冬は一面の雪景色、夜間のイルミネーションも美しいので、街歩きに出かけるかたも多いと思いますが、楽しい旅にするために気をつけたいのが、足元の安全。写真のように、一度解けてゆるんだ路面が再凍結した「アイスバーン」はツルツルで大変すべりやすく、特に危険です(左は五稜郭タワーに向かう歩道、右は函館公園近くの道)。
足元が不安なときには、靴にワンタッチで取りつけて使える「すべりどめ」がおすすめ。元町観光の出発駅、市電の十字街電停近くにあるホームセンター「イエローグローブ豊川店」で、冬の役立ちグッズを探してみました。
※ラインナップは取材時のものです
◆はいている靴に取りつけて使える「すべりどめ」
旅先ですから、地元の人がはくような本格的な長靴を用意するのは難しいと思いますが、はいている靴に取りつけるゴム製のすべりどめがあれば、心強いもの。店にも、長靴コーナー横にすべりどめが何種類か置いてありました。
「ノンスリップ スノーグラバー(商品左)」は、金属製スパイク6個つきのゴム製すべりどめで、つま先を入れて、かかとをはめて、靴底全体をすっぽり覆うタイプ。見た目はごついのですがフィット感抜群、かかとのほうにもスパイクがあるので、安定感があります。
「アイスバンド(商品右)」は、底に細かいリベットが入っていて、甲の部分でマジックテープどめ、かかとに抜け落ち帽子の補助ベルトを掛けるタイプ。靴の前半分のみに巻くすべりどめなのでかかとはサポートできませんが、見た目はスマートです。
「ノンスリップ スノーグラバー」を買って試してみましたが、路面をスパイクががっちりつかむ感じがして、効果絶大! つるつるすべって泣きそうになっていたアイスバーンの道も、ゆっくり歩けば全然怖くなくなりました。価格はどちらも1000円程度です。
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◆防寒対策には、靴の中敷き・ネックウォーマー
すべりどめに加えて、冬の街歩きを楽しむのに役立つのが「防寒グッズ」。一日中氷点下の気温であることも珍しくない函館では、寒さ対策が欠かせません。
使い捨てカイロもいろいろ売っていますが、お店のかたのおすすめが「靴の中敷き」。唐辛子の辛み成分を練り込んだ「唐辛子フェルトインソール」、ふわふわの吸湿発熱繊維を使った「スーパー蓄熱ボアー」など、個性的な商品がずらり(1組500円前後中心)。
手軽な価格で人気なのが、「フェルトニードルインソール(3足組)」。仲間といっしょに使えば経済的です。
靴の中にこれ1枚入っているだけで、暖かさが全然違うのでびっくり。
フリーサイズのものは、靴の大きさに合わせてハサミで切るようになっているので、ホテルなどでセットするといいですね。
それから、耳がむき出しになっているととても冷たいので、ニット帽はマストアイテム。売り場には、デストロイヤー型の帽子(マスク?)もありましたが、、街でかぶっている人はほとんど見かけません......。
そのほか、「ネックウォーマー」があれば、体感温度がぐんと違ってきます。首まわりにフィットする形のものや、キャップにも使えるロングサイズの「マルチウォーマー」など(500円前後)。
ネックウォーマーは、首をカバーするだけでなく、あごやほお、口元まで覆うことができるので、吹雪のときにも威力抜群!寒さがずいぶんやわらぎます。
お話を伺ったイエローグローブ豊川店の店長さん。「元町の坂やベイエリアなどの観光でお困りのときは、ぜひ立ち寄ってみてください」。
寒い冬には、それだけ素晴らしい光景にも出合えます。備えを万全にして、楽しい旅に!
※編集室M 2011/1/8取材
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