新型コロナウイルスの影響で休業・営業内容変更の場合があります
|
きゅうかねもりようぶつてん(しりつはこだてはくぶつかんきょうどしりょうかん)
1880(明治13)年に建てられた「旧金森洋物店」を改修し、資料館として公開。和洋折衷の防火煉瓦造りで、明治時代の函館を今に伝えている。北海道指定有形文化財。
|
市立函館博物館郷土資料館は、1880(明治13)年に開拓使の茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦を使用して建てられた「金森洋物店」を活用した資料館。開拓使による家屋改築施策の記念物として、北海道指定有形文化財となっています。
館内は「明治時代の函館のハイカラ文化」を中心に展示。まず注目してほしいのが、館内入口付近にある1台のオルゴールです。こちらは、1892(明治25)年に金森洋物店創業者の初代渡邉熊四郎が欧米漫遊旅行時に購入した、スイス製のからくりオルゴール。世界に何台もない大変貴重なものです。館内には、録音されたオルゴールの音色が流れています。
1階は明治の商場、帳場の様子を一部再現。館内奥には、建物に付随した重厚な金庫もあります。当時の金森洋物店は、舶来製の小間物、雑貨品を販売しており、展示物からもその様子を伺うことができます。
2階に上がると、明治時代の店の繁栄をわかりやすく紹介したジオラマ、1888(明治21)年に撮影された金森洋物店周辺の写真のパネル、ロウ管式蓄音機、アイスクリーム製造機、ドイツ人が使用していたストーブなど、貴重なものが数々展示されています。また、天井の梁や煉瓦造りであることを示している壁なども、ぜひ見てほしいものです。
この建物自体は、明治11・12年の大火を受けて造られた不燃質建築で、その後の大火を幾度もくぐり抜けて今日まで残ってきた貴重な存在。函館の大火の歴史を知るうえでも、注目の施設となっています。修学旅行や社会科自主研修の場としても、重要な役割を果たしている資料館です。
※記者TT 2012/10/24取材、10/30公開 2022/7 更新
|
|
新型コロナウイルスの影響で休業・営業内容変更の場合があります
開館時間 |
9:00~16:30(4~10月)、9:00~16:00(11~3月) |
休館日 |
月曜日、最終金曜日、祝日、年末年始、展示替え時 |
料金 |
一般100円、大学生・高校生・中学生・小学生50円 |
|
|
入館できる古建築、明治・大正の建物、指定文化財等、歴史好きに、雨や雪でも楽しめる、市電から徒歩5分以内