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函館・道南の工場直売所を巡ろう<その1>

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 函館が誇るグルメ、スイーツ、海鮮…工場直売所では種類も豊富で、できたてや限定品を手にすることができます。

 長年親しまれる老舗の新名物から行列ができる話題のスポットまで、函館と近郊の8カ所をご紹介します。

 初回は函館市内の4店舗。ドライブがてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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■小田島水産食品 塩辛BAL

木樽仕込みの自然発酵で懐かしくも新しい味に

 1914年に創業し、戦後間もない47年から塩辛を製造する老舗。工場では長年使い酵母や乳酸菌が住み着いた木樽で、塩漬けした真イカを7日間熟成。看板商品「木樽仕込いか塩辛」のまろやかで深みある味わいは、自然発酵が生み出す旨みと手間暇が合わさる伝統の味だ。

 工場直売所では、道産ヤリイカを使う一品から新潟の発酵薬味〝かんずり〟入りまで、11種類の塩辛を販売。併設の「塩辛バル」で試食や塩辛料理を楽しみながらお気に入りの味を探すこともできる。「塩辛食べ比べセット」を注文し、一つひとつ特徴を聞きながらご飯や酒と味わうと、塩分濃度やイカゴロの量、合わせる食材で、大きく印象が変わる塩辛の繊細でふくよかな味をじっくりと堪能できる。今年、創業当時の味を復刻した「本熟成木樽造り」は、塩分20%の強い塩気が地元の人から「懐かしい」と好評で、一緒に地場の日本酒もよく出るように。昔ながらの味に舌鼓を打ったり、新しいアレンジを試したり、塩辛の奥深い世界に出合える場所だ。

小田島水産食品 塩辛BAL

函館市弁天町20-7

☎0138-22-4312

9時~16時

不定休 禁煙 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

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■久二野村水産 函館直営店

南茅部地区の網元が自慢の魚介を食卓へ

 住宅街の一角に〝網元浜造り〟の看板を掲げる「久二野村水産函館直営店」。本社は南茅部地区の臼尻漁港近くで古くから定置網漁を営み、自社で水揚げした魚介の商品加工も手掛ける。直営店にはその日の水揚げ次第で南茅部から朝獲れのイカやタコが届き、甘口から激辛まで選べるイカの塩辛、健康食品として注目されるダルスの佃煮など、海の恵みが詰まった加工品が揃う。

 2024年から店内調理の揚げたて魚介フライの販売を始め、〝お魚屋さんのお惣菜〟として魚を丸ごとさばくところから手作り。カレー粉の下味付きでそのまま味わえる長さ20センチもの大きな「ほっけフライ」、加工の過程で出るイカの切れ端を活用する「いかリング」、ベビーホタテを特製ダレで味付けした「味付ほたて串」が3大人気。魚のすり身をネギやショウガと練って揚げる「白身魚の天かま」は、おでんや鍋におすすめ。白口浜真コンブを混ぜ込む冷凍品「縄文カレー」は、袋のまま電子レンジで加熱でき、フライと一緒に買って帰れば簡単に海鮮かつカレーに。地場の魚介をグッと身近に楽しませてくれる。

久二 野村水産 函館直営店

函館市本通2-55-24

☎0138-55-9532

8時~17時

木曜定休(総菜は火・水・金曜店頭販売、土・日曜は予約販売)

駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

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■ヤマチュウ食品 花園店

地元の幸を大切に 加工技術で人々がうなる味に

 道産原料を主体に真イカの松前漬けから乾燥珍味まで、幅広く製造する水産加工会社。特に地元で獲れた海産物の魅力を伝える商品開発に力を入れ、近年増産するコンブダシ調味料は、函館産100%の「北海道函館真昆布だし」や南茅部地区産の高級コンブを通常の2倍量使う「プレミアム白口浜根昆布だし」、ほかの地域の特産品と地場のコンブを合わせたプライベートブランドも数多く手掛ける。

 奥尻産ウニを道産コンブと塩のみで独自加工し、全国水産加工品総合品質審査会農林水産大臣賞を受賞した「うに丸」、新潟・弥彦酒造の大吟醸の酒粕が香る「いか粕漬」、本格カニ風味のかまぼこで手頃に高級感ある味を楽しめる「ほぼカニ・帆立入り山海漬」。自慢の商品を直売価格で用意する本社工場併設の「花園店」は、舌の肥えた地元の人の期待に応えようと厳選する、タラコ、明太子、筋子の量り売りが人気。2025年には日乃出工場併設の直売店も4年ぶりに再開。地場の幸を気軽に買えるスポットだ。

ヤマチュウ食品 花園店

函館市花園町25-3

☎0138-83-6531

9時~17時

日曜・祝日定休 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

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■カドウフーズ 嘉福堂キッチン 本社ガレージ店

「もったいない」をおいしいスイーツに

 体に優しく食べて幸せな気持ちになる函館土産を作り、地域活性化につなげようと2010年に創業。世界から注目される〝もったいない精神〟を主眼に置き、品質が良いものの規格外で市場に出にくい厚沢部産のサツマイモやカボチャ、ジャガイモを使ったスイーツや総菜を次々と開発。その味の良さは、道内外の食のコンテストで入選を果たすなど折り紙付きで、地域の人たちにも広く愛されている。

 自慢の商品を広く市民にも味わってほしいと、20年から社屋1階にキッチンカーを利用した直売店「嘉福堂キッチン本社ガレージ店」を常設。看板商品の大福菓子「はこだて雪んこ」をはじめ、「白い半熟スイートポテト」やプリン、軽やかな食感が好評のサツマイモチップスなど、素材の味が際立つ逸品が並ぶ。また、ガレージ店でのみ楽しめる、スイートポテトとミルクをブレンドした濃厚な「雪んこソフトクリーム」や、芋掘りをイメージし、掘り進めながら食べる体験型のパフェ「芋堀層菓」といった品揃えがスイーツ好きの心をつかんで離さない。

カドウフーズ 嘉福堂キッチン 本社ガレージ店

函館市追分町1-25 

☎0138-62-6077

9時~17時※日曜・祝日は11時から

無休 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可 

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2025年11月号から再構成したものです)


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