庫は、壁の装飾が美しいモダンな建築。かつては公証役場だったそうです。
左のラッキーピエロ十字街銀座店は、窓の下にたくさんのサンタクロースが装飾されているハンバーガーショップ。建築当時は理容院でした。

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天満つ蕎麦店と宝来パン本店no04.jpg

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さらに歩いて行くと、右手にレトロな雰囲気を漂わせる新旧の建物が並びます。白い建物は天満つ蕎麦店。数年前に新築されたレトロ風建築ですが、周囲と調和した非常に優れたデザインです。それまで店のあった向かって右隣のビルは、大正時代に建てられたカフェの建物だそうです。
反対側の宝来パン本店は、老舗のパン屋さん。店内には懐かしい昭和のアイドルのポスターが張られています。他の建物と同じように、ビル最上部や壁の装飾がとてもお洒落ですね。

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有田薬店no05.jpg

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シンプルながら重厚感のある建物。古びた漢方薬の看板がよく合います。


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3階建てのモダンなコンクリート造りの建物。屋上部の縁壁のデザインが印象的です。
当時の屋上からの眺めはどんな風だったのでしょうね。


美容室あみんno07.jpg

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銀座通りでもっとも印象的ではないかと思われる建物。大正10年の建築で、アーチ型の入り口が二つあるデザインは、なんと大衆浴場「衛生湯」として建てられたものです。こんなお洒落な建物が銭湯として使用されていた当時の銀座通りは、さぞかし華やかで賑わっていたのであろうと容易に想像できます。 ※向かって右隣の建物は、現在ザ・ベリー・ベリー・ビーストとして営業

大正から昭和にかけての「カフェ街」の名残を今も多く残す「銀座通り」。函館の魅力の奥深さを感じてもらえる、知る人ぞ知る貴重な観光スポットです。

※記者L 2011/3/8取材、2011/4/18公開 2014/3/2更新
 
【今回の散歩コース】