![]() |
日本最初のギリシャ正教会 |
函館ハリストス正教会は、安政6(1860)年にロシア領事館の付属聖堂として開設された。この教会は明治40(1907)年の大火で焼失するが、大正5(1916)年に2代目が再建されて現在に至る。この2代目の建物はレンガ造りの耐火建築物であり、函館で多発した火災への対策が講じられている。 函館とロシアのつながりは深く、安政5(1858)年には、初代函館駐在ロシア領事となるゴシケーヴィチが、ハリストス正教会司祭や医師など総勢15名を引き連れて来航した。函館には開港後たくさんの領事館が開設されたが、プロの外交官を函館に送った国は、ロシアとイギリスだけだったという。しかも、日本の開国後明治5年までは、ロシアは函館を日本で唯一の窓口とし、様々なやり取りを行った。 ハリストス正教会の2代目の鐘は、東京の神田にあるニコライ堂に移されている。ニコライ堂の「ニコライ」は、函館ハリストス正教会の2代目司祭の名前。日本語や漢文はもちろん、日本の歴史や民俗学等を学んだ。倒産した本屋の本を全部買い取ったという彼の勤勉の精神は、函館市民に大きな影響を及ぼしたという。 関連記事
|
|
GoogleMapで大きなマップを開く |