欧風料理屋 紫ぜん

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ベイエリアの一角にありながら、観光の賑わいとは一線を画す和の佇まいの中で食べるフレンチ。味覚と視覚を満足させてくれる店。

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ベイエリアにある「はこだて明治館」の向かい側を見ると、江戸時代や明治時代の豪商の蔵を思わせる建物がそびえ建っています。その横の煉瓦造りの入口を入ると、そこから全てが和の世界に溶け込んで行きます。界隈の往年の繁栄を偲ばせる外観や、完全和風の個室にある掛軸など、店舗や装飾を含めた「和」という器で「仏」を食する。それが「欧風料理屋 紫ぜん」です。
 
店内に入ると、個室に案内され、座敷に座るという料亭のようなスタイル。横には掛軸が。椅子に腰掛けてテーブルクロスに載せられた器を眺めるのもいいですが、黒く塗られた木の落ち着きと柔らかさを感じての和食器も、また趣があるものです。
 
この度賞味したのは、お昼の食事コースのひとつ、「空の膳(1650円)」です。前菜はズワイ蟹と帆立のテリーヌ。蟹独特の風味と帆立のまろやかさがミックスした味は、空腹で美味しさを欲している舌に、確かな味わいを与えてくれます。続いて、フランスパンとグリーンピースのスープ。スープは素材の淡白さを損なわず、風味を主張しながら、パンの脇役としての存在感を示します。パンは、先ほどのテリーヌのソースをつけて食べると美味しさが増します。写真は決して汚い食べ方を披露しようとしたわけではありませんので、ご理解ください。メインは、まず鱈のポワレ。身の締まった鱈は予想外の食感を感じさせてくれました。次はいよいよビーフシチューとサラダ。何時間酒に漬けたのかと思うような柔らかい牛肉、しっかり何日も寝かせたと想像できるシチュー。本当においしゅうございました。
 
写真にはありませんが、デザートはチーズケーキとシャーベットとコーヒー。こちらも、個室でのゆったりとした時間を演出するような器と味で楽しませてくれました。お昼の食事は、「海の膳(2750円)」もあります。
 
食事の美味しさの何割かは器で決まる、味にこだわる店は器にもこだわるといいますが、このお店は部屋にもこだわっています。つまり、料理を楽しむための空間作りに凝っていると言えるのではないでしょうか。

カテゴリー

  • ベイエリア
  • 洋食
  • 酒類
  • 明治・大正の建物
  • 個室
  • 20名以上OK
  • ランチタイムに営業
  • ディナータイムに営業
  • 市電から徒歩5分以内

詳細情報

住所 函館市豊川町10-10
アクセス情報

市電 「十字街」電停 下車 徒歩4分

電話番号 0120-038-858
利用時間

11:30~14:00、17:00~21:00

休日

水曜日

駐車場

なし

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