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そうまかぶしきがいしゃしゃおく
1913(大正2)年築のルネサンス風事務所建屋。ぺディメント(西洋式切妻破風)など特異な意匠。基坂と電車通りの交差点に建ち、西部の町並みのランドマーク的存在。伝統的建造物。
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ペパーミントグリーン色は、グリーンアメジストなどを表すカラーで、その名前を聞いただけで清々しい印象を与えてくれます。日本語では、若草色のニュアンスに近いでしょうか。実はこの色が、基坂の下、市電路線沿いに建つ相馬株式会社社屋の外装に用いられています。色の名前もさることながら、そのたたずまいは何ともハイカラで、異国情緒漂う町並みと見事にマッチしています。
相馬株式会社は、初代・相馬哲平が1863(文久3)年に米穀商「相馬商店」として開業。後に、漁業仕込みや海陸物産商、土地投資などに事業転換し、旧函館区公会堂をはじめとする、町の整備に私財を投じてきました。現在は、主に不動産賃貸業を手掛けています。
今なお現役の社屋は、1916(大正5)年に完成したもの。戦時中に茶色に塗られた以外は、今見る緑の同系色が継承されてきました。外観を見渡すと、木造2階建ての鉄板葺き屋根に突き出た窓(ドーマー窓)は、ルネッサンス様式。軒先や窓枠などに目を凝らすと、随所に洒落た装飾が見受けられます。
訪れた際、旅の思い出にしたい記念写真のよき共演者となってくれるのが、春から秋にかけて運行される路面電車「箱館ハイカラ號(ごう)」。木造に斬新な色遣いが共通のキーワードで、大正・昭和初期当時の趣を感じ取れます。運行時刻は函館市企業局交通部のHPなどで事前に確認しておき、一瞬のシャッターチャンスに備えてください。
※hakobura 2010/10/8公開 2022/12 更新
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電話番号 |
0138-23-5440 ※カーナビ検索には使えません |
駐車場 |
周辺に有料駐車場あり(函館市元町観光駐車場。最初の1時間200円、以降30分ごと100円) |
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明治・大正の建物、指定文化財等、歴史好きに、市電から徒歩5分以内