函館で見かけるキッチンカーを大紹介!<その2>
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最近どこの地域でも、「キッチンカー」を見かけることって増えていませんか?
函館の街なかでも個性あふれるキッチンカーが出没し、イベント会場やスーパーの前で函館や道南の素材を生かした料理やスイーツを届けています。
数あるキッチンカーの中から、出会えたらラッキーな10軒をピックアップしました。2回目はお食事・軽食系の3店舗です。
■Pizza Divertente=ナポリピザ、焼きマシュマロ
〝テンテ〟の愛称で親しまれる「ピッツァディヴェルテンテ」は、キッチンカーにガス式の石窯を乗せ、焼きたての本格ナポリピザを提供している。腕を振るうのは、今から30年前に道内のピザ店などで10年間ほど腕を磨いた山本貴幸代表。転職し一般企業で働いてきたが、「飲食店勤務時代に培ってきたものを自分なりに形にしたい」と、当初は店舗経営を考えていた。しかし、開業した2023年は、まだコロナ禍の影響が残り、需要の高さに着目してキッチンカーでの営業を決意。さまざまな場所での出会いを楽しみに、新たな道へ一歩を踏み出した。専門店の少ない地方でも本格的なピザが楽しめるとあって、行った先々で根強いファンを生み出している。
真っ赤な車を見かけたら焼きたてのナポリピザを買いに来て
道産小麦に塩とイーストのみを配合し12時間以上寝かせた生地を、注文が入る度に熟練の技術で伸ばし、具材やソースを乗せて窯に入れ400~450℃で3~4分焼き上げる。表面はカリッと、中はふっくら、耳はもっちりとした食感。イタリア産のホールトマトとモッツァレラチーズを使用する王道「マルゲリータ」をベースに、角切りベーコン、マッシュルームをたっぷり加えた「パンチェッタ・アッフミカータ」が自慢の一枚。仕上げにパルミジャーノ・レッジャーノチーズを削りかけ、生地の豊かな小麦の風味と具材の旨みをくっきりと描き出す。こってり系の「和風照り焼きチキン」も不動の人気を誇る。現在は冬限定のメニューを考案中だ。
主な出店エリア=「スーパーアークス」各店のほか、道南のイベント会場を予定。
問い合わせはインスタグラムのDMから。

■魔法のからあげ屋さん=鶏唐揚げ、フライドポテト
道南の食の魅力を伝える「合同会社EGAO」のプロデューサー川﨑良平さんが切り盛りするキッチンカーが「魔法のからあげ屋さん:。川﨑さんは、2021年に開発した函館産真昆布のだし調味料「極UMAMI美人」をベースに、地元企業とコラボした商品を多数手掛けてきた。24年に北斗のレストラン「カルドカルチョ」監修の顆粒調味料「魔法シリーズ」を作ってからは食のイベントにも出店。PR活動を続ける中で「唐揚げ好きが多いのに専門店が少ない。それなら自分の手で地元色を生かした店を始めよう」と一念発起し、今年5月からキッチンカーを始動した。
真昆布のうま味たっぷり! ハイクオリティーな唐揚げを豪快に
看板商品「魔法のからあげ」は鶏モモ肉を使用。極UMAMI美人と、魔法シリーズの「魔法スパイス」で味付けし、2日間かけてやわらかくなるように仕込む。揚げたてを食べてほしいと、作り置きはせず注文を受けてから揚げるスタイルで提供。持ち帰りでもレンジとオーブンで温め直すと食感が復活するように、衣には3種類の粉を組み合わせ、配合にも工夫を凝らしている。大振りの唐揚げにかぶりつけば、衣のサクサクとした食感と、ジュワッとあふれる鶏肉の肉汁、昆布の旨みが口いっぱいに広がり、一度食べ始めたら止まらなくなること請け合い。味のアレンジ用に特製タルタルソースも用意。川﨑さんは「〝おいしい〟をキーワードに、商品を通じて地元のお店の宣伝もしていければ」と情熱を燃やす。
主な出店エリア=湯川寺(湯川町3ー35ー10)のほか、道南のイベント会場を予定。
問い合わせはインスタグラムのDMから。
■おでん侍 漢(おとこ)の背中=おでん、りんごあめ
道南では珍しいおでん専門のキッチンカー。函館市美原にあった全国カレーチェーン店で長年キッチンカーを担当していた目黒博代表が、そのスキルを生かして営んでいる。プライベートでおでんを作った際、かねてから考えていた地元食材の活用にも最適で、さまざまな可能性が広がることに気付き、退職を機に独立開業した。
おでんは一つからでも大歓迎 ダシも残さず飲み干して
仕込みは出店日の朝2時から。「味のバランスが変わってしまうので、用意しておいた具材やダシを足すことはできても、車内でいちからの調理は難しい」と準備は入念に。カツオ節、昆布、香味野菜などで丁寧にとったダシを使ったつゆは、とがりのない塩味とまろやかな甘さ。つゆだけで毎回10ℓ近く積み込み、暑い日は熱中症予防に、肌寒い時には体が温まるようにと、小さな紙カップに注いで無料で振る舞う。「初めてのお客さんには味を知ってもらう良い機会にもなる」と朗らかな笑顔を見せる。具材の主役・ダイコンは、米と砂糖で下ゆでした後、味が染み込みやすいよう一度冷やしてから煮込む。かみしめる度にジュワッとあふれる旨みが、じんわりと体に染みていく。ほかにも玉子、焼き豆腐、ちくわ、ハンペン、さつまあげといった9種類の定番を用意。時折登場するキュウリなどの変わり種や、スープカレー風おでんもあり、鍋持参でおでんを買いにくる常連客もいるほど、多くの人の心をつかんでいる。
主な出店エリア=スーパー魚長、スーパーアークス各店のほか、道南のイベント会場を予定。
問い合わせはインスタグラムのDMから。

(この記事は、フリーマガジン「ハコラク」2026年9月号から再構成したものです)