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亀井勝一郎文学碑かめいかついちろうぶんがくひ
「大和古寺風物誌」などで著名な文芸評論家・亀井勝一郎は、1907(明治40)年函館生まれ。終生函館を愛したという。散策路とされる函館公園通りに、文学碑が建立された。
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函館が誇る偉人のひとり、文芸評論家・亀井勝一郎の功績を称える記念碑は、あさり坂と函館公園通などの交わる三叉路にあります。政財界の有志が呼びかけ、1969(昭和44)年に建立。用いられた日高産の名石には、勝一郎の自筆による寸言が刻まれています。
「人生邂逅(かいこう)し開眼(かいげん)し瞑目す」
人生は多くの出会いを通じ、見えないものに気づかされ、そして終わっていくもの……という意味だそうです。
碑が建つ場所は、勝一郎が少年期に海水浴をするため、元町の自宅から立待岬へ向かう際に通った道の付近といわれています。勝一郎にとって谷地頭は、随筆集「函館八景」で「谷地頭の満月」として取り上げたほどで、お気に入りのスポットだったに違いありません。その中で、谷地頭を八景の中でも一番の絶景と称賛し、イカ釣り船が放つ漁火の美しさを称えています。そして、「この岬の上はおそらくランデブーの場所として日本一かもしれない」と締めくくっています。
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※hakobura 2010/9/24公開 2018/11 更新 |
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