足をのばして欲張り旅 「江差・上ノ国・乙部・厚沢部エリア」

江差「美味百彩なべまつり」、魅惑の鍋料理大集合!

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函館から約70km離れた日本海側に面する港町・江差町では、様々な鍋料理がどれでも1杯300円で食べられるという、とってもわかりやすい食のイベント「"美味百彩"なべまつり」を毎年2月に開催しています。


旧生涯学習センターの体育館を利用した会場には、約30軒の出店ブースが並び、町内外から参加している各店が、それぞれ自慢の鍋で腕を競います。一店舗で2種類を出品しているところもあるため、料理の数はなんと40種類近く!

各店舗は場内の内壁に沿ってぐるりと配置されています。どの店の鍋を見てもおいしそう。というより、まず香りが食欲をそそります。味噌の香り、とんこつスープの濃厚な香り、すり身から出るダシの香り......。
できることなら全種類味見をしたいところですが、お相撲さんでもなければ到底無理......。普通の体格の人が食べられるのは、相当がんばっても4、5杯くらい。となると、どれを食べるかを決めるのにも熱が入ります(笑)。何しろ、「あれもいいな、これもおいしそう」と選んでいると、あっという間に食べきれない量になってしまいます。ここは、冷静に吟味。

......とはいえ、ぼやぼやしていると売り切れてしまいます。早く選ばなければ。

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◆おいしい鍋料理が勢ぞろい!

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まず目に留まったのが、「みそとんこつのもつ煮込み」。臭みを取るためにモツを1時間ほどゆでているとのこと。特産として有名な知内町産のニラも入っていて、精がつきそうです! が、私モツが苦手で......。
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大根や人参などの野菜と魚が入った「三平汁」は、道南地方発祥の北海道の郷土料理。家庭でもよく食べられる汁物ですが、これは「江差産のサケとスケソウダラ入りだよ」とお店の方。何気なく地産地消です。
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名前でびっくりしてしまった「ひらめのすり身汁」。あの高級魚のヒラメをすり身にしてしまうなんて、ゼイタクというか、もったいないというか......。味のほうは、ヒラメらしい上品な味わいでした。

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北海道に住んでいてもなかなか手が出ない、高級品の北海シマエビがたっぷり入っているのは、その名も「えび汁」。まだ跳ねているエビが、惜しげもなく鍋の中に投入されていきます。それもそのはず、江差町でエビ漁を手掛ける唯一の漁船・幸栄丸さんが直営で出店しているから。
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その幸栄丸さんが毎年この会場で行っている活エビの量り売りも、来場者に大人気。東京では超高級品扱いされる幻の「オニエビ」も、発泡スチロールの箱にどっさり。しかもありえないような安さ! 函館でもめったに流通しない、知る人ぞ知るエビです。
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会場に来る前から気になっていた「幻の魚オヨのうどん鍋」。オヨって何?と聞いてみると、一般的にはイシナギと呼ばれる大きな魚だそう。「今日使ってるのは100kg以上あるものだよ」と聞いて、またまたびっくり。身はまるで豚バラ肉のような見た目。食感も肉のようで、フシギな体験。

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これでもかというくらいにウニやら貝やらが入っている「浜鍋」。塩味の汁は、まさに海の味です。
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「かき鍋」は知内産のカキと江差産の味噌を使用。こういうこだわりを聞くと、一層おいしく食べられますよね。
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「るもい萌え鍋」は、新鮮なエビが入ったトマト味のスープ仕立て。エビの殻でとった濃いだしがポイント。

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ただの豚汁と一緒にしないで!と鍋から聞こえたような気がして、ついつい引かれたのは「フルーツポーク鍋」。フルーツの入った鍋ではなく、江差のお隣・上ノ国町で、フルーツを飼料に混ぜて飼育している豚が入っています。「甘みがあって柔らかい肉質が特徴」との言葉通りの味で大満足。今まで知らなかった特産品に出合うのも、なんだか得した気分です。
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汁物が並ぶ中でひときわ異彩を放っていたのが「いかすみカレー」。遠慮のかけらも感じられないくらい真っ黒ですが、カレーの味は意外と本格的。ぷりっぷりのイカフライにルーをからめて食べると、また美味。町内のアンテナショップ「ぷらっと江差」のスタッフの方が考案したメニューで、今後ゴーサインが出れば商品化されるかも......?とのことでした。
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今年は初めて奥尻島からも出店がありました。ゴッコ、ホッケのすり身、モツ、行者にんにく、ねぎ、ふのりなど、具だくさんの「奥尻ちゃんこ」。初参加ながら、出店者の中で最も巨大な鍋を持ち込むという気合いの入りようで(一番上の写真)、参加した鍋料理の中で人気を競う「N-1(なべワン)グランプリ」では、見事初代優勝に輝きました!


110220reportT18.jpgこのN-1グランプリ、各自が食べ終わったどんぶりの空容器をおいしかったと思うメニューのところに置いて、その数を競うもの。第11回の今回が初めての試みで、1位が圧倒的人気で「奥尻ちゃんこ」、2位が「カキ鍋」、3位が「るもい萌え鍋」でした。

このほかにも多種多彩な鍋料理と豊富なサイドメニューがありましたが、そんなに食べられるわけもなく......。ほとんどは目で楽しむだけになってしまいましたが、それでもなんだかテンションの上がってしまうイベントです。
ステージでは江差追分をはじめとした民謡ショーが行われたり、郷土芸能「江差五勝手鹿子舞(えさしごかってししまい)」の演舞が行われたりと、地元色もたっぷり楽しめました。


函館から足を伸ばしても絶対に損はないイベントだと、自信を持ってお勧めできる「江差"美味百彩"なべまつり」。来年はこれを目当てに、冬の函館・道南に来てみませんか?
 
ただし、人気イベントのため、開始時刻より遅れて到着すると売り切れ続出という場合がありますのでご注意を。開催時期が近くなると、例年トップツアーと北都交通より函館市内からの日帰りバスツアーが販売されているので、チェックしてみてください。

※記者K 2011/2/13取材 一部写真協力・記者Z