函館のこだわりカフェ<その2>
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観光で街を歩いていて、ふと疲れた時におしゃれなカフェがあるとうれしくなりませんか?
函館市内には店主の個性が詰まった空間や、こだわりのコーヒー、スイーツが楽しめるカフェが続々とオープンしています。
独自の演出と味でもてなす、店主の皆さんの熱い思いをお聞きしました。後編は函館市郊外とお隣、七飯町のカフェをご紹介。足を延ばして、落ち着いた時間を過ごしてみませんか?
■Ice Cream Cafe Season/澤口陸也さん
「自分が作る物で感動してもらえるロマンある仕事」
輸入雑貨を扱う「雑貨屋シーズン」併設のカフェで、2024年7月にオープン。海辺の一軒家にある店内からは津軽海峡と函館山を一望でき、ポップな内装にリゾート気分が高まる。2階にカントリー調のテーブル席とアメリカンなロフトもあり、タイプの違う空間で絶好のロケーションを満喫できる。
澤口陸也店主は「来るたびに新しい発見をしてほしい」と、季節替わりのソフトクリームや色鮮やかなカクテル風ドリンク、手作りスイーツをいくつも用意するなど、目と舌でも楽しめる工夫を凝らす。家庭料理でも手間暇を掛けたくなるという性分を生かして、豚の塊肉を15種類のスパイスに漬け込み、じっくり焼いてほぐした肉を、全粒粉パンでサンドする「プルドポークドッグ」など、フードメニューにも力を入れる。「やってみたいことがたくさんある。景色を見ながら時間を忘れてゆっくり過ごしてほしい」。カフェの進化はまだ続きそうだ。
Ice Cream Cafe Season(アイスクリームカフェ シーズン)
函館市高松町332-10
☎0138-57-7027
10時~17時(金曜は20時まで)
月・木曜定休
禁煙 駐車場あり
キャッシュレス決済利用可
■Yukijiro Crown Cafe&Roasters/松尾将吾さん
「犬と暮らしながら焙煎に取り組める理想的な場所」
2024年7月にオープンした、3匹の看板犬がいるロースターカフェ。単一の地域や農園で生産されるシングルオリジンコーヒーを8種類揃え、焙煎豆を販売するほか、淹れたての一杯や手作りの軽食を提供している。
松尾将吾オーナーは「焙煎は犬との生活を考えて始めたんですが、経験を積みできることが増えるうち、いろいろな国の豆を焼きたくなった。コーヒーが好きな人に豆本来の良さを伝えたい」と、スペシャルティコーヒーの中でも最高級と評される生豆を仕入れ、豆の持つ酸味と香り、焙煎で生まれる甘みと苦みがバランス良く出せるよう中浅煎りで仕上げる。熟成を経て淹れるコーヒーは、ひと口ごとに味わいの変化を感じさせ、8種類をブレンドして作るコーヒーゼリーは、紅茶のような香りと雑味のないフルーティーな味に驚かされる。「お客様が浅煎りを気に入ってくれたり、犬たちをかわいがってくれるとうれしい」。気負わず個性豊かなコーヒーの世界を広げられる。
Yukijiro Crown Cafe&Roasters
(ユキジロウクラウン カフェ&ロースターズ)
函館市北美原2-20-24
☎なし
問い合わせはインスタグラム
11時~19時(18時ラストオーダー)
月・火曜定休 (祝日の場合は営業)
禁煙 駐車場あり
キャッシュレス決済利用可
■BOTANICAL CAFE IMERU DROP/長内優昌さん
「好きなことを思い切り詰め込んだ人生の集大成」
住宅街にある一軒家カフェに一歩入るとそこは別世界。大小さまざまな熱帯植物に囲まれ、アクアリウムの水音やひんやりとした空気を感じると森に迷い込んだ気分になる。「自然界ならどう成長するか想像しながら見せ方を考えています」。昔から生き物が好きだった長内優昌オーナーは、20年バーを経営してきたが「数年前に身近な人が立て続けに大きな病気になり、その中の一人に〝楽しく生きろ〟と言われ心に刺さった。覚悟を決め好きな事をやろうと思った」と、カフェの勤務経験がある妻の葵さんと食事と空間全てが癒やしになる場を作るため開業に踏み切り、2026年2月にオープンした。
用意するのは、知内で米農家をしているオーナーの叔父が乳酸菌などの微生物で作るEM菌を取り入れた有機肥料で減農薬栽培する玄米を、小豆や塩と炊き数日熟成する酵素玄米ごはんや、旬の果物を3カ月以上発酵させる酵素ドリンク。自家製の麹調味料を使い無添加や発酵を意識して作る体にやさしいごはんは、心も体も元気にしてくれる。
BOTANICAL CAFE IMERU DROP
(ボタニカルカフェ イメルドロップ)
函館市北美原2-3ー22
☎なし
問い合わせはインスタグラム
11時~19時(18時ラストオーダー)
月曜定休 (祝日の場合は営業し、翌日休み)
禁煙 駐車場5台あり
クレジットカード利用可
■お空とことり cafe/金田亮子さん
「お客様も自分自身も心から癒やされる時間に」
七飯の町を一望する小高い丘の上にある、週末だけオープンする小さなカフェ。窓辺に並ぶカウンター席とテーブル席は、どこに座っても開放感ある景色がよく見え、庭の木立やウッドデッキの周りを野鳥が飛び交い、身近に自然の息吹を感じさせる。「この景色に一目ぼれだった」と話す金田亮子オーナーは、2022年にこの場所に移住。20年近く千葉県に住んでいたが、コロナ禍の緊急事態宣言で都市部に広がった閉塞感に悩まされ、そんな時に巡り合ったのがこの一軒家だった。
「この景色を見ながらゆっくり過ごし、体から癒やせる場所にしたい」と2025年5月にオープン。手作りするのは、もっちり甘みある米粉パンや自家製麹調味料で味付けたヘルシーで優しい味わいのメニュー。米粉まるパンとトッピングを選べる米粉食パンをメインに、ニンニク麹が効いた野菜たっぷりスープやサラダが味わえる「ランチセット」は、売り切れる日も多いので事前予約がおすすめだ。
お空とことり cafe
七飯町上藤城335
☎090-6447ー8816
11時半~15時半(15時ラストオーダー)
※金・土・日曜のみ営業(冬期休業あり)
禁煙 駐車場あり
キャッシュレス決済利用可
(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2026年6月号から再構成したものです)