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厳寒の冬の絶景、大森浜に立ち込める「毛嵐」
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キンキンに冷え込んだ冬の朝、函館周辺の海に出現する「毛嵐(けあらし)」。その神々しいほどドラマチックな風景は、この季節ならではの自然からのプレゼントです。写真を趣味とする地元市民のなかにも、魅了される人が多くいます。真冬の海で出会える絶景を、honey_miyuさんの写真でご紹介しましょう。


◆海水と空気の温度差で大量に発生した海霧が毛嵐

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冬の風物詩ともいわれる毛嵐は、厳寒期の北海道の沿岸(函館、留萌、釧路、浦河など)で見ることができる気象現象。放射冷却で冷え込んだ早朝から午前中、海面から蒸発した水蒸気が冷たい空気に触れて発生する霧(蒸気霧)のことをいいます。

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函館では、函館山から湯の川にかけての津軽海峡に面した大森浜がおすすめ観測スポット。函館駅から車で5~10分の浜辺で間近に眺めたり、海を望む湯の川温泉のホテルの部屋から楽しんだり、観光客のかたでも比較的体験しやすいのが嬉しいところです。

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大量の霧が函館山のふもとの街並み包み込み、いつもなら海に浮かんでいる函館山が、霧の上に浮かんでいるように見えます。

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毛嵐の中を航行する漁船。「嵐」という言葉とは裏腹に、風の穏やかな晴れた日にみられるので、漁業関係者には喜ばれることが多いのですが、霧が立ちすぎると視界がわるくなることもあるそう。

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ときに波打ち際に立つ釣り人の姿も。目の前の海は、まるで「海の露天風呂」と錯覚させるような迫力があります。発生しやすい気温はマイナス15℃前後とのこと、お出かけの際は万全の防寒対策をしてどうぞ。

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早朝、写真を撮りにたびたびやってくる人同士が顔見知りになることもあるそうです。隠し撮りされた写真は、嬉しいプレゼントに。

「毛嵐は大好きな冬の光景のひとつ。何度も見ているのに、毎回震えるほど感動します。手も足ももげそうになるほど厳寒の朝、海面がほとんど見えなくなる程の濃い毛嵐に出会えた時は、ウルウル。朝日がさすと、霧が神々しく照らし出されて幻想的な「燃える毛嵐」になります。気温だけでなく、風や湿度など、いろいろな条件でそのたびに違う姿を見せてくれるので、『今朝は出そうだな』と思うと、また出かけてしまいます」


※写真提供/honey_miyu まとめ/編集室M 
2020/1~2021/1撮影 2021/1/21公開