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初めての函館市電、乗り方ガイド

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函館を訪ねたら一度は乗りたい「市電(路面電車)」。観光のメインエリアをつなぐ頼れる足であり、街並みに溶け込む愛すべき存在です。路面電車が初めてのかたには、乗ること自体がドキドキの体験。「どこから乗るの?」「行き先の見分けかたは?」「料金はどうやって払うの?」などなど、市電を利用するときに知っておきたい乗り方の基本をまとめてみました。




◆運行系統は2番と5番の2種類

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函館市電では、現在2系統が運行されています。2つの系統が重なるエリアにある湯の川温泉、函館競馬場、五稜郭公園、朝市・青函連絡船記念館摩周丸(函館駅前)、ベイエリア・函館山ロープウェイ・元町教会群(十字街)などに行きたいときには、どちらの系統に乗っても大丈夫ですが、十字街から先のスポットに行きたいときには、線路が二手に分かれるので、行先に注意が必要です。2系統共通の湯の川~十字街は日中6分間隔、十字街から先は12分間隔での運行となっています。⇒各停留場の時刻表 

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2系統 谷地頭ゆき
(湯の川~五稜郭公園前~函館駅前~十字街・宝来町・谷地頭)
高田屋嘉兵衛の像・護国神社(宝来町)
函館公園・石川啄木歌碑(青柳町)
谷地頭温泉・立待岬・函館八幡宮(谷地頭)

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5系統 函館どつく前ゆき
(湯の川~五稜郭公園前~函館駅前~十字街・末広町・函館どつく前)
旧函館区公会堂・元町公園(末広町)
太刀川家・緑の島(大町)
外国人墓地・高龍寺(函館どつく前)


◆市電専用1日乗車券は、乗車前にも入手可能

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観光に便利な市電専用1日乗車券(大人600円、小児300円)は、市電の車内のほか、ホテルのフロントや観光案内所、コンビニエンスストアなどでも購入できます。乗車年月日をコインなどでスクラッチして使うので、前もって購入して準備しておくと安心です。⇒お得な乗車券

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現金で支払う場合、運賃は乗車距離に応じて210円、230円、240円、250円の4段階です(いずれも小児は半額)。車内では、50円、100円、一部500円の硬貨、または1000円札は両替できますが、2000円札、5000円札、1万円札の両替はできないので注意が必要です。

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2017年3月25日から、交通系ICカード「ICASmimoca(イカすニモカ)」のサービスが開始され、JR各社や私鉄・公営各社が発行する10種類の交通系ICカードが函館市電でも使えるようになりました。相互利用できるのは、JR系のKitaca、Suica、TOICA、ICOCA、SUGOCAと、私鉄・公営各社のPASMO、manaca、PiTaPa、はやかけん、nimocaです。


◆乗り場は道路の真ん中にあります

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一般的な鉄道の駅とは異なり、路面電車の停留場は道路の真ん中にあり、プラットホームに当たる「安全地帯」は横断歩道を渡った先にあります。市電が停留場に来ていると、信号に気づかずに安全地帯に行ってしまいがちですが、くれぐれも信号に注意して道路を横断しましょう。

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乗り場は方面別に2つに分かれているので、目的地に向かうほうの乗り場で待ちます。安全地帯が向かい合っている対面式の停留場もありますが、特に注意しなければいけないのは、2方面の乗り場が離れて設置されている停留場。それに気づかず、逆方向の乗り場で待っていて違う電車に乗ってしまわないように注意しましょう。


◆乗り場の方面や電車の行き先の確認方法

函館市電には「上り」「下り」という言い方はありませんので、どちら方面の電車に乗るかは、行き先で確認します。確認方法は3つあります。

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【1】停留所の行灯(あんどん)
次の停留場名が書かれており、掲示板では時刻表や路線図も確認することができます。

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【2】電車の前面にある「系統板」「方向幕(行先表示)」、入り口付近にある「行き先幕」「行き先板」
方向幕は、「谷地頭」「函館どつく前」「湯の川」の3つが主に表示されています。

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【3】乗り口付近にある車外スピーカーからの案内放送
行き先のほか、経由する主な停留場名も放送されます。

【豆知識】駅ナンバリングを活用しよう
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各停留場には「駅ナンバリング」が割り振られていて、路線図と停留場を照合するときに役立ちます。頭のアルファベットには次のような意味があります。
「DY~」 函館どつく前行き、谷地頭行き、湯の川行きの電車が発着する停留場
「Y~」 谷地頭行き、湯の川行きの電車が発着する停留場
「D~」 函館どつく前行き、湯の川行きの電車が発着する停留場

駅ナンバリングは停留場に備え付けの時刻表に書かれているほか、新しい停留場では行灯や車道と安全地帯を隔てる防護壁に停留場名とともに書かれているところもあります。


◆電車を待つ位置、乗り込む場所

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市電のドアは、車体前方と中央にありますが、乗車するのは中央の扉から。安全地帯のどの辺で待つのか、どの方向に並べばいいのかなど迷うところですが、乗車口の位置には、足元に直線やカギ型の目印があったり、「乗車口」の表示があります。横断歩道を渡った側から乗車口に向かって並ぶのが一般的です。

停留場に電車が近づいてきたら、線路側に近づきすぎて電車に接触しないように要注意。安全地帯に立っていても、電車との近さにびっくりするかもしれません。黄色い線の内側、または車道側に下がって待ちましょう。


◆運賃を払うタイミング、金額の調べ方

170522X06.jpg函館市電の運賃は後払いです。まず、乗り込むときに、入り口右手の発行機から「整理券」を取りましょう(1日・2日乗車券を利用する場合は必要ありません)。

170522X07.jpgSuica、PASMOなど交通系ICカードを利用する場合は、入り口右手のカードリーダーに1秒タッチして乗車します。この際、整理券を取る必要はありません。

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現金で払う場合、運賃箱からはお釣りが出ないので、ちょうどの金額を用意する必要があります。両替は、前方の運賃箱備え付けの両替機で。降りる直前ではなく、停車中に両替しておくほうがスムーズです。1000円札を入れると、100円硬貨9枚、10円硬貨10枚が出てきますので、いったん財布に収め、降車時に必要な金額を支払うといいでしょう。

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降車する停留場が車内アナウンスで案内されたら、降車ボタンを押しましょう。現金支払いの場合は、運転席近くにある運賃表示器で、整理券に書かれている番号に対応する金額を用意します。⇒乗車料金表

170522X09.jpg降りるときに、現金を整理券とともに「料金箱」の運賃投入口へ投入します。スクラッチ式または記入式の1日乗車券の場合は乗務員へ乗車券を提示するだけでOK、プリペイドカード式の1日・2日乗車券の場合は、整理券を投入してカードを挿入口に入れます。

170522X10.jpg交通系ICカードの場合は、料金箱に設置されているカードリーダーに1秒タッチするだけでOKです。

【豆知識】直通の電車がないときは「のりかえ」が便利
151013M01.JPG2系統の谷地頭・青柳町・宝来町と、5系統の末広町・大町・函館どつく前の間は、相互に発着する直通電車はありません。いったん合流点の十字街で降りて、電車を乗り換える必要があります。運賃は、目的の停留場までの通しの料金になります。
・現金払いの場合 途中下車する十字街で乗務員に目的地を告げて、乗換券を受け取ってください。最後に降りるときに、整理券と乗換券(差額が出れば差額20円も)を運賃投入口へ投入します。
・交通系ICカードの場合 1回目の乗車時・降車時、2回目の乗車時・降車時にカードリーダーにタッチすると、自動的に通し料金で乗車できます。乗換券は使いません。
なお、1枚のICカードで複数人数の乗り換えには対応していませんので、あらかじめご注意を。⇒乗換・乗継について


◆電車を降りたあとも、安全にご注意を

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電車を降りて安全地帯に立ったら、乗ってきた電車と接触しないように気をつけます。また、歩道に移動するときは、必ず横断歩道のある側から。歩行者用信号や車に注意して、事故のないように横断しましょう。末広町・函館どつく前・駒場車庫前の停留場には歩行者用信号がなく、横断歩道・横断指導線だけとなっているので、特に車に注意して移動してください。

車に交じって街をのんびり走る、函館の路面電車。これで予習万全、気軽に乗りこなして、函館観光を存分に楽しみましょう。

※記者X 2015/10/5・12・13取材、10/19公開 2017/5/22更新
(取材協力/函館市企業局交通部