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旧相馬邸

きゅうそうまてい


1908(明治41)年、基坂上に豪商相馬哲平の私邸として建築。延床面積680㎡の豪邸は函館を代表的する民間建築で伝統的建造物指定。2010年から一般公開。

旧相馬邸は、明治41年(1908年)築の邸宅。この豪邸を建てた相馬哲平は、文久元年(1861年)新潟に生まれ、後に函館に渡り米穀商で財を築き、旧函館区公会堂の建設などに私財を投じて函館の発展に貢献した。その私財の投じ方が半端ではないので、2010年6月に一般公開が開始されたばかりの邸宅は、とても興味があった。場所は元町地区の、旧函館区公会堂、旧イギリス領事館近くにある。

ボランティアの方が随時ガイドをしてくれるので、声をかけて質問してもいいし、すでにガイドが始まっている人の輪に途中から加わってもよい。ガイドさんごとに色々な話が聞けるので、あちこちの輪に入って説明を聞くのが楽しかった。
勉強熱心なガイドさんたちは、とても丁寧に、歴史や、細かい部分の装飾、調度品について教えてくれる。それだけ細部にも贅が尽くされた家は、とても約100年経っているとは思えないくらいピカピカし、裏返しただけという畳もきれいだった。外国との商談に使ったという洋室や、外国の客人に配慮して作ったお風呂の隣に脱衣所など、商家らしい部分もあった。

最初は、一つ一つに、これは幾らかかったんだろう、とガイドさんに聞いてみたりしたが、全てが凄すぎて、途中からどうでもよくなった。今このご時世から考えると、次元が違う豪華さにため息がでる。たった100年前だ。
表面がうねった窓のガラス、その窓についている鍵、木の廊下など、古い家に住んでいたことのある人や、ある程度の年代には懐かしく思うようなものや雰囲気もあり、私も祖父の家を思い出した。特に女性は、大広間の掛け軸や家財、いたる所に使われている屋久杉の1枚板、部屋ごとにデザインが違う釘隠し、トイレなど、その豪華さや工夫に、すごいわね、すごいわね、とあちこちの部屋を覗いて楽しんでいた。蔵を改築した「元町ギャラリー」も併設され、アイヌ絵巻や江差屏風などの展示物も見学できる。

なかなか買い手のいなかった相馬邸を、地元不動産会社が買い取って運営しているそうだ。これから庭をこまめに手入れをして、暖房対策も必要とのこと。これだけのものを維持していくことはとても大変そうだが、残してくれたことにも感謝しなくてはいけない。入場料で私も維持にちょっと貢献できた。

印象に残っているのは、相馬家の家訓。

 一、神仏を崇敬すること
 一、勤倹を守り、贅沢をせぬこと
 一、稼業を大切にすること
 一、借金をせぬこと
 一、投機に手を出さぬこと
 一、政治に関係せぬこと

思わず心の中で、「ご、、、ごめんなさい。」と謝った。これを家訓として残した相馬哲平という人が少しわかった。この家訓はポストカードで購入でき、自分への戒めに使えそうだ。お土産に貰った人もドキッとするに違いない。

(追記)
平成に増築された家屋には、2011年春から喫茶室をオープン。眼下に函館港、旧イギリス領事館を眺めながら、コーヒーや抹茶を味わうことができます。抹茶と和菓子のセット(500円)。弁当は当日11時半までの予約制です(入館料込2000円)。

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※hakobura 2010/8/1公開 2015/7 更新


旧相馬邸
エリア 元町・函館山エリア
所在地 函館市元町33-2
電話番号 0138-26-1560
開館時間 9:30~17:00(4~11月)
休館日 毎週木曜日(8~9月は無休。12月~2月末は冬季休館。3月は要事前予約)
アクセス 市電「末広町」電停下車 徒歩5分
駐車場 有(入館者は1時間無料)
料金 一般800円、小・中学生300円
関連リンク 旧相馬邸
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