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ハレの日やおもてなしに使いたい函館のお店<その1>

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旅先で訪れた函館で、誕生日やお祝い、季節の行事、接待などの場に使えるお店をご紹介します。

函館ならではの厳選された素材や職人の技術を堪能し、贅を尽くした華やかな料理と空間で

非日常のひとときを過ごしてみませんか?前編は市電沿線にある3店をピックアップしました。

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■天麩羅 群青 

細やかな工夫と粋な演出 天ぷらならではの感動を

 杉並町電停そばにあり、本町の炭火居酒屋「和×燻製 輝なり」の新店舗として2023年に開業した予約制の天ぷら専門店。旬の食材にひと手間加え、客の目の前で揚げる天ぷらを主役に、酒に合う刺身や季節の一品など、創作和食をおまかせコースで提供している。

 矢羽網代模様の天井と濃紺の壁に囲まれた店内はカウンター11席のみ。腕を振るう白戸光代表は、和食一筋27年の経験をフルに使い、地産地消を基本に、全国から取り寄せる食材も取り入れ、日々内容を変えながらコース料理に仕立てる。

 この日は、ぜいたくに厚切りしたマグロの中トロに熱した油をかけ、ほんのり温かさを残すタタキにしたお造りや、「金目鯛と白かぶのすりながし」といった夏らしい一皿が登場。おのおのの食事のペースに合わせ一品ずつ揚げる天ぷらは、活クルマエビのレア揚げに始まり、瀬戸内の藻塩で味わう七飯のアスパラや地物のウド、シドケ、行者ニンニク味噌を添えたトキシラズ、口の中で旨みがはじける富山のホタルイカなど、どれも天ぷらならではの味と食感に、口にするたび思わずため息がもれる。締めに天ばらご飯や天茶を用意したり、デザートに自家製ケーキの天ぷらを振る舞ったり、至る所に料理人の技と遊び心を散りばめるコースは、驚きとワクワクする気持ちを与えてくれる。

天麩羅 群青

函館市杉並町23-10

☎0138ー84ー5757

18時~ ※完全予約制

日・火曜定休 (月曜が祝日の場合は日・月・火曜休み)

禁煙 駐車場あり

クレジットカード利用可 

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■食堂 板屋(ばんや)

ゆっくり美酒に酔いながら店主の真心が詰まった渾身の料理を少しずつ

 2021年に「串しや板屋」として開業。25年の移転を機に「食堂板屋」に名を改め、予約制のコース料理店に一新。新築した店舗は天井高い和モダンな空間に、大理石調のカウンターを構え、専用の出入り口がある完全プライベート個室「はなれ」も完備。函館のホテルやレストランで料理人として腕を磨き、15年間鮮魚店に勤めた経歴を持つ板東憲臣店主が、毎朝目利きする魚介をはじめ厳選する食材で、ジャンルにとらわれず〝大人の食堂〟にふさわしい美食を追及している。

 用意するのは「板屋のおまかせコース」一本のみ。コースの幕開けを彩るのは、酒好きの心を掴む先付け「季節の六皿」。この日は、旨みが凝縮したメヒカリの一夜干しの揚げ物、レモンと大根おろしが爽やかなナマコ酢、新ゴボウの漬物などがずらり。次いで自家製のからすみをたっぷりとまぶすクルマエビ、ウロコまでパリパリに揚げたアマダイの昆布締め、白老牛のローストビーフと、山海の幸を織り交ぜた逸品が続き、締めは湯川町「そば切り工房しら川」に特注する手打ちそばとウニ飯が登場。秋田の銘酒を中心に選び抜いた日本酒6種や自家製生サワー、生ビールなどの飲み放題も付く。より特別な酒を求める人には、ワインのような口当たりで日本酒が苦手な人にも人気の銘柄「新政」シリーズやシャンパンなども別途用意。料理と酒に心ゆくまで酔える至福の時間が待っている。

食堂 板屋

函館市松陰町28-22

☎0138ー76ー4007

17時半~22時(20時最終入店、21時半ラストオーダー)※完全予約制

水・第3火曜定休 

喫煙専用室あり 駐車場6台あり

キャッシュレス決済利用可

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■鮨の要心(ようじん)
熟練の技を間近に 五感を満たす極上の一貫

 2025年に花園商店街で暖簾を掲げ、26年3月、電車通り沿いに移転した「鮨の要心」。大門地区にあった老舗寿司店で総店長を務めたこの道43年の佐々木要大将が、前の職場から一緒だった田畑翔さんとともに腕を振るう本格寿司を、肩の力を抜いて楽しめる。

 移転とともにコース内容を充実。佐々木大将の名前を冠した「要の心」は、寿司を含めた8品仕立て。主役の〝蝦夷前寿司〟は、函館近郊や東京・豊洲市場から細部にこだわり仕入れる魚介を、活、締め、炙りと手間を惜しまぬ仕込みを施し、ネタの長所を引き出す。カウンター席を舞台に、手酢を付けた両手を軽く打ち合わせて余計な水分を飛ばし、道産ななつぼしを使 用した甘めの酢飯に、隠し包丁を 入れたアワビやイカ、大トロ、ソイなどのネタを合わせていく。流れるような所作から生み出される寿司は、口の中でホロリとほどける絶妙な握り具合。確かな技術に裏打ちされた一貫は、思わず目を閉じてゆっくりと味わいたくなるほど心をつかむ。脇を固める一品料理も、刺身盛り合わせ、煮魚、サロマ和牛の焼き物、茶碗蒸しとさまざま。趣向を凝らした山海の幸に舌を鳴らし、アルコールを傾け、程よい距離感で佐々木大将や田畑さんと打てば響くような会話に興じる。店の心尽くしを余すことなく堪能したい。

鮨の要心

函館市柏木町35-1

☎090‐5648―2312

17時~22時(21時半ラストオーダー)

水曜定休 禁煙 

駐車場あり

キャッシュレス決済利用可 

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2026年7月号から再構成したものです)


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