10月に入ると、函館山のふもと・元町地区に秋の気配が濃くなってきます。
坂道の街路樹が色づきはじめ、レトロな雰囲気の建物に映える季節。カメラ片手に、秋の元町を探訪してきました。大三坂を彩るナナカマドの赤い実と葉っぱ、教会のツタや、旧イギリス領事館のモミジなど、見どころいっぱいです。
紅葉が本番を迎えるのは10月中旬から11月上旬にかけて。日ごとに色合いを変えていく街を、ゆっくりと歩いてみませんか。きっと、お気に入りの景色が見つかるはずです。
◆大三坂はナナカマドの赤と石畳のコントラストが美しい
大三坂を下からゆっくり上っていきましょう。ピンクの板壁がかわいい佐藤理容院。
街路樹のナナカマドが真っ赤な実をつけています。緑の葉とのコントラストが鮮やかです。
11月初め頃には、葉っぱも真っ赤に染まり、石畳と美しいコントラストを見せてくれます。
レトロな建物のパン屋さん、tombolo。窓ガラスに映るナナカマドが、秋の日を浴びて輝いています。
三角屋根のピンクの建物は旧亀井邸。上ってきた坂を振り返ってみるのも圧巻です。
終点には、カトリック元町教会。大三坂を象徴する建物です。夕方6時には鐘の音が響き渡ります。
◆カラタチ、マルメロ。珍しい木の実も見つかります
大三坂の途中のバス通りを、八幡坂方面に少し進んだ所に建つ日本基督教団函館教会。
会堂前のカラタチが、実をつけていました。葉も実もオレンジに染まりはじめていて、綺麗です。
大三坂と二十間坂の間に建つ東本願寺函館別院。二十間坂も街路樹が少し色づき始めています。
東本願寺の境内ではマルメロが実をつけていました。香りが良く芳香剤としても使われます。
◆教会から元町公園への港が丘通りも、見どころいっぱい
大三坂を上りきり、カトリック元町教会の角を曲がると、石積みの塀が続きます。
塀に沿って広がるツタも紅葉しはじめて、聖堂の赤い屋根、鐘楼の緑の屋根とよく合います。
カトリック元町教会と向かい合うようにして建つ函館ハリストス正教会。
大きなイチョウの木はまだ色づいていませんでしたが、11月初め頃には鮮やかな黄色に染まります。
その先の遺愛幼稚園の前では、函館市の木に制定されているオンコが赤い実をつけています。
教会から元町公園に向かう、港が丘通り。まだかすかに色の残るアジサイが、季節の移り変わりを感じさせます。
大三坂の隣は八幡坂。街路樹のカエデも紅葉が始まっています。眼下に見える函館港には、旧青函連絡船「摩周丸」の姿が。
◆旧函館区公会堂、旧イギリス領事館。ハイカラ洋館も秋色に染まって元町公園の植え込みのツツジ。少し色づきはじめたところですが、真っ赤になるのが楽しみです。
後ろに見えるのは旧函館区公会堂。カラフルな紅葉がよく合います。
元町公園から基坂を少し下ると、青い窓と白い壁が美しい旧イギリス領事館。モミジの葉が色づきはじめています。
窓に映る木の葉。一枚の絵のようです。
庭園にある栗が実をつけています。11月初め頃にはイチョウの葉が色づいて、黄金色の輝きを放つことでしょう。
日々秋が深まって行く元町。この季節でしか見られない美しい風景を、ぜひ堪能してください。
※記者L 2011/10/9取材、10/18公開 2012/9/13更新
今回登場したスポット(建物の名前をクリックすると詳しい説明が見られます)
マップ提供/函館西部地区バル街実行委員会
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