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函館市電の顔が勢揃い、100周年記念イベントレポート

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函館の路面電車は、1913(大正2)年6月29日に運行を開始しました。それ以来、函館市民や観光客の皆さんの足として活躍を続け、2013年6月29日で開業から100周年を迎えました。

毎年7月には、路面電車感謝祭と称した一般ファン向けのイベントが行われますが、今年はその前にスペシャルバージョンの記念イベントを開催! 6月29日・30日の開業100周年イベントで勢揃いした、函館市電の歴史を語る代表選手をご紹介しましょう。

(モーニング電車大行進で、レトロ市電が青柳町界隈に終結)

◆イベントの主役は、大正時代の復刻花電車

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開業記念企画の目玉は、大正時代に走っていた花電車の復刻車両。人気の復刻レトロ市電「箱館ハイカラ號」が当時の花電車を模した造花で彩られ、この日、堂々のお披露目! 8時15分から駒場車庫内で行われた出発式は、記念日のお祝いにふさわしい華やかな雰囲気に包まれました。

出発前には、電車の前進・後進を切り替える「レバーサーハンドル」を模した「ゴールデンレバーサーハンドル」が運転士に手渡され、出発の準備が整いました。ハイカラ號は一路湯の川へと向かい、次のイベント「100年間の電車大行進」のためにスタンバイします。



◆函館市電の代表選手が一列になって大行進

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今回のメインイベントは、路面電車の歴史を彩る車両が函館の街を一列になって運行する「電車大行進」。沿線には、豪華なパレードを一目見ようとたくさんの人が集まり、写真を撮影していました。

6月29日には、復刻花電車の出発式に続いて「100年間の電車大行進」。箱館ハイカラ號のほか、ササラ電車、らっくる号、530号、723号が参加し、湯の川から松風町までを連なって走行しました。

ハイカラ號は1918(大正7)年に購入されて今もレトロ市電として運行、ササラ電車は1934(昭和9)年に譲り受けて、現在除雪車として活躍中。最新鋭の超低床電車9601号(らっくる号)は函館市電の生え抜き。そして、旧塗装をまとって現在も人気が高い530号、昭和30年代に制定された標準色の723号と続きました。

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また、翌6月30日には、始発電車の運行前の早朝に「モーニング電車大行進」が行われました。午前4時46分に湯の川を発つ臨時電車として、現役の旅客車では最古参の530号が特別に運行され、このイベントを撮影するために早起きした函館市電ファンを乗せて一路末広町へと向かいました。

前日もパレードに参加した530号、723号、箱館ハイカラ號、ササラ電車の4両が、青柳町の坂(左)、相馬株式会社本社前(左下)、函館市地域交流まちづくりセンター前(下)などの代表的な撮影スポットで停車したり、徐行したり。車両同士のすれ違いシーンや、全参加車両が一列に並ぶ光景も撮影できたほか、最後の最後にサプライズゲストとして、723号と同じツートンカラーの812号が、湯の川からの始発電車として登場するという一幕もありました。

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◆100周年にちなんで、どつく前~谷地頭直通の「臨100系統」を運行

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クラシックな装いの530号と723号は、パレードに引き続き「臨100系統」として登場しました。どっく前から谷地頭までは、普段なら十字街での乗り換えが必要ですが、この日は特別に直通で運行。貸し切りやバル街電車を除くと、初めて設定された系統です。

1991年までは、1系統(駒場車庫前~五稜郭公園前~松風町~宝来町~十字街~末広町)が宝来町から末広町まで乗り換えなしで直通していたものの、現在では宝来町から末広町へ抜ける分岐器が撤去されているため、今回は十字街で乗務員がポイント切り替え作業を行い、直通するダイヤが組まれました。

車内では昔懐かしの車掌さんが乗務し、記念の支払い済み証のほか乗換券が配布され、往年のツーマン運転を再現。方向幕や系統板も、昭和40年代に使われていたものが再現されており、沿線に残る古い建物とのマッチングは絵になる光景でした。


◆電車のホーム・駒場車庫で、トワイライト撮影会

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6月29日の夕方には「トワイライト写真撮影会」として、ふだん自由に入ることのできない駒場車庫内で、電車の撮影ができました。

撮影場所はおおむね決まっており、係員の誘導でベストポジションで撮影できたほか、30分ごとに車両の配置が変更され、様々な車両の並びをカメラに収めることができました。最後は、被写体となった車両が横一列に並んだところで、盛んにシャッターが切られました。

今回の特別イベントは遠方からの参加者も多く、函館市電がいかにファンから愛され、親しまれているかがよくわかった2日間でした。

※記者X 2013/6/29・30取材、7/25公開