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心も体もあったまる 炉端焼きのうまい店<その2>

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 せっかく函館に来たなら、この地でしか味わえない食材に舌鼓を打ちたいもの。

 旬の食材や野菜、新鮮な肉を炭火でじっくりと炙り、ジュワっと焼ける音や香ばしい匂いも楽しみたい。

 冬だからこそ、いろりを囲んで心も体も温まれるお店を紹介します。後編は函館市中心部と、お隣北斗市の計4店舗です。

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■大門一番地大漁酒場 マルハ商店(函館市松風町)

古風ないろりで海鮮を焼きながら地元の酒に舌鼓

 大漁旗が飾られた板の間に上がり、自在かぎがつるされた昔ながらのいろりのある掘りごたつ席で足を延ばすと、古き良き日本を思わせる懐かしい気分に。2011年にやん衆番屋をイメージして店を立ち上げた波並寛社長は、函館市椴法華地区、知内町、日高管内えりも町など、自ら道内を巡って交渉した漁師や産地直送の海産物を価格を抑えて提供。目の前で焼きながら味わう海鮮を目玉に、羊肉や函館産鹿肉、美唄焼鳥なども用意し、地元の人にも観光客にも愛されている。

 甘めのタレがよく染みた「イカポッポ」やパカッと口を開いた白貝を熱々で頬張り、こんがり焼けたコマイを箸でほぐすと、ふっくらとした身から湯気が立ち上り、淡泊ながら旨みある味に思わず笑みがこぼれる。火の入りにくい肉厚な「ハラス明太焼き」は事前に軽く加熱し、ホタテ貝は専用のタレを絡めて提供、爆ぜにくい炭を選ぶなど、誰でも簡単に炉端焼きができる心配りも嬉しい。冬はいろりに鍋をつるしてみんなで温まる宴会も人気なので、こだわって9種類揃えた地酒「郷宝」とのペアリングも楽しみたい。

大門一番地大漁酒場 マルハ商店

函館市松風町7-6

☎0138-27-7272

17時~24時 ※日曜・祝日は23時半まで

不定休 喫煙可

キャッシュレス決済利用可

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■炉ばた 炉辺人(函館市本町)

懐かしの空間に釧路の炉端を再現 本場の味に人が集う

 二軒長屋を改装した風情ある建物で、ママお手製の肴やマスターの炉端焼きを振る舞い31年。重厚なカウンター席の中には、ママが炉端焼きの発祥地とされる釧路に何度も赴き、本場を再現したレンガ製の焼き台があり、焼き手のマスターが森町駒ケ岳の炭焼き工房の木炭を大小組み合わせ、網下に石を挟んで高さを調整しながら火加減を見極めている。

 ふっくら肉厚なホッケの一夜干し、脂の乗ったサケハラス、食べやすく開いて串刺しにした手羽先と、客席に目を配りつつマスターが仕上げる焼き物はどれも塩梅が絶妙で、素材に丁寧に酒を吹きかけるひと手間が、旨みを引き出しカリッとジューシーに焼く秘訣という。こんがり焼いた大きな油揚げに刻みネギを混ぜた納豆を詰める「油揚げ納豆」は、熱々にしょう油を垂らすと飛び切りのつまみに。小丼で提供する「揚げ出し豆腐」やふわトロ半熟仕上げの「玉子焼き」など、ママの手料理に舌鼓を打ちながら、焼き場の熱を感じる時間も楽しく、隣り合わせた常連客に「これもおいしいよ」と教わるままに箸を進めていると、気が付けば店内に談笑の輪が広がっている。

炉ばた 炉辺人

函館市本町10-11

☎0138-51-6601

18時~24時

木・日曜・祝日定休

喫煙可 

駐車場あり(1台)

 

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■やさい肉巻きと海鮮炉ばた焼き maitta(函館市本町)

子持ちアユや特大エビ 串を手に持ち豪快に

 大門地区にある「やさい肉巻きまいった」の姉妹店で、2025年4月にオープンした。カウンター内に設置したいろりに高く炭を積み、強火の遠火でじっくりと海鮮を炙る「原始焼き」と道南産野菜が主役の博多名物「野菜肉巻き串」を2本柱に、洋風の一品料理も揃え、週替わりで仕入れる旬の日本酒などアルコール類も充実している。

 原始焼きの海鮮は、子持ちアユや特大エビを定番に、大槻知世店主が「はこだて自由市場」やなじみの鮮魚店に足を運び、直接目利きした選りすぐり。串を口から通した魚やエビに、炒って雑味を抑え甘みが引き立つ沖縄の塩を振り、腹から火を当てる。「できるだけ待たせずに提供したい」と焼き時間のかかる魚は、あらかじめ火を通し準備しておくという。焼き上がった魚は串を持って、豪快にかぶりつくのが醍醐味。ホクホクとした食感と塩を利かせた身の味わいがクセになる。上部につるした焼き網に置いた北斗産ホッキやツブ貝は直前にバターとしょう油を落として。ふっくらとした貝と旨みが凝縮したダシを堪能すれば、ホッと満足の息がもれる。

やさい肉巻きと海鮮炉ばた焼き maitta

函館市本町33-7

☎0138-78-1959

18時~24時(フード23時、ドリンク23時半ラストオーダー)

日曜定休(ほか不定休あり)

加熱式たばこ専用喫煙室あり

駐車場あり

キャッシュレス決済利用可

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■原始焼き酒場 さくら井

魚の旨みを逃さず 皮はパリッと、中はフワッと

 2025年7月にオープンした、桜井崇史店主が切り盛りする「原始焼き」が主役の店。函館市亀田港町の姉妹店「居酒屋さくら井」同様、刺身の盛り合わせ、揚げ物などの居酒屋メニュー、宴会コースなどを揃え、繁華街から離れたこの場所にもタクシーで足を運ぶ人もいるほど人気を集めている。

 原始焼きに使うのは、小ぶりなノドグロやキンキ、脂が乗ったサーモンハラスなど地場産や全国各地から仕入れる旬の魚介が中心。注文が入ってから下処理をし、魚は落下防止に串をエラから背骨に絡めて刺し、独自にブレンドした塩をたっぷりと振る。いろりに積んだ炭の周囲をぐるりと取り巻くように、頭を下にして串を立てじっくりと焼く。赤々とした炭火に炙られていくにつれ、魚の口から余分な水分が流れ落ちて味わいが凝縮。じわりと浮き出た脂が覆う表面はパリッと仕上がる。串から外し、美しく盛り付けられた魚を皮ごと頬張れば、塩で際立つ素材の旨みが口いっぱいに。大振りのエビはプリプリの食感と濃厚なエビ味噌が後を引き、どちらも酒が進むこと請け合いだ。

原始焼き酒場 さくら井

北斗市七重浜8-3-5 

☎0138ー83-5505

11時~14時、17時~23時 (22時半ラストオーダー)

木曜定休 

喫煙専用室あり

駐車場あり 

キャッシュレス決済利用可

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2026年1月号から再構成したものです)


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