旧ロシア領事館(HOTEL 白林 HAKODATE)
幸坂の最高地点付近に建つレンガ造りの建物。日本最初のロシア領事館として現在地で1906(明治39)年竣工。現在の建物は大火後の1908(明治41)年再建。景観形成指定建築物等。
2025年7月12日には「HOTEL 白林 HAKODATE」として再生されました。
函館山山麓に数ある坂のうち、幸坂を上っていくと、右手に建つのが旧ロシア領事館。赤と白のコントラストが印象的な建物であり、「異国情緒漂う町並み」の形成に一役買っています。
ペリー来航をきっかけに国内初の開港場となった函館(当時は箱館)。日本とロシア間で1854(安政元)年に和親条約が交わされ、その4年後に在箱の初代領事としてゴシケーヴィチが着任します。当初は、現在の弥生小学校(市内弥生町4)付近にあった実行寺内に領事館を開設。1865(元治2)年、ハリストス正教会の敷地内に正式な領事館を構えるも、1866(慶応2)年に起きた火災で焼失し、一時は民家などで執務を行っていたそうです。1903(明治36)年、現在地で始まった新築工事は、翌年の日露戦争で中断され、完工したのは1906(明治39)年のこと。それも束の間、1907(明治40)年に大火に見舞われます。その直後から進められた再建工事によって、1908(明治41)年に完成した建物が現在の建物です。
ロシア革命後にソ連領事館となりますが、1944(昭和19)年に最後の領事が本国へ引き揚げると閉館されてしまいます。その後、所管していた外務省から1964(昭和39)年に建物を購入した函館市は、その翌年から1996(平成8)年まで青少年宿泊研修施設として一般開放されていました。
2025年7月12日からは、HOTEL 白林 HAKODATEとして再生され、ホテルは往年の美しい面影が残る領事館棟と、新しく増築したウェルネス棟の2棟からなり、領事館棟にはメインダイニングとすし処、バー、ギフトショップと客室2室。ウェルネス棟にはフロントやウェルネススペース、ジム、ライブラリーと客室4室を備え、客室にはプライベートサウナや水風呂、半屋外の露天風呂が完備されています。
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詳細情報
| 住所 | 函館市船見町17-3 |
|---|---|
| アクセス情報 |
「幸坂」バス停 下車 徒歩8分 |
| 問合せ先 | HOTEL 白林 HAKODATE |
| 電話番号 | 0138-83-2273 |
| 駐車場 |
なし |
| 関連リンク |
HOTEL 白林 HAKODATE |