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あなたのテーマでディープな函館 「アウトドア」

雪、野鳥、冬芽を楽しむ、冬の函館山歩き

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函館山といえば、ロープウェイを利用して夜景を観賞するのが一般的ですが、昼間に歩いて登れるのをご存知ですか。冬期間、車両は通行止めでも歩くのはOK。登山道は歩きやすく整備され、長靴と温かい服装であれば、本格的な山登りの装備は必要ありません。木々の間から望む市街地の雪景色は美しく、冬山ならではの清々しい空気はエネルギーをチャージしてくれます。函館の冬を満喫したいなら、函館山を歩いてみませんか。


◆旧登山道コースなら初心者も安心

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函館山登山が初めての人でも気軽にトライできるのが、旧登山道コースのうちロープウェイの山頂駅に向かう「つつじ山コース」。函館山ふれあいセンターそばの旧登山道入口からスタートし、よく整備された道を約1時間で展望台まで登れます。下山にはロープウェイを利用すれば3分で下山可能。少し欲張るなら、途中のつつじ山駐車場から薬師山コースを歩いて下るのもおすすめです。(マップはクリック/ピンチすると拡大します)


◆まずは函館山ふれあいセンターで情報収集

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函館山管理事務所のある函館山ふれあいセンターは、市電の宝来町電停から坂道を歩いて15分ほど。その日の函館山の状況や注意事項などを教えてもらえるので、登山前にぜひ立ち寄りましょう。

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今回は、編集室の2人がスタッフのかたのガイドで出かけました(ガイドについてはこちら参照)。もちろん、山頂まではガイドなしでも迷わず行けるわかりやすいコースです。この日は日中の気温は0度で風もなく、1月にしては比較的暖かかったので、服装は街なかで雪道を歩くのと同様で大丈夫。暖かいコート、長靴、帽子、手袋を身につけ、荷物はリュックかショルダーで両手をあけるようにしましょう。

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足元が不安な場合は、着脱式のスパイクを用意すると安心。ホームセンターなどで購入できます。


◆旧登山道・つつじ山コースから山頂までは約1時間

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旧登山道入口。段々になった道が除雪されていて、冬の山歩きが初めてでも上りやすくなってます。先導するのは、ガイドを務めてくださった函館市住宅都市施設公社の山口涼子さん。

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一合目から五合目まで続くスギ林。150年前からここにあるとのこと。見上げると、上のほうは緑が鮮やかで、今でも力強さを失わないその姿に打たれます。足元の道は幅も広めで、しっかり圧雪されて、サクサク歩けます。

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五合目の分岐点。案内図がわかりやすいので、今いる位置と行き先が一目でわかります。つつじ山コースはここを右に進みます。

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ウォーキングを楽しむ地元のかたとすれ違ったり追い越されたりして、「こんにちは」と挨拶を交します。みなさん、歩くスピードが速い! 景色を楽しむ旅行者らしき人もちらほら見かけました。

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七合目付近からの雪景色。小雪が舞う曇り空だったので、稜線が空ににじんで幻想的な雰囲気。ここまで来ると空気が澄みきって気持ちよく、「ああ、山に来たんだ」としみじみ。

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ロープウェイ山頂駅のある展望台が見えてきました。左下にあるつつじ山駐車場を目指して歩きます。

(以下、2021年追加取材)
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つつじ山駐車場に着いたら、ロープウェイの山頂駅までは車両用登山道で(冬は一般車は通行止め)。空が広く開放的!

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途中、右手に街並みが開け、ロープウェイの軌道の下をくぐります。目の前に迫るロープウェイの姿は迫力満点。展望台からの眺望とひと味違うお楽しみです。

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雪に覆われた街並みは、この季節ならでは絶景。ここまで歩いて来た疲れも吹き飛びます。展望台には出発から1時間ほどで到着。営業開始時間までは売店やレストランには入れませんが、屋外展望台は自由に利用できます。営業時間等の詳細は函館山ロープウェイ公式サイトで。


【山頂付近詳細図】
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◆下山は薬師山コースに寄り道、途中で旧登山道に合流

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下山は、ロープウェイを利用するのも便利ですが、この日はつつじ山駐車場から、薬師山コースを経由して戻ることに。展望台を右に見ながら、下山用の車道へと進みます。しばらく下ると、右手に七合目の看板と、ロープウェイの下を横切る薬師山コースの入口があります。

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薬師山コースの最初のところは、人ひとり通る分だけ雪かきされ、勾配のきつい段々が続くため、滑らないよう慎重に歩きます。

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途中で見える函館市街。手前中央にハリストス正教会が見えます。下りながらしだいに大きくなる街並みを見ていると、市電の音や街のにぎわいまで聞こえてくるのも函館山ならでは。

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振り返って見ると、頭上にロープウェイが。しっかり整備された旧登山道に比べると、薬師山コースはより自然豊かな森の中を行く感じがしました。やがて、旧登山道と合流。そのままさっき来た道を、ふれあいセンターまで下ります。


◆運が良ければ、かわいい野鳥に出会える!

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函館山は野鳥の宝庫。特に冬は、木が葉を落として見通しがよくなるので観察のチャンスです。さえずりと木をつつく音に気づいて見上げると、たくさんの鳥がいるのに気づきます。双眼鏡を持ってくると、さらに楽しめそう。

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キツツキの代表、アカゲラを発見! 頭と下腹部の赤色が目につきます。つい興奮してしまった私たちを怖がる様子もなく、悠々と木をつついていました。そのほか、あちこちの木を忙しくつついては飛び回る白黒のコゲラも目撃。

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丸っこくてキュートなヤマガラは、函館市の鳥。坂に建つ標柱の上に飾られている、函館市民にはおなじみの鳥です。白黒のツートンに、おなかの赤褐色が特徴。

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ふんわりした白い体に細長い尾羽、人気のシマエナガの群れとも遭遇。あっという間に飛び立ってしまいましたが、見られてラッキーでした。


◆休眠中の木々が見せる個性的な「冬芽」

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「冬の函館山のもうひとつの見どころが木々の冬芽」と山口さん。冬芽とは、休眠中の葉やつぼみが折りたたまれたもの。見た目の面白いものが多く、どれも実に個性的です。

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5~6月に白い花を咲かせるオオカメノキの冬芽。バルタン星人が万歳しているように見えませんか。

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こちらはオニグルミの冬芽。葉の落ちたあとがT字型になっていて、その中に水分などが通る管の断面が三つあり、「ヒツジの顔」に見えます。

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「あっ、ミノムシ!」と思いきや、サワシバの果穂。ふらふら揺れる姿は風情があります。枝先には水滴状に尖った冬芽がついています。


【山歩きは、ガイドと一緒がおすすめ

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函館山には「函館山自然観察ボランティア」がいます。通年、毎週木曜~土曜の午前10時に函館山ふれあいセンターに集合した人に対して、同行ガイドを行っています。前もって予約をすれば、別の日にもスタッフの案内が頼めます。料金無料。気象条件や業務の関係で実施できない日もありますので、事前に問い合わせましょう。
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、当面のあいだ、参加制限があります(詳細

函館山ふれあいセンター(函館市青柳町6-12)電話:0138-22-6799

※記者KB(野鳥・冬芽写真提供/函館市住宅都市施設公社、一部写真撮影/編集室M)
2018/1/20取材、1/29公開 2021/1/2追加取材、1/12更新


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