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きゅうかいたくしはこだてしちょうしょせきこ
元町公園内の旧支庁舎に隣接する赤レンガの書庫。1880(明治13)年築。1907(明治40)年大火でも類焼を免れた。使用されているレンガは函館近郊の茂辺地製。北海道指定有形文化財。
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旧函館区公会堂の目の前にある元町公園。その正面から入ると左奥に重厚なレンガ造りの建物が見えます。建造されたのは1880(明治13)年とされ、1907(明治40)年に発生した大火の類焼を免れ、庫内にあった行政資料も丈夫なレンガ壁によって守られました。現在は、木の扉と、その内側にある鉄の扉の2重構造で固く閉ざされています。開かずの扉は年に2度、防火点検時にその封印が解かれます。
外壁のレンガは、1つ1つ微妙に色が異なります。大半のレンガは1874(明治7)年-1876(明治9)年の製造年と、「函館製造」の文字が刻印されています。このレンガは、1872(明治5)年、茂辺地村(現在の北斗市茂辺地)に建てられた開拓使直営の「茂辺地煉瓦石製造所」で焼き上げたもので、当時作られたレンガは市内各所の建造物にも用いられています。このレンガの積み方は、1列に長い辺と短い辺を交互に並べるフランス式です(一部増築分は、1列に長い辺ばかり、次の列に短い辺ばかり、交互に並べるイギリス式)。
外観をよく見ると、壁面のレンガ以外にも、至る所に特徴ある意匠や技法が見受けられます。建物の四隅には補強のために組まれた「隅石」、桟瓦葺きの屋根、耐火のために作られたとされる鉄製の扉や柵のついた窓など。2階壁面の所々にはL字型をしたフックのようなものがあるのに気付くはず。この金具には板を載せたり、コモを下げることで、防水・防寒の効果が期待できるのだそうです。先人たちの知恵と工夫には脱帽させられます。
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※hakobura 2010/9/17公開 2020/12 更新
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電話番号 |
0138-23-5440 ※カーナビ検索には使えません |
駐車場 |
周辺に有料駐車場あり(函館市元町観光駐車場。最初の1時間200円、以降30分ごと100円) |
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明治・大正の建物、指定文化財等、歴史好きに