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冬の見晴公園「香雪園」で楽しむ雪景色
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函館駅前からバスで40分、湯の川温泉近くの高台にある見晴公園。その一部である名勝「旧岩船氏庭園(香雪園)」は、北海道で唯一の国指定文化財庭園(風景式庭園)です。秋には見事な紅葉で人気のスポットですが、香雪園の名前は、「雪の中に梅香る園」からつけられたということもあり、冬も見どころ満載。思わずシェアしたくなるような写真も撮影できそうです。雪の積もった香雪園の見どころをご紹介しましょう。


◆北海道の冬らしい景色がいっぱい

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香雪園へは函館駅前、五稜郭、湯の川(湯倉神社前)から函館バス14系統で1本。市内でもやや雪深い丘の上にあるので、市街地よりも雪が多いこともしばしばあります。香雪園バス停前の人気者、傘をさしたトトロもご覧のとおり雪に囲まれてお出迎え。北海道の冬らしい景色が待つ園内へと誘います。


【雪つり】
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園内の至るところで見られる「雪つり」。木に支柱を立てて縄で枝をつり上げ、雪の重みから守ります。正面入り口から入ってすぐの広場にある雪つり、見事なできばえです。

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木の種類、高さ、形などによって、雪つりの形が1つ1つ違うのも見どころのひとつ。


【こも巻き】
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雪つりとともに、冬の風物詩なのが松の幹に施された「こも巻き」。すらりと伸びた赤松にこもが巻かれた光景は、まるで昔にタイムスリップしたみたいです。

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これは、江戸時代から大名庭園で行われてきたとされる害虫駆除法で、春に外して燃やすことでマツカレハの幼虫を駆除するというものです。

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傍らの石灯籠にも雪が積もって、こも巻きと合わせて風情を感じさせます。


【凍った渓流】
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園内の中ほど、園亭近くには渓流があり、その上にかかる木橋は格好の撮影ポイントです。

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木橋の下を眺めると、小さな池の水が凍りついて、その上に雪が積もっています。改めて寒さが実感できる風景です。

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橋の欄干にも雪帽子。積もった雪の厚みがわかります。


【雪かきされた道】
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園路はほぼ毎日雪かきされているので、歩きやすくなっています。主要な道は機械で広めに除雪。通路の両脇に雪の断面が美しく続きます。

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脇道には、人が1人歩けるくらいの細い通路も。場所によって、道の表情が違うのも面白いものです。


◆雪に映える特徴的な建物いろいろ

【園亭】
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香雪園のシンボルといえる、数寄屋風書院造の園亭。茶室の様式を取り入れた風情満点の建物です。12月から3月下旬までの冬期は公開が中止されていますが、春から秋には中から庭を眺めることができます。

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土橋を渡った先からの定番カットをパチリ。母屋の茅葺き屋根はすっぽりと雪に覆われ、池は凍り、庭も雪で閉ざされた白一色の世界に松の緑が映えて、紅葉の秋とはひと味違う光景が広がります。


【薪小屋】
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緑のセンターの裏手には、薪小屋があります。庭園の維持管理の際に切り倒された立木などが、薪として再生されてストックされている場所。

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整然と積み重ねられた薪が、まるで壁のよう。この薪が緑のセンターに備えつけの薪ストーブの燃料となり、無駄なく暖房に活用されます。


【温室】
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和風の建物が比較的多い香雪園の中で、珍しく洋風のたたずまいのレンガ造りの建物が、緑のセンター近くの温室。現在は保管庫のように使われていますが、白い外観が雪景色とマッチします。


【旧管理人住宅】
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こちらも緑のセンターの近くにある旧管理人住宅。明治・大正の面影を残す下見板張りの建物で、現在は庭園を管理する職員の詰所などとして活用されています。


◆秋の紅葉並木は今......

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香雪園といえば紅葉が有名で、「はこだてMOMI-Gフェスタ」のイベント中は園路にライトアップが施されます。特に駐車場と緑のセンターの間のカエデ並木は人気の撮影スポット。

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紅葉が終わって3カ月ほど経ち、園路のカエデ並木はすっかり冬の装いです。

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白一色の中に葉を落とした木々が並ぶ光景には、秋とはまた違った魅力があります。

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薪小屋周辺のカエデ林も、秋の香雪園の人気のスポットのひとつ。

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冬の今はこんな感じに。紅葉の絨毯から一面の銀世界となり、春を待つ木々の間に薪小屋へ向かう通路が伸びている光景を見ることができます。


◆休憩は薪ストーブのある緑のセンターで

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園内のコミュニティスペースである「緑のセンター」は、冬の間も休憩スポットとして開放されています。トイレや飲料の自動販売機も完備されているので安心。

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薪小屋にストックされていた薪を利用した薪ストーブ。散策で冷えた体も、すぐにポカポカになります。ストーブの上の蒸発皿から湯気が上がるのも冬らしい光景ですね。

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メラメラと炎を上げる薪の様子は、見ているだけで何ともいえない癒しを感じさせてくれます。


◆幸運ならエゾリスに会えるかも

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香雪園の「住人」といえる陰の人気者がエゾリス。運がよければ、冬でも園内のどこかで出会えるかもしれません。

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エサを求めて冬でも活発に動き回るので、どこで出会えるかは全く予想がつきませんが、愛らしい姿は写真愛好家にとっても人気の被写体。会えれば本当にラッキーです。
(エゾリス写真提供/坂本慎二)


散策マップ(クリック/ピンチで拡大します)
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※記者X 2018/1/31~2/2取材、2/15公開


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