※函館新聞提供※五稜乃蔵5.jpg

函館・道南の工場直売所を巡ろう<その2>

  • 美味
  • あなたのテーマでディープな函館
  • 函館観光おすすめコラム
  • スイーツ・パン
  • 酒類
  • 土産物

 函館が誇るグルメ、スイーツ、海鮮…工場直売所では種類も豊富で、できたてや限定品を手にすることができます。

 長年親しまれる老舗の新名物から行列ができる話題のスポットまで、函館と近郊の8カ所を2回に分けてご紹介します。

 後編は函館市郊外と七飯町の4店舗。バラエティーに富んだ直売品をどうぞ。

※函館新聞提供※美鈴珈琲5.jpg
※函館新聞提供※美鈴珈琲1.jpg
※函館新聞提供※美鈴珈琲6.jpg
※函館新聞提供※美鈴珈琲7.jpg
※函館新聞提供※美鈴珈琲4.jpg
※函館新聞提供※美鈴珈琲3.jpg
※函館新聞提供※美鈴珈琲2.jpg

■美鈴商事 直売所

工場直送の香ばしい一杯を

 1932年の創業以来、コーヒー文化をけん引する函館発祥の企業として、全国にもその名が届く北海道きっての老舗コーヒー製造・販売会社。函館空港近くにある工場では、世界各国から仕入れた生豆を、生産国ごとに区分して大型のロースターで焙煎。ストレート、またはブレンド豆をパッケージングし、直営店ほか、函館市内や道内主要都市の喫茶店やレストランに運ぶ。近年では小ロットからのドリップバッグ製造も開始し、イベントや祝い事のグッズとしても喜ばれている。

 工場併設の直売所は、函館新外環状道路が空港までつながり交通の便が良くなったことを受けて2025年4月にスタート。〝ドライブの友〟にコーヒーやソフトクリームを求めて足を運ぶ人も多い。同じ敷地内の製菓工場から出る〝ケーキの切れ端〟は数量限定で販売。内容が毎日変わる楽しさもあり、オープンと同時に行列ができるほどの人気ぶり。コーヒー豆は朝、焼きたての日替わりストレート、直売所限定ブレンドを用意。ほか、オリジナルグッズなども登場し、地元ファンから熱い視線を浴びている。

美鈴商事 直売所

函館市上湯川町1-1

☎0138-57-2233

11時~16時

無休 駐車場あり

※函館新聞提供※五稜乃蔵5.jpg
※函館新聞提供※五稜乃蔵4.jpg
※函館新聞提供※五稜乃蔵2.jpg
※函館新聞提供※五稜乃蔵3.jpg
※函館新聞提供※五稜乃蔵6.jpg
※函館新聞提供※五稜乃蔵7.jpg
※函館新聞提供※五稜乃蔵1.jpg

■五稜乃蔵Shop

新しい地酒と麹文化の魅力を発信

 函館で約54年ぶりに誕生した酒蔵で、2021年に上川管内上川町にある「上川大雪酒造」の協力を得て創業した。酒造事業から撤退していた小樽の企業を子会社化し、免許の登記を函館に移転して、24年に清酒製造免許を取得。少量多品目の醸造から販売までを一貫して手掛ける、道内15社目の酒造会社として新たな一歩を踏み出した。コンセプトは変わらず〝地域に親しまれる酒〟。地元の水と亀尾町産をはじめとした厳選した道産酒米を原材料の主軸として醸す一杯は、毎年、札幌国税局新酒鑑評会などで高い評価を受けている。

 旧亀尾小中学校跡地に立つ醸造所併設の直売ショップでは、純米、純米吟醸、純米大吟醸酒といった定番品のほか、生酒、期間やショップ限定品が並ぶ。スルスルと喉を通る軽やかな飲み口が楽しめる、有料試飲も用意。また、酒名の刻印が入った木枡、 シャツなどのオリジナルグッズほか、飲酒しない人も麹文化に親しめる、酒や酒粕を使った地元企業とのコラボ商品も揃えている。

五稜乃蔵Shop

函館市亀尾町28-1 

☎0138-84-5177

10時~17時

月曜定休(祝日の場合は営業) 駐車場あり 

キャッシュレス決済利用可

 

※函館新聞提供※はこだてわいん1.jpg
※函館新聞提供※はこだてわいん7.jpg
※函館新聞提供※はこだてわいん5.jpg
※函館新聞提供※はこだてわいん6.jpg
※函館新聞提供※はこだてわいん3.jpg
※函館新聞提供※はこだてわいん2.jpg

■はこだてわいん 葡萄館本店

お気に入りに出合える充実のラインナップ 無料試飲も人気

 北海道の気候風土を詰め込んだ日本人の味覚に合うワインづくりに取り組む「はこだてわいん」は、1973年に「駒ケ岳酒造」として設立したワイナリー。主に後志管内余市町の契約農家などで収穫した原料を元に、ブドウの産地や品種ごとのワイン、七飯産リンゴを使ったシードルなど、約50銘柄を年間計60万本余り製造。近年では、自社農園で栽培したブドウでの商品が、ワイン通の間で注目を集めている。

 本社工場に隣接する「葡萄館本店」には、北海道産の原料100%にこだわった本格的な口当たりの「北海道100」シリーズをはじめ、テーブルワイン「年輪」や高級デザートワイン「しばれづくり」「ワイナリーでしか買えないワイン」など約80種類を販売する圧巻の品揃え。試飲ディスペンサーを設置し、常時12種類のワインを無料で試飲できる。また、ワインが香るぜいたくな味わいが楽しめる「ワインソフトクリーム」も用意。また近代的な設備でワインが製造される様子を間近に見られる工場見学を平日のみ前日までの予約制で受け付けている。

はこだてわいん 葡萄館本店

七飯町上藤城11 

☎0138-65-8170

10時~17時

水曜定休 (1~3月中旬は火・水曜定休)駐車場あり

キャッシュレス決済利用可 

※函館新聞提供※天狗堂5.jpg
※函館新聞提供※天狗堂3.jpg
※函館新聞提供※天狗堂7.jpg
※函館新聞提供※天狗堂4.jpg
※函館新聞提供※天狗堂6.jpg

■天狗堂宝船 109”Ziel(テングヅィール)

北海道生まれのきびだんごを新たな旅の目的に

 七飯町の餅菓子メーカー「天狗堂宝船」が直営する大型物産店。店名に掲げる〝ヅィール〟とは〝目的地〟を意味するドイツ語で、かつてプロイセン(現ドイツ)からこの地に西洋農法が伝わった歴史と開拓精神をモチーフに、同社の看板商品「きびだんご」はもちろん、道南の山海の恵みが原料のスイーツや加工品を一同に集め、旅の目的地にしたくなる場を築いている。

 地元の人にはなじみ深い定番のきびだんごは、岡山のきび粉を使った「吉備団子」とは異なり、北海道で独自に発展した餅菓子。きびだんごをチョコレートでコーティングした「ちょこもち」、道内の地酒とコラボした甘酒餅、運動中のエネルギー補給に便利な「エネ餅」など、多彩なアレンジ商品と共にずらり。中でも店内で焼き上げる「きびだんごパイ」は、サクサクのパイの中で甘い餅がとろけるここでしか味わえない一品。さらに七飯産リンゴを無添加・無着色で自社加工し、自然な風味と食感を閉じ込めた「レアフルりんご」を使うアップルパイやソフトクリーム、冷凍ピザなどもあり、北海道銘菓とリンゴの新しい楽しみ方を発見できる。

天狗堂宝船 109”Ziel

七飯町峠下32-2

☎0138-38-9910

9時~18時※パイ・ソフトクリームの販売は17時まで 

無休 駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2025年11月号から再構成したものです)


このサイトでは、ユーザーエクスペリエンスを向上させるためにCookieを使用しています。引き続き閲覧される場合は、当サイトでのCookie使用に同意いただいたことになります。 承諾する