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もとまちこうえん
街歩きの小休止地点ともなる、函館の歴史が凝縮された公園。港を見下ろしたり、歴史をかみしめたり、思い思いの休み方ができる。
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函館が「はこだて」と呼ばれるようになった由来の場所。その始まりは室町時代に遡ります。後に松前藩の初代藩主となる武田信広とともに、津軽からやって来た河野政通が、現在の元町公園とペリー提督来航記念碑のある広場付近に、箱型の館を築いたことから、「箱館」の名がついたそうです。江戸時代には箱館奉行所が開かれ、その後も北海道庁函館支庁庁舎(現在はレストランとして使用。北海道指定有形文化財)等が築かれるなど、常に函館を司っていたのがこの場所です。
旧支庁庁舎の横には、私財をなげうって函館の都市形成に貢献した「四天王」、今井市右衛門、平田文右衛門、渡辺熊四郎、平塚時蔵の像があります。余談ですが、彼らを四天王と呼んだのは、俳優・時任三郎の祖先である、時任為基(明治初期の函館の発展に寄与した役人)であります。
隣の旧開拓使函館支庁書籍庫(北海道指定有形文化財)のレンガには、明治の製造年の刻印が残されています。どうぞ探してみてください。
初夏には坂の下の旧イギリス領事館とともに、薔薇が咲き乱れる名所として市民によく知られています。公園の広場ではチャリティーイベントやフリーマーケットなどの催し物のほか、8月には「はこだて国際民俗芸術祭」が行われます。
基坂下から見ると、まるで公会堂の前庭のような位置に元町公園はありますが、このそれほど大きくない公園には、たくさんの「函館」が詰っています。函館港を一望できる絶好のポジションでもあるこの公園。室町時代の人は、この港をどのように見たのだろうか、などと想像しながら、旅の足を少し休めてみてください。
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※記者J 2011/6/3取材 6/6公開 2022/12 更新
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駐車場 |
周辺に有料駐車場あり(函館市元町観光駐車場 最初の1時間200円、以降30分ごと100円) |
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無料で入れる施設、深夜・早朝でも入れる施設、眺望がいい、花の名所、歴史好きに、市電から徒歩5分以内、車イス対応トイレ、明治・大正の建物、指定文化財等